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【レース回顧Vol.342】第58回札幌2歳S


レース結果・収支

1着【○】セットアップ(3番人気)
2着【△】パワーホール(4番人気)
3着【◎】ギャンブルルーム(2番人気)
・・・
6着【▲】ガイアメンテ(1番人気)
7着【△】ロジルーラー(7番人気)
・・・
馬複4点ハズレ 3連複6点的中!(23.7倍)
レース収支:+1,370 累計回収/投資:118,710/112,400(105.6%)


率直な感想

前残り馬場の傾向通り、横山親子の前残りワンツー。ギャンブルルーム、4コーナーで押っ付けていたのを見て終わったと思ったけど後ろから来なくて助かった。ところでガイアメンテってそんなに凄い馬だったの?追わずに楽勝って、そんなのデビュー戦ならよく見る風景でしょ。むしろこういうタイプは真面目に追われて伸びないってパターンが多い。昨年の京都2歳Sのグランヴィノスと同じ。


テーマの振り返り

※函館で行われた2013年を除く。

外枠が絡む→ビンゴ?

このレースは4コーナーの捲りが非常に有効で、外から追い上げる形になる外枠の馬が来やすい。昨年も4コーナーで外を捲るように上がってきた7枠12番ドゥーラが1着、8枠13番ドゥアイズが2着。3着に入ったダイヤモンドハンズも1枠1番ながら4コーナーは大外捲りだった。なお、7枠より外に入った馬のうち、前走上がり3ハロン最速だった馬は【5・3・1・11】、単回値103・複回値142。

7枠8番のパワーホールが2着に来たが、内前追走で外差しではなかった。

ノーザンファーム生産馬の品評会→保留

夏の2歳限定重賞の中で最も距離が長いレースで、翌年のクラシックを見据えた早期デビュー組が集まりやすい。クラシックといえば断然ノーザンファーム生産馬。今のうちに品定めしておきたい。

新ひだか町生産の2頭のワンツー。ノーザンファーム生産馬は3頭が出走してギャンブルルーム(2番人気)の3着が最高。ガイアメンテ(1番人気)は6着、ロジルーラー(7番人気)は7着に終わった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は金曜にごく弱い雨が降った以外は好天。月曜に芝刈り、水曜に散水を実施。含水率は4コーナー13.0%、ゴール前12.6%、金曜朝時点のクッション値は8.6。土曜は雨が上がって晴れ予報。

  • 先週日曜は雨が降っていたとはいえ内を空けての競馬で、内は明らかに伸びていなかった。今週は開催最終週ということからしてもコース取りとしては外がベター。但し直線に向いて後ろからでは間に合わない。4角外前に取り付けそうな馬に注目したい。

  • ペース想定:平均(1,000M通過61秒台)

  • 10頭立てと少頭数ながら逃げ切り経験馬が4頭いるメンバー構成。いずれも何が何でも行くという感じではないが、セットアップかパワーホールがダッシュを決めて前で競合。馬場や展開的には4角外前からの差しが本線。内からのショートカットも有効だが、内から伸びて来れるかは微妙。

レース指標

LAP:12.7-12.0-12.1-12.6-12.7-11.9-11.6-12.0-12.9
勝ち時計:1.50.5(稍重) テン3F:36.8 上がり3F:36.5

レースの振り返り

前日の雨が残って稍重でスタート。晴れているし、乾いてくるでしょと思ったがレース直前に雨が降って稍重のまま。で、この日の芝はひたすら前残りのオンパレード。逃げた馬が3連勝、7レースも5番人気の逃げ馬が2着。9レースは逃げ馬が飛んだけど2番手追走の馬が勝利。10レースは逃げ馬が勝利。これはまさかセットアップとパワーホールの行った行ったなのでは?ま、まあそんなに上手く嵌らないよね、うん。

パドックからずっとカリカリしていたガイアメンテが出遅れ。まああれだけイレ込んでたら出遅れるよね、といった感じ。この馬場で最後方?軸にしなくて良かった。セットアップがダッシュ良くハナを奪って、ギャンブルルームも行き脚強めで外目の3番手。めっちゃいいやん!これは来る!軸にして良かった。

伸び上がるスタートで出遅れるガイアメンテ(黄矢印)。終戦のゴング・・・。
セットアップ(赤矢印)は好スタート・好ダッシュであっさりハナ確保。

先頭から最後方まで12~3馬身ほど。しかしセットアップは先頭で楽をしていた。パワーホールは離れた単独2番手をキープ。まあ、ギャンブルルームが4コーナーで潰しに行くから大丈夫でしょ。ロジルーラーは中団の外。ここからだと少々厳しい。ガイアメンテは最後方から外を通って上がっていく。こうするしかないけど、これは予定外。ルメールさんの馬(ウールデュボヌール)は寝てるっぽいね。真後ろで動かない。穴人気していたけど切って良かった。

結局、内前を確保した2頭(白丸内)がワンツー。
ギャンブルルーム(緑矢印)は絶好位かと思ったがここでギリギリ3着だった。

3コーナーを過ぎ、セットアップのリードがやや拡大。あれ?ギャンブルルーム、そろそろ潰しに行かないと間に合わないぞ?外からガイアメンテも捲ってきた。おい、そろそろ・・・って、何か押っ付けてないか?セットアップに追い付くどころかガイアメンテにも捲られそうな感じ。嘘やろ?やはりこの馬場はアカンのか?松山、頼む!持ってきて!

今年は「後ろより前」、「外より内」が正解。
着順も概ねこれに準拠して決まった。

セットアップが先頭のまま独走。1着は無くなった。パワーホールも内一杯に立ち回って2着を確保しそうな感じ。ギャンブルルームは単独3番手。ガイアメンテは鞭が入ったのに逆に後ろに下がっていった。やっぱりな・・・。これに代わって赤い帽子のマーゴットソラーレが追い上げてきた。ヤバい!交わされる!7粘れ!7!7!くぅ~、何とか残した・・・。

馬場傾向そのまんまの前残りワンツー。馬場が渋って追い上げが効かない馬場で、1着と2着の間が4馬身、2着と3着の間も3馬身半開くという大雑把な決着。セットアップは前に行って残すという適性が今回のメンバーの中で最も高かったというだけのことで、このレースを勝ったから即座に強いという評価は下せない。ただ年末のホープフルSは有力だと思う。デビュー戦でセットアップを楽にあしらったレガレイラはヤバいお馬さんかもしれない。

パワーホールもセットアップに先を譲って2番手キープ、内を丁寧に回しての2着。この馬も行き脚強めで前に行けたのが大きかった。稍重で前走よりも時計をコンマ4秒縮めており、セットアップに離されはしたが一定の評価は下せる。ギャンブルルームは前に付けて残しただけ。今日のところは強みを全く活かせなかった。

ギャンブルルームより後ろにいた馬達は今日の馬場では無理ゲー。ガイアメンテは出遅れて3コーナーから大外回しで来れるはずがなかった。武豊騎手がレース後に嘆いていたように、イレ込み過ぎて話にならなかった。

「すごいイレ込んでしまった。心配したことが全部出てしまった。レース前に終わってしまった」

レース後コメント(武豊騎手)

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