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【レース回顧Vol.156】第58回金鯱賞

レース結果・収支

1着【◎】ジャックドール(1番人気)
2着【-】レイパパレ(2番人気)
3着【-】アカイイト(5番人気)
4着【○】ポタジェ(4番人気)
・・・
6着【▲】ショウナンバルディ(11番人気)
7着【△】サンレイポケット(3番人気)
・・・
12着【△】シャドウディーヴァ(7番人気)
・・・
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:25,570/32,900(77.7%)


率直な感想

ジャックドール、知ってたけど強過ぎ。鞭2、3発入れた後は持ったままでレコードとか笑う。初重賞挑戦のここでもまだ役不足だった。行き詰まるまでは変に控えることなく、逃げ一択で良いと思う。レイパパレも番手の競馬で追い上げて2着だからこれも評価したいけど、ジャックドールを負かすのは物理的に不可能。


テーマの振り返り

逃げ馬が激アツ!→ビンゴ!

開幕週とはいえ毎年のように前が残っている。昨年は逃げ馬不在で何が行くのかというところでギベオンが仕掛けてそのまま押し切り、単勝万馬券の大波乱決着。とりあえずハナを切りそう馬は買っておいて損無し。

人気薄でも残れるのに、断然人気馬がハナ切ったらそりゃ圧勝するでしょという簡単過ぎるお話。それにしてもショウナンバルディ@岩田親父は何やってんの?

馬体重500kg以上の大型馬が強い→ビンゴ!

過去5年のうち3年は湿った馬場で行われており、華奢な馬より重戦車のような馬が勝ち負けしているというのは分からないでもない。ただ2020年のような良馬場でも馬体重500kg以上の馬が1着・3着、2着のサトノソルタスも498kgで、偶然にしてはかなり偏っている。

3月に行われるようになった2017年以降、馬体重500kg以上馬はこれで6連勝。506kgのジャックドール1着、512kgのアカイイト3着。430kgのレイパパレは大型馬に挟まれる形で2着と健闘。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

Aコースは第1回8日目(1月23日)から約1か月半振りの使用。初日の芝は4レース中3レースでハナに立った馬が連対。2,000Mの恋路ヶ浜特別(4歳以上2勝C)こそ後方待機のナリタブレードが勝ったが、通ったコースは内。開幕週らしく基本は内前先行。差すにしても外からでは間に合わない。内枠に行きたい馬が集結。これらにレイパパレとシフルマンが加わっての先行争い。おそらくは最内のショウナンバルディがハナ、ジャックドールが直後の2番手。レイパパレは外から被せても3番手までか。ショウナンバルディ主導の流れでややスロー、定石通り内前先行で決まりそう。中団より後ろ、外からでは厳しい。

レース指標

LAP:12.5-11.0-12.2-11.9-11.7-11.6-11.0-11.3-12.3
勝ち時計:1.57.2 R(良) テン3F:35.7 上がり3F:34.6

ショウナンバルディがあっさり引き、シフルマンも2番手で控える意思をみせたためジャックドールが押し出されるような形で今回もハナ。道中緩めず、直線に向いても余裕十分でそのまま押し切り勝ち。2着レイパパレ、3着アカイイトも内前を通っての進出。外を通った馬はやはり届かず。勝ち時計1分57秒2はこれまでのレコードを1秒1も更新。ちなみにジャックドールは先頭で上がり3ハロン34秒6(3位タイ)、後方で脚を溜めたポタジェは34秒2(最速)。上がりが後方待機馬と大して変わらないのはヤバい。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【◎】ジャックドール

ショウナンバルディ(青矢印)は全く行く気無し、ジャックドール(赤矢印)がハナへ。
シフルマン(緑矢印)は促して前に出てきたものの、レイパパレ(黄矢印)は静観。
ラストで再び左手前に替わってゴールを迎えるジャックドール(赤矢印)。

先手を取るものとばかり思っていたショウナンバルディが手綱を抑えて後方待機策。シフルマンも外枠で前に取り付くのに時間が掛かり、結局ジャックドールが引っ張る展開。シフルマンとギベオンがしっかりついてきたがお構いなし、直線に向いたところでも持ったまま。レイパパレが追ってきたタイミングで気抜け防止のために散発的に鞭を使ってまた独走。手前が何度か変わってフワフワした走りだったが余裕で逃げ切った。頂上を賭けた闘いはこれから。怪我することなく本番を迎えてもらいたい。

2着【-】レイパパレ

外に壁無し、番手からの競馬でも掛からず追走するレイパパレ(赤矢印)。
4コーナー外前から手応え十分で直線に向くレイパパレ(赤矢印)。
これで影さえ踏ませてもらえないとは・・・。

ゲートを出てから特に促すことなく、馬なりでシフルマンの後ろに入って4番手からの競馬。向こう正面でもシフルマンの直後でしっかり折り合い、4コーナーで外から交わしつつ直線へ。十分な手応えを武器に前を追いかけていったが差は全く縮まらなかった。それもそのはず、上がり3ハロン34秒6はジャックドールと同じ。前に同じ脚を使われたら物理的に届かないというのは自明の理。番手追走から追い上げる競馬で復調したのは評価したい。

3着【-】アカイイト

アカイイト(赤矢印)は行き脚が弱かったポタジェ(青矢印)の前を横切り、
ショウナンバルディ(緑矢印)の前に入ってラチ沿いをゲット。
直線で前が詰まりかけるも、冷静に外に出してスパートするアカイイト(赤矢印)。

スタートからポタジェ、ショウナンバルディの前を横切ってラチ沿いに到達、最初のコーナーで相対的にポジションを上げることに成功。4コーナーで早めに追っ付け、直線で前が塞がりかけながらすぐに外へ進路を切り返して差し込んできた。こんなに器用な競馬が出来るとは思わなかった。エリザベス女王杯のフロック臭はこれで抜けた。ただ自力ではこれが限界。牡馬の一線級相手ではトラックバイアスのアシストか敵失がないと苦しい。

4着【○】ポタジェ

直線に向いてもまだ後方、ここから更に大外に持ち出そうとするポタジェ(赤矢印)。

スタートから行く構えをみせず、最初のコーナーを後ろから3番手で通過。4コーナーで後方2番手、直線に向いて更に大外へ。今の中京で一番やったらダメな競馬を実演。しかもいつものようにすぐ反応せず、最後方まで下がってから加速。ジャックドールに対して正攻法では勝ち目が無いと踏んでの後方待機策だったと思うが、ジャックドールには何の脅威にもならなかった。

6着【▲】ショウナンバルディ

いきなり引く構えをみせるショウナンバルディ(赤矢印)
手綱を引いている?扶助していないのは明らか。何やってんだ岩田親父・・・。

スタート直後に手綱を引き、まさかの後方待機策。ギベオンに前を塞がれたわけでもなく、自ら明確に引いていたのを見てガッカリ。引くって分かってたら1円も買わなかったって。一応最内を立ち回って、直線も内から追い上げてきていたが、付け焼刃な後方待機策が嵌るはずもなく中途半端な結果に終わった。

7着【△】サンレイポケット

スタートから押して位置を主張したものの行き切れず、最初のコーナーで中団後方の外。道中はアカイイトの後方外、まずまずの位置取りかと思ったが4コーナーで早くも手応え一杯。直線は内に入れてスパートするも伸びを欠いた。道中緩まず、脚が全く溜まらなかったのが敗因か。

12着【△】シャドウディーヴァ

スタートを決めて馬なりで馬群の中、最初のコーナーでレイパパレの後ろに入って中団好位を確保。4コーナーでもレイパパレに付いていく形で外を回し、フリーの位置で直線に向いたもののそこから全く進んでいかなかった。2,000Mのレコード決着というのはこの馬にとって厳し過ぎた。

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