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【レース回顧Vol.23】第28回チューリップ賞

メイケイエールはともかく、エリザベスタワーも前走折り合いを欠いていたので切るならコレと思って切ったら内から伸びてきましたか。これは川田さんのナイス騎乗。降参です。

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内からすんなりストゥーティが先制。シャーレイポピーは行けなかった。しゃーれい、じゃなくてしゃーない。エリザベスタワーもダッシュが利いて前に出てきた。

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メイケイエールは抑える競馬を試すためにここに出てきたといっても過言ではないのだが、今回も普通に掛かっていた。もはや掛かり過ぎて横を向いている。テンハッピーローズも上を向いて走っていた。ダメだコイツら…。

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メイケイエールは武豊騎手の言うことを全く聞かず、何度も横に向いて走っていた。それでも武豊騎手は何とか落ち着かせようと、中腰で手綱を引いて制御を試みていた。

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それでもメイケイエールは前に行きたくて仕方ない様子。結局武豊騎手は手綱を緩めて好きなように走らせることにした。手綱を緩めるとあっさり先頭を奪取。

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レース自体は内前決着だったのだが、メイケイエール(黄・前)は好きで先頭に立ったわけではなく微妙。ストゥーティ(緑)は抜かれての2番手、エリザベスタワー(黄・後)は内に入れての3番手。

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エリザベスタワーが内から上がってきてメイケイエールと並んで競り合い。メイケイエールは普通なら負けパターンなのだがタレずに頑張っていた。ストゥーティはこれら2頭に追い付けそうで追い付けなかった。

過去10年における脚質別成績をみると前も後ろもほぼイーブンだが、速い上がりを繰り出した者勝ちの傾向がみられる。速い上がりを繰り出して勝ち負けしたことのある馬に注目してみたい。

ドボン。上がり3ハロン最速の33秒9をマークしたタガノディアーナは4着、シャドウエリスは6着敗退。前付けのワンツースリーで後ろからの馬は厳しかった。

明確な逃げ馬不在。前走出遅れたシャーレイポピー、前走ハイペースを先行したエイシンピクセルのいずれかがハナ。1,000M通過は例年通りの59~60秒ぐらいを想定。展開からの有利不利は無さそうで、例年通りの速い上がり勝負か。

ドボン。1,000M通過は59秒0だったが、テンの入りは緩く前が残る展開。ラスト1ハロンで急激にラップが落ちたが、それでも後ろからの馬は詰め切れなかった。

1着(同着)◎メイケイエールは勝つには勝ったが全く嬉しくない勝利。ここは最悪負けてでも折り合い面に進展を求めたかったはずなのに、何の進歩もみられなかった。今回は相手が緩かったので何とかなったが、このままでは桜花賞も阪神ジュベナイルフィリーズの二の舞だろう。

1着(同着)-エリザベスタワーは今回も半馬身出遅れ、行き脚が付いてからは行きたがっていたがメイケイエールと比べればマシ。4コーナーで内に入れてポジションアップ、直線で最内から手際良くスパート。早めの競馬をして勝ち負けに加われたのは収穫。しかし掛かりまくりのメイケイエールと同着では本番は厳しそう。

3着○ストゥーティのハナ奪取は松山騎手の好判断。先頭で脚を溜める絶好の展開だったが、4コーナー手前でメイケイエールが我慢し切れず出てきて2番手から追いかける競馬になった。手応えは楽だったが伸びそうで伸びず。どうも詰めが甘い。

4着△タガノディアーナは出たなりの位置で競馬を進め、道中は中団後方の外を追走。4コーナーから直線に向いてからの加速も上手く行ったが、前の争いには僅かに届かなかった。桜花賞への優先出走権もハナ差及ばず。良馬場なら届いていたかも。

5着☆シャーレイポピーはやりたいことをストゥーティにやられて2番手も、折り合いは付いていていい感じの追走。しかしメイケイエールの早仕掛け、エリザベスタワーの内抜けで4番手になり、追いかける競馬で伸び切れず。残念ながら重賞では力不足だった。

10着▲テンハッピーローズは今回も好スタートを切ってしまい、馬が行く気になって鞍上の抑え指示に反抗。外にマリーナを置いてなだめに入っても効果なし。直線はエリザベスタワーの後ろから内突きを狙ったが坂で完全に止まってしまった。前走と同じような負け方だった。

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