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【レース回顧Vol.414】第60回金鯱賞


レース結果・収支

1着【◎】プログノーシス(2番人気)
2着【▲】ドゥレッツァ(1番人気)
3着【-】ヨーホーレイク(6番人気)
・・・
5着【△】アラタ(9番人気)
・・・
10着【○】ヤマニンサルバム(3番人気)
・・・
12着【△】ノッキングポイント(4番人気)
・・・
単勝1点的中!(2.7倍) 馬複4点的中!(2.8倍) 3連複6点ハズレ
レース収支:-550 累計回収/投資:16,510/34,700(47.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+1,100


率直な感想

このレースで確定的になったことが一つ。それは「現4歳牡馬は弱い」ということ。最後の砦だったドゥレッツァもプログノーシスに5馬身もぶっ千切られて終戦。あ、叩き台だったとか言い訳しないでね。中111週の馬も3着に来てるんだから。内外のコース差?それも含めての競馬でしょ。甘ったれてたらアカンよ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 中京は今週が今年初開催。昨年は年明けから6週(12日)行われた後、1か月開いての第2回開催だった。前残り度は昨年よりアップかと思いきや、土曜は4コーナーで外を回しての差しも効いていた。バイアスは内前だが外が不利ということもない。

  • 明確な逃げ馬不在。ヤマニンサルバムとエアサージュが外枠を引いたこともあり、内枠を引いたドゥレッツァが先制しそう。ドゥレッツァが行かないならヤマニンサルバムの逃げ。いずれにしてもペースは上がらず一団で推移。馬場も良く、内前先行がジャスティス。

レース指標

LAP:12.7-10.7-11.6-11.5-11.9-12.5-12.0-12.0-11.2-11.5
勝ち時計:1.57.6(良) テン3F:35.0 上がり3F:34.7

レースの振り返り

プログノーシスは普通にスタートを出たものの、激弱の行き脚でいつもの後方待機。まあこれは想定内。隣のドゥレッツァは僅かにスタートで遅れて、行く素振りを見せずに後方待機。あれ?行かないの?大丈夫?先行争いはシーズンリッチが最内をキープして先頭。これにヨーホーレイク、ヤマニンサルバム、エアサージュが束になって追撃。うわ、喧嘩してる。揉まれ弱いヤマニンサルバムはこれにて終了。ちーん。

前4頭が一塊になって後続を離す展開。これは想定外。プログノーシスは馬群後方の内。外に行かないのか。包まれが怖いけど大丈夫かな。ドゥレッツァはこのすぐ前にいて、ドゥレッツァをマークしているように見えた。トゥレッツァもプログノーシスのマークが見えていたはず。

1,000M通過58秒4。プログノーシスはスローもこなすけど、ハイも天皇賞秋で経験済み。この表示が出たタイミングでプログノーシスが内を通って上がっていく。そうなんです。プログノーシスにはこの機動力があるんです。ルメールさんはこの様子を二度見していた。3コーナーから4コーナーにかけて赤帽と青帽が並んで静かにバチバチやりあっていた。

4コーナー出口で先制したのはプログノーシス。内を突く構え。ドゥレッツァは馬群の中で遅れた。プログノーシスはそのまま内に入っていって進路を確保。はい、1兆%勝った。開幕週の馬場でここが取れたらもはや負けようがない。一方でドゥレッツァは大ピンチ。進路が確保できていない。プログノーシスはラチに寄せてまだ追っていないのに2馬身のリード。残虐過ぎるシーンがそこにはあった。

プログノーシスは行き脚最弱でも途中から動ける機動力スキルがある。札幌記念のような重たいスローでも、今回のような開幕週のハイでも途中で動いて圧勝できる。何でこれでまだGI勝ってないの?海外に行く前に大阪杯でも勝って箔を付けてください。

ドゥレッツァはここまでハイペースの競馬をやっていなかったし、この中間も併せを一度もやっていなかったので2着で御の字という見方もできる。しかしプログノーシスも仕上がりが良くなかった(勝利騎手インタビューで川田騎手がコメント)以上、叩き台だったという言い訳は空しく響く。そもそも中111週の馬(ヨーホーレイク)と1馬身差というのはどうなの?

アラタはハイペースを察知して後方待機、ラチに張り付いて内突きの構え。横山親父スーパーナイス!と思った矢先、行きたいところをプログノーシスに横取りされてしまった。そこからは追っても反応無し。ヤマニンサルバムは揉まれると即終了。そもそもこのペースではお手上げ。ノッキングポイントはペース云々よりも単純に弱い。毎日杯でワンツーを決めたシーズンリッチと共に下からワンツー達成。弱小世代の証明はこんなところにも及んだ。


レース結果からの教訓

  • 綺麗な馬柱に惑わされないこと。「1着・1着・1着・1着・1着(GI)?!買う買う買う!!」なんてやってたら長期的に見て負け組一直線。内容をよく吟味しましたか?世代限定の3,000M戦の実績って、ここで威張れるものでしたか?今回は前年勝ち&スーパーレコードの天皇賞秋3着馬がいましたが、これより上だと思いましたか?

  • 常識を疑うこと。妙味は常に大衆心理の裏にある。「中111週?来ないでしょ」という誰もが陥りがちな判断で妙味は逃げていく。

  • 中京芝2,000Mの先行有利はみんなにバレている。枠がどこであっても前に行こうとする心理が働くとハイペースになる。今回のように内と外に先行馬がバラけていると尚更。

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