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【レース回顧Vol.73】第69回トヨタ賞中京記念

当たっていない時というのはとことん当たらない方向に嵌り込むもので、当初は4頭ボックスにしようとしたところ、「ボッケリーニが連対を外すことはないやろ」という謎の自信で流しに変更。当初は買う予定が無かったダノンチェイサーとロータスランドを紐で加えて今週は当たると思った。しかし4コーナーで◎ボッケリーニの手応えを見て呆然。○アンドラステ先頭、▲カテドラルが飛んできたのを見て泣いた。今週もノーマネーフィニッシュ。

20210718小倉11R(1)

アンドラステが好スタートから前へ。ロータスランドも反応良く前に出てきた。外からはディアンドルがハナを窺う。

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ディアンドルの単騎逃げ、2馬身離れてロータスランドが追走。以下アンドラステ、アメリカズカップと続く。メイケイダイハード以下後ろの5頭は若干離れた。

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アンドラステは相変わらずテンションが高かったが、今回は先導役がいて外に壁を作れていて及第点。

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隊列は4コーナーにかけて凝縮、後方各馬が軒並み外を回す中、アンドラステは内ピタ。一方でボッケリーニの手応えが非常に悪い。押っ付けているのに前に行けない。これは・・・。

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アンドラステ(黄)が内一杯を立ち回って相対的に浮上。ディアンドルはアンドラステに内を掬われて早くも防戦一方。先ほどまでアンドラステの前にいたロータスランドは3番手。ボッケリーニは捲り上げ切れずまだ中団。カテドラル(青)は大外。前走で大外をぶん回したクラヴェル(緑)は後方の内にいた。

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ボッケリーニに伸び無し。うーん。アンドラステが先に抜けて内からクラヴェルが迫ってきたところ、大外からカテドラルが飛んできた。ガックリ。馬複5点買ってタテ目も入れてたけど、「ボッケリーニ(略)」で馬複3-8だけデリート。それが当たりとかつくづくツイてない。

ディアンドルの単騎逃げ。小倉大賞典はトーラスジェミニに先手を主張されて付いて行かされたが、今回は自らのペースで進めそう。ロータスランド、ダノンチェイサー、アンドラステは離されての追走。半数は後ろから行く馬で縦長を想定、展開的には前有利。なお今開催の小倉は開幕週こそ逃げ切りが目立ったが2週目以降は好位~捲り差しが主体で、番手から4コーナー中団前にフォーカスしておきたい。

評価微妙。アンドラステこそ前付けで押し切ったが、2着カテドラルは大外一気、3着クラヴェルは後方から内突き。4コーナーで早めの捲り合いになったことで後ろからの馬に展開が向いた。

1着○アンドラステは内枠からすんなり先行出来たこと、道中前と外に壁が作れたこと、そして4コーナーで内を立ち回ったことがガッチリ噛み合った。距離短縮で斤量1kg減、かつ川田騎手へのスイッチ。人気どころでもここまで買い材料が重なれば負けようがなかった。

【○】アンドラステ
マーメイドSは外枠スローで堪え切れず前へ。直線はハンデ差でキレ負けた。今回は先導役がいるし、流れてくれれば差し切りも視野に入る。

2着▲カテドラルは今回もスタート後に出負けするなどして後方からの競馬になったが、内を通るなどして後方4番手を確保。4コーナーにかけて一気に追い上げ、惜しげもなく大外をぶん回して直線へ。ただそこから内にモタれまくって手綱を左に引きまくり、まともに鞭が入ったのは直線半ばを過ぎてから。当初から真っ直ぐ追えていればもっと際どかったはず。

【▲】カテドラル
安田記念は大外枠から出遅れたのが全て。器用さが無いので差し届くか微妙だが、本馬で全3勝を挙げている福永騎手への乗り替わりは大幅プラス。

3着-クラヴェルはスタート直後にアメリカズカップに接触して今回も後方からの競馬。焦らず後方3番手を進み、4コーナーを迎えても微動だにせず。そのまま内に進路を採って直線へ。そのまま最内に潜り込み、進路を確保してから満を持してスパート。作戦としては完璧だった。こういう競馬が出来るなら将来有望。ここは上位2頭が強かった。

【-】クラヴェル
内前ジャスティス馬場のマーメイドSで外を回して差して僅差も、51kgの軽量が嵌った感。今回も軽量だが、縦長想定で差し届くか疑問。

5着△ロータスランドは行き脚がついて楽々2番手。道中も余裕綽々だったが4コーナーでディアンドルを捕まえに行くところで余裕が無くなり、直線半ばでようやくこれを交わしたところを外からカテドラルにあっさり交わされた。この馬の競馬は出来ており、重賞ではまだ力不足を思わせた。

【△】ロータスランド
大きく負けたのはレシステンシアがレコードで飛ばした阪神ジュベナイルフィリーズのみ。速い時計に対する適性微妙も、前に行けそうなのはプラス。

6着◎ボッケリーニは馬なりで5番手の外を確保。前過ぎず後ろ過ぎず、外に壁無しの好位置。これは貰ったかなと思いきや、3コーナー付近で早くも鞍上の手が動き出した。4コーナーで既に全力追い、しかし前に進んで行かない。直線はカテドラルに寄られて内に入ってしまいジ・エンド。新潟大賞典でも手応えが悪かったし、2戦続けてそりゃないよと思った。

【◎】ボッケリーニ
小倉大賞典は勝ちに等しい惜敗。新潟大賞典は開催を通じて時計を要す馬場かつ前半突っ込んだ流れで根負け。中団前からの差し切りに期待。

8着△ディアンドルは馬なりで楽々ハナへ。掛かることなくマイペースで3~4馬身差の単騎逃げ。ただ4コーナーで1馬身差まで詰め寄られ、手応えも余裕が無い状態で直線へ。ガラ空きの内をアンドラステに掬われたところで勝負あり。粘りが淡泊だったのは前走でマイル戦を使っていたことが少なからず影響していそう。

【△】ディアンドル
小倉大賞典は番手の競馬で上手く残して3着、福島牝馬Sは溜め逃げでまんま押し切り。今回も単騎逃げ濃厚だが、距離短縮後の再延長で割引。

10着△ダノンチェイサーはゲート出が甘く、アンドラステにインを取られてその後ろを追走。そのまま折り合い重視で進んだもののどこか気負い気味。3~4コーナーでアンドラステの後ろを通って直線へ向いたまでは良かったが、そこからサッパリ伸びなかった。岩田望未騎手の乗り方は特に問題無かったが、前走手綱を採ったアンドラステが勝ったのは気まずい。いつかはきっと重賞を勝てる日が来るから焦らなくていいよ。

【△】ダノンチェイサー
昨年の小倉日経オープンは先に抜け出しにかかったところサラキアとボッケリーニに交わされて3着。内枠先行でロス無く回ってくれば通用。

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