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【レース回顧Vol.179】第70回京都新聞杯

レース結果・収支

1着【-】アスクワイルドモア(8番人気)
2着【△】ヴェローナシチー(7番人気)
3着【-】ボルドグフーシュ(5番人気)
・・・
5着【◎】ブラックブロッサム(1番人気)
・・・
7着【△】リアド(3番人気)
・・・
9着【○】メイショウラナキラ(4番人気)
・・・
12着【▲】ポッドボレット(2番人気)
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:0(ノーベット) 累計回収/投資:29,120/58,500(49.8%)
※ノーベット収支:+1,000 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

メイショウラナキラは「逃がされた」ことでペースが上がって自滅。結局前がタレたところを後方ズドン。ペース読みを取り違えたし、こういう結果になっても仕方ない。予想は完全に外したけど、中京芝2,200Mの特性について学習できたので良かった(後述)。


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

前開催の中京は1~4日目(~3月21日)がAコース、5・6日目(~3月28日)がBコースを使用、今回はAコースを使用。この中間は降雨が無く、金曜朝の時点でクッション値は10.9(やや硬め)。おそらく高速内前決着。最内からメイショウラナキラが行って、ミスターホワイト、リアド、ブラックブロッサム、ポッドボレットが付いていく展開。スタートが遅い馬が多く、少頭数でも縦長を想定。前は止まりそうになく、後ろから差すのはしんどい。前付けの馬を狙い撃ちたい。

レース指標

LAP:12.5-10.9-10.6-12.1-12.1-12.1-11.8-11.8-11.8-11.7-12.1
勝ち時計:2.09.5(良・レコード) テン3F:34.0 上がり3F:35.6

メイショウラナキラが最内からハナを奪ったものの、ミスターホワイトとブラックブロッサムがしっかり付いていって緩まず推移。1,000M通過58秒2はともかく、後半も断続的に12秒を割り込む速いラップ推移で先行勢は壊滅。開幕週+クッション値10.9+ハイペースでレコード決着。中京芝2,200Mはスタートしてから最初のコーナーまでが長く、スタート後手でもリカバーが効く上、先手を主張する馬が多いと差し決着を誘発するということがよく分かった。同じコースで行われる神戸新聞杯の予想時に考慮に入れたい。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】アスクワイルドモア

馬群の僅かな切れ目から強引に外へ切り出すアスクワイルドモア(赤矢印)。
リアド(青矢印)の鞍上・川田騎手は完全に横を向いている。
ストップザタイム(青矢印)も加速が乗ったところで前をカットされてしまった。
4コーナーで外の2頭(ヴェローナシチー、ブラックブロッサム)が進出し、
アスクワイルドモア(赤矢印)の外にスペースが出現(白丸)。
前が詰まっていただけに、勝つにはこのスペースに突っ込むしかなかった。

スタートを決めて前に出たものの、周りも行く構えを見せて次第に下げて後方からの競馬。終始内を立ち回って距離を稼ぎつつ、4コーナーで前詰まりを嫌って強引に外へ切り出していった。リアドはこれで外に吹っ飛ばされ、ストップザタイムも外に振る羽目に。しかし直線は壁無しで末脚を存分に発揮。きさらぎ賞は直線前が壁で脚を余していただけに、進路確保ならこの位走ってきても驚けない。なお、4コーナーの進路取りは制裁対象となり、再来週(オークス)は乗れなくなった。

・アスクワイルドモア号の騎手岩田望来は,4コーナーで外側に斜行したことについて令和4年5月21日から令和4年5月22日まで騎乗停止。(被害馬:4番・7番)

競走中の出来事等(JRA発表)

2着【△】ヴェローナシチー

4コーナーで大外を回して追い上げるヴェローナシチー(赤矢印)。
開幕週でこれだけ外を回して勝ちかけるところまで行ったのは驚き。

スタートからそろそろと付いていって後方待機。道中は後方外に付け、3コーナー過ぎから外を通って進出開始。軽く押しただけで前に上がっていったのを見て、勝つのはこの馬かと思った。すぐ内のブラックブロッサムを煽りながら直線に向き、先頭に立って優勢に進めたものの、最後の最後にアスクワイルドモアに捕まってしまった。いつも差して届かずの競馬ばかりだっただけに、自分から動いていって勝ちかけたのは驚きだった。

3着【-】ボルドグフーシュ

道中最後方待機から直線大外に振り出すボルドグフーシュ(赤矢印)。
スタートと行き脚に進展が見られれば大成するかも。

スタート直後にショウナンアデイブにぶつけられて最後方からの競馬。道中も離れた最後方を進み、4コーナーから直線にかけて大外へ振り出して追撃。ハイペースで前が止まる展開に乗じて突っ込んできたが、レース内容としては完敗。スタートと行き脚が改善され、ある程度位置を取れるようになれば大成するかも。

5着【◎】ブラックブロッサム

直線で右鞭が入って内にモタれるブラックブロッサム(赤矢印)。
速い流れをまともに付いていったことで4コーナーで既に劣勢だった。

スタート後の行き脚が速く、レーン騎手は内の出方を見ながらどんどん前へ。メイショウラナキラはともかくミスターホワイトも先手を主張してこの外の3番手。しかし速い流れを3番手でまともに付いていって、4コーナーでヴェローナシチーに被される苦しい競馬に。これでよく5着に残した。

7着【△】リアド

スタートから積極的に出していって、最初のコーナーでブラックブロッサムらに被されながらもこれらの直後を離れず追走。3コーナー過ぎから徐々に押っ付けていったところ、不意にアスクワイルドモアにぶつけられて外へ吹っ飛ばされてしまった。ただ4コーナーの手応えからして、仮に不利が無くても厳しかったと思う。「軽いディープ」にハイペース突き抜けを求めるのは酷。夏の新潟外回りで買いたい。

9着【○】メイショウラナキラ

スタートからラチに寄せてハナを確定させたものの、ミスターホワイトやブラックブロッサムがぴったり付いてきて自ずとペースアップ。全く息を入れられず、直線に向いたところで後続の餌食に。中京芝2,200Mを前で押し切るのは相当難しい。

12着【▲】ポッドボレット

大外からのスタートで内に入れず、終始外を追走。4コーナーも外を通らされ、手応え劣勢と判断した福永騎手は直線で全く追わなかった。フローラSのルージュスティリアもそうだが、福永騎手は良い意味でレースを捨ててくれる。ポッドボレットの次走以降の巻き返しに期待したい。

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