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【レース回顧Vol.449】第74回安田記念



レース結果・収支

1着【-】ロマンチックウォリアー(1番人気)
2着【◎】ナミュール(4番人気)
3着【○】ソウルラッシュ(2番人気)
4着【△】ガイアフォース(5番人気)
5着【△】セリフォス(3番人気)
・・・
9着【▲】ステラヴェローチェ(7番人気)
・・・
14着【△】ウインカーネリアン(9番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:46,670/84,800(55.0%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

ナミュール、完璧なレース運びだったけど届かんか・・・。まあ、ロマンチックウォリアーに1分32秒3で走られたらお手上げ。強過ぎますわ・・・。てか、馬複28.5倍も付いてたのか。しくじった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 火曜に25.5ミリ、金曜にも19.5ミリの雨を観測。水・木曜と散水が実施され、金曜朝時点のクッション値は7.3。ただ翌日には9.7まで回復しており、土曜7レース(3歳以上1勝C/芝1,400M)で1分20秒3という速い時計が出た。連続開催でも馬場は依然として軽くて速い。内前しか来れないといった感じはなく、むしろ外差しも届いている。トラックバイアスはフラットからやや外差し。

  • 但し日曜朝にかけて再び降雨があり、日曜朝時点のクッション値は8.8。この後は午前中は曇り、昼過ぎからまた降るという予報。パンパンの良馬場は望み辛い模様。勝ち時計1分32秒台後半~1分33秒前半のイメージ。

  • ドーブネかウインカーネリアンの逃げ。テンのスピードはウインカーネリアンのほうが速いが、ハナには拘らない様子。枠が内のドーブネが前、ウインカーネリアンは2番手。ジオグリフも前へ。セリフォスやエルトンバローズ、香港勢2頭も早めに押し上げて先行グループに加わりそうで、前に行きそうな馬が明確。香港馬、特にロマンチックウォリアーの仕掛けに連動しそうなだけに展開妙味は差し。

レース指標

LAP:12.1-11.0-11.4-11.9-12.0-11.3-11.2-11.4
勝ち時計:1.32.3(稍重) テン3F:34.5 上がり3F:33.9

レースの振り返り

ナミュールは今回もあまり良いスタートではなく後ろからの競馬。ただ前走とは違ってすぐにリカバリーに動けていた。横一線からドーブネとウインカーネリアンが抜け出すも、ウインカーネリアンは競りかけずドーブネの逃げ。最高速度は68.1km/h。GIなら普通。ロマンチックウォリアーは馬群の中で6番手。ナミュールは中団やや後方、途中で外の進路を確保。エエヤン。

ドーブネ先頭、2番手ウインカーネリアン、その外からフィアスプライドと続いてほぼ一団の状態で直線へ。ナミュールは大外フリーを確保。先頭までは10馬身ちょっと。これは貰った。ロマンチックウォリアーはフィアスプライドとステラヴェローチェが壁で出られない。チャンス!

しかしこの直後にフィアスプライドが内に行ってしまい、ロマンチックウォリアーの前はガラ空き。満を持してスパート、残り200Mで先頭。外からはナミュールとソウルラッシュが併せで猛追。よし、差し切れ!・・・。残り100M。・・・。残り50M。・・・。残り20M。・・・届かない!

折からの雨で馬場は渋っていたものの、実態はレースの上がり3ハロン33秒9という瞬発力勝負。ロマンチックウォリアーはこれに難なく対応。まともに追えたのは残り300Mぐらい。そもそも1分32秒3で走られては後ろからではどうしようもない。小回り平坦洋芝でもGIを幾つも勝っている馬はガチ。

ナミュールは前走に比べればまともなスタート。何よりリカバリーの脚が速く、前走より体調が整っていたのは明らかだった。道中できちんと外の進路を確保して、直線外フリーから上がり3ハロン最速の脚を使って届かず。これは勝った馬が強かったとしか言えない。武豊騎手はベストライドだった。世間の評価は「雨が降ったらダメ」一色だったが、私はマイ格言「雨が降ったらハービンジャー」で中心視した。迷った時に信じられるのは己自身。そもそも富士SとマイルCS勝ち、香港マイル3着、ドバイターフ2着馬が4番人気なんて安売りしてたらそりゃ買うでしょ・・・。

ソウルラッシュは出たなりで進めて中団馬群の中。直線でコレペティトールとダノンスコーピオンの間を易々と割って突っ込んできたものの、外からナミュールに並ばれて競り負け。ナミュールに対してはこれで3連敗。ハナ差とはいえ、ソウルラッシュにとって得意のはずの渋った馬場でも負けた事実は重い。

ガイアフォースはスタートを決めた上で押して前に出していったものの、周りが速くて中団の内。持ったままで直線を迎えたまでは良かったが前が完全に壁。置かれないように押っ付けつつ、ラスト200Mでようやく前が開いてスパートして届かず。通ったコースは良かった。

セリフォスはスタートを決めながら明確に下げて後方からの競馬。これはかなり思い切った乗り方。ただ結果的にナミュールの後追いになってしまい埋没。何故かずっと内にモタれながら走っていて、川田騎手はしきりに手綱を右に引きながら追っていた。

ステラヴェローチェはスピードが足りないので、稍重程度で1分32秒台の決着では通用しなくて当然。マイルでは土砂降りでベチャベチャな馬場にならない限りしんどい。ウインカーネリアンはラスト200Mまでは先頭。2番手で理想的なレース運びをしても14着。GIでは地力が足りない。


レース結果からの教訓

  • 香港から強そうな奴が来たらとりあえず買っとけ。馬場適性は案外どうにでもなる。

  • 荒れる荒れると言われている時こそ堅く収まりがち。今回掲示板に載った5頭は全て5番人気以内に推されていた。1番人気と4番人気の馬複で28.5倍は付き過ぎ。

  • 雨が降ったらハービンジャー。GIを制した例は2018年秋華賞ノームコア、2018年有馬記念ブラストワンピース。一昨年の函館メイクデビュー8番人気1着キミノナハマリア、昨年のフラワーCエミュー、今年の阪急杯9番人気3着サンライズロナウド、等々。今回のナミュールは雨がダメと思われたが逆だった。

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