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【レース回顧Vol.337】 第58回関屋記念


レース結果・収支

1着【-】アヴェラーレ(4番人気)
2着【△】ディヴィーナ(2番人気)
3着【-】ラインベック(6番人気)
・・・
6着【▲】サクラトゥジュール(9番人気)
・・・
8着【○】セルバーグ(7番人気)
・・・
12着【◎】ロータスランド(3番人気)
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14着【△】アナザーリリック(5番人気)
・・・
馬複10点ハズレ、3連複6点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:115,970/105,000(110.4%)


率直な感想

アナザーリリックがゲートに突進して外枠発走。こういうパターンで来た馬は記憶に無い。・・・ディヴィーナ4番手?ほー、やるやん。2着に来てるし。というか戸崎、お前は買わないとよく来るよな。買ったら詰まるのに。2週連続でやられた。


テーマの振り返り

直線一気を過信するな→ビンゴ!

新潟外回りでは速い上がりを繰り出せそうな馬が買われやすいが、実際にはあまり来ていない(上がり最速の脚を繰り出しても届かないことが多い)。妙味は速い上がりの脚が無くても前に行ける馬。

ディヴィーナが内から先行して2着、4コーナーで外前にいたラインベックが3着。アヴェラーレはディヴィーナの後ろで前が壁になったものの、ラストで外に持ち出して突き抜け1着。結局中団より前にいた馬で決着。

母父ニアークティック系の馬に注目→ビンゴ!

母父ニアークティック系の馬は毎年連対していて、昨年も該当馬2頭がいずれも好走した(シュリ・12番人気2着、ダノンザキッド・2番人気3着)。今年の該当馬はアヴェラーレ(母父Harlan's Holiday)、フォルコメン(母父Storm Cat)、フラーズダルム(母父ホワイトマズル)、ミッキーブリランテ(母父Dansili)、ロータスランド(母父Scat Daddy)の5頭。

今年はアヴェラーレ(4番人気)が勝利。関屋記念における母父ニアークティック系はガチ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週も良い天気が続いて馬場は乾燥、連日散水を実施。含水率は4コーナー10.8%、ゴール前12.0%、日曜朝時点のクッション値は9.9。

  • 今週から開催替わりだが、前開催は4日間(2週)しかなく使用コースも同じAコースで実質3週目。土曜9Rの湯沢特別(3歳以上1勝C/芝2,000M)が1分57秒6で決着しているようにかなりの高速馬場。内が使えるので前にいないと物理的に届かない。

  • ペース想定:やや速い~速い(テン3ハロン34秒後半、1,000M通過58秒前後)

  • セルバーグの逃げにノルカソルカがどの程度絡んでくるかがポイント。このレースはスタートしてから2ハロン目が速い傾向があり、ここで競り合うと後々しんどくなる。展開的にはこの2頭を見ながら直線出し抜けそうな好位追走組。馬場が速いので真後ろからでは間に合わない。

レース指標

LAP:12.4-10.8-11.3-12.0-11.8-11.1-11.1-11.6
勝ち時計:1.32.1(良) テン3F:34.5 上がり3F:33.8

レースの振り返り

アナザーリリックがゲート内で暴れて突進して外枠発走。そして1番人気ララクリスティーヌもゲートを潜るなどスタート前から色々やらかす波乱含みの展開。暑くてイラついたのだろうか。

・アナザーリリック号は,枠内駐立不良〔突進〕。枠外に跳び出し,前扉が破損したため外枠から発走。
・ララクリスティーヌ号は,枠内駐立不良〔くぐる〕。
・アナザーリリック号の騎手津村明秀は,発馬機内での御法(突進された)について戒告。
・アナザーリリック号は,発走調教再審査。

競走中の出来事等(JRA発表)

真っ先に抜け出したのはロータスランド。ノルカソルカはガシガシ追っていたが途中で諦めて下がっていった。セルバーグはコンシリエーレにも後れを取って3番手から押し上げる展開。で、4番手の内にディヴィーナ。無理している様子は一切無し。このレース一番の驚き。アヴェラーレは中団の内というまずまずの位置取り。サクラトゥジュールとアナザーリリックはダメ。論外な位置取りにため息。届く訳無いやろ・・・。

ディヴィーナ(青矢印)はラチ沿いを真っ直ぐ進んだだけで好位を確保。
アヴェラーレ(赤矢印)も前目のポジション。
ラインベック(緑矢印)は外枠なのでこの位置が限界。

セルバーグが先頭で直線に向き、暫く先頭をキープしていたが、内回りの合流点を過ぎた辺りからディヴィーナとロータスランドが迫ってきて、残り200M手前でディヴィーナが先頭。セルバーグは沈没、ロータスランドは次第に後退。ラインベックが上がってきたタイミングで、この内からアヴェラーレが急追。戸崎が前を詰まらせずに差し切り?このレース二番目の驚き。

ロータスランドの内を突いて抜け出すディヴィーナ(青矢印)。
アヴェラーレ(赤矢印)は前が壁で抜け出せない。
ラインベック(緑矢印)は当初から前フリー。
再三フラつくロータスランド(黄矢印)が内に行って外にスペース出現。
アヴェラーレ(赤矢印)がすかさず突っ込む。ゴールまであと200M。

アヴェラーレは内枠でポジションを取りつつ、あくまで末脚を信頼した乗られ方。意地悪な言い方をすると、ラスト200M手前までは前が詰まっていた。戸崎騎手はこの前の10レースでも内から差してきており、内が使えることは確認済みだった。短い助走でトップスピードに乗れるスキル持ち。活躍の場面は多そう。

ディヴィーナは内枠を活かした積極的なポジショニングで健闘。今の新潟はどこを通っても伸びるので、外差しを選択する余地は少ない(内を突いたほうが距離ロスがない)。負けはしたが後ろに下げなくても勝ち負けできたのは収穫。ディヴィーナも重賞勝ちが近い。

ラインベックは去勢されてから気を抜かずに走るようになってきた。スパッと切れないもののジワジワ伸びてくる。ウイングレイテストの上位互換。セルバーグは中京記念よりコンマ3秒速く走ってコンマ6秒負け。中京とは時計の出方が違うとはいえ、斤量増で前走より速く走れというのは土台無理な話。この馬がタレたというより、他の馬がより速く走れただけのこと。

ロータスランドは行き脚上々で楽に前付け。道中ディヴィーナと同じ位置にいて、直線仕掛けのタイミングもほぼ同じだったが、ラスト100Mで完全に失速。全盛期ならあそこから伸びてきたはず。再三フラフラしていたし、ちょっと負け過ぎ。

アナザーリリックはスタートしてから早速走る気が無く、一頭だけ離れての最後方でダメだと思った。サクラトゥジュールも後ろ過ぎて論外。高速馬場で行き脚が緩い馬を買うと付いて行くだけで終わりやすい。上がり最速?周りの馬も似たような脚使ってるし、意味無いよ。

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