見出し画像

【レース回顧Vol.126】第73回朝日杯フューチュリティS

武豊騎手がキーファーズの所有馬で朝日杯フューチュリティSを勝利。ドウデュースの勝利はなかなかエポックメイキング。ジオグリフは外枠が完全に仇になったな・・・。枠が出た段階で負け確だったっぽい。

画像1

カジュフェイスが好スタートを決めて前へ。アルナシームは出負けして後ろから。セリフォスもあまり良いスタートではなかった。

画像2

セリフォスは前が開いていて行きたがり、C.デムーロ騎手はすかさず手綱を締めて対処。ダノンスコーピオンも行きたがるところを外のプルパレイに行かせて好位追走に切り替え。前はそんなに速くなさそう。

画像3

ダノンスコーピオンは他にも行かせて中団付近まで下げた。その外にドウデュース。前過ぎず後ろ過ぎずの好位置。アルナシームは出遅れから押し上げて後方の内。

画像4

600M通過34秒3は想定より速い。・・・って、ジオグリフ?後ろから2頭目って全然付いていけてないやん。これはひょっとしてオワッタ?

画像5

カジュフェイス先頭のまま直線へ。セリフォス(青)は早々に馬群がほぐれてフリー。ダノンスコーピオン(緑)は馬場の中央。ドウデュース(黄)は後方から外に持ち出すところ。ジオグリフは依然として最後方付近。

画像6

セリフォスが僅かに外に膨らみ、オタルエバーが急に外に振ったことでドウデュースが外に弾かれたが影響無し。むしろ直後を走っていたジオグリフが急な進路変更で変な体勢に。うん、完璧に終わった。

画像7

先に抜け出しかけたトウシンマカオにセリフォスが並びかけて交わすがいつものような勢いがない。やはり前半の行きたがりが影響しているのだろうか。すぐ外にはドウデュース、ダノンスコーピオンも外へと進路を変えつつ接近。ジオグリフは圏外。絶対無理。

画像8

ドウデュースがセリフォスを競り落として先頭。武豊騎手は勝利を確信してカメラ目線で軽く鞭を上げた。ダノンスコーピオンは外に出し切れず。ジオグリフは掲示板すら怪しい・・・。

オタルエバーとカジュフェイスの先行争い。直近で速い逃げを打ったオタルエバーが先制してカジュフェイスは控えそう。プルパレイは初速が遅くこれらの後ろ。ドーブネは外枠で後ろからの競馬を選択。競り合いは起こらず、テン3ハロンは35秒台とやや速い程度で推移。4コーナーで馬群が密集し、外は膨らむとはいえ馬場は断然外。少頭数経験馬が多く、穴は馬群を割る競馬で勝ったことがある馬。

色々とハズレ。カジュフェイスがスタートを決めて前に出て、オタルエバーは何故か自重。カジュフェイスは競りかけられずとも快調に飛ばし、セリフォスが前付けで難なく対処。ジオグリフは終始後方で付いて回っただけ。レース以前に枠が決まった段階で終わっていた。

1着△ドウデュースはスタートを出て馬なり追走。ペースアップで戸惑うどころか走り慣れたようなスムーズな追走、折り合いピタリで手応えも絶好。今回も直線半ばまで鞭無しで追い上げて、セリフォスまで1馬身まで迫ったところでスパート。セリフォスの差し返しも余裕を持って対処。全てにおいて優等生の走り。ここまでの馬とは思わなかった。

【△】ドウデュース
アイビーSは直線半ばまでスパートを待てるほどの余裕があり、着差以上の楽勝。ペースアップ必至のここで同様の競馬が出来るかどうか。

2着○セリフォスはスタートで若干遅れて軽くリカバーしたところ馬が行く気になり、鞍上と喧嘩する場面があった。プルパレイが外から締めてくれたところでようやく落ち着いたがどこかソワソワとした追走。直線に向いて再三外に膨らみ、外からやってきたドウデュースを壁に右鞭を入れて併せに行ったが競り負けた。真っ直ぐ走らないので競り合いの展開だとしんどい。

【○】セリフォス
マイルで3戦全勝も直線で脚を伸ばす競馬しかやっていないのが気になる。馬場の内は伸びないし、この枠から外を回すとロス。過信は禁物。

3着-ダノンスコーピオンは行き脚が良く、隣のプルパレイよりも前に出た。しかしすぐさま松山騎手が手綱を抑えてプルパレイに行かせ、自らはセリフォスの後ろに入れて後方待機の構え。直線は馬群の中から内を通らされかけたが、セリフォスの後ろから外へと誘導。しかしドウデュースが壁になり、結局セリフォスの内から追い上げて届かず。色々と消化不良の負け。

【-】ダノンスコーピオン
ここまでの2戦はいずれも少頭数でかなりのスロー、直線フリーのぬるま湯。ここは先手を打てないし、馬群に包まれたまま終わりそう。

5着◎ジオグリフは僅かに出負けも許容範囲。しかし行き脚が無く、外からドーブネに寄られてこの後ろからの競馬。終始外を通らされ、直線に向いてもまだ後方。しかも前でオタルエバーが外に張り出したことで更に外に振る羽目になり、スパートが遅れてしまった。今日のところは何も出来なかった。少なくともマイルは合っていない。サンデーレーシングはコマンドラインとの使い分け失敗。本来コマンドラインがこちらを使うべきだった。

【◎】ジオグリフ
デビュー戦は瞬発力で圧倒、札幌2歳Sは洋芝で外を捲って楽に突き抜け。最初から外を取れるこの枠は絶好。直線ノーストレスで外から突き抜け期待。

7着△ドーブネは五分のスタートを切ってから外を通ることで相対的にポジションを下げての追走。当初の目論見(?)通り直線で外の進路を確保するも後ろ過ぎて届かなかった。力負けも半分あるが、残り半分は策に溺れたような負け方。これならすんなり行かせたほうが良かった。

【△】ドーブネ
ここまで2戦共にスタート一息も初戦は4角外捲り、前走は内からハナに立って楽勝。距離延長も外回りも問題無さそうで、ここは差し構えて通用。

10着▲スプリットザシーはスタートから早々と下げて後方待機。直線は馬群の中から馬場の中央を通って追い上げたが勝ち負けには全く加われなかった。今回の走破時計1分34秒7は新馬勝ちと全く同じで、この馬なりに走った結果がコレ。新馬勝ちからGI直行は舐め過ぎだった。

【▲】スプリットザシー
デビュー戦は馬群の中を追走し、直線も他馬の間から抜けてきて快勝。小柄ながら前脚を掻き込むようなフォームで躍動感あり。差し込みで一考。

12着△オタルエバーはスタートを出ながら先行争いには加わらず、そそくさと後ろに下げていった。中団付近まで下げていて、これはやり過ぎだろと見ていたら外の壁が無くなったところで行きたがっていた。何やってんの幸さん・・・。申し訳ないが最低の騎乗だった。

【△】オタルエバー
無理せずハナに立てて、ペースや馬場に関わらず踏ん張りが利く。秋明菊賞も荒れた内を通って押し切った。マイペースなら居残りの目は十分。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?