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【レース回顧Vol.236】第27回KBS京都賞ファンタジーS

レース結果・収支

1着【-】リバーラ(10番人気)
2着【-】ブトンドール(2番人気)
3着【△】レッドヒルシューズ(5番人気)
・・・
5着【○】サラサハウプリティ(7番人気)
6着【△】クインズエルサ(4番人気)
・・・
9着【▲】バレリーナ(3番人気)
10着【◎】アロマデローサ(1番人気)
・・・
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:128,230/125,400(102.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

何というか、つまらないレースだった。お金払ってこんなのを見せられて、苦行かと思った。無印のリバーラに逃げ切られたのがつまらないのではなく、何も捻らず1番人気から流して外したのが最高につまらなかった。どうせ外すなら狙って外さないと面白くない。


テーマの振り返り

※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。

安定なら距離短縮組→保留

前走から距離短縮となる馬は、一昨年は該当2頭がそれぞれ2着と3着、昨年はウォーターナビレラが勝利。1,200Mや1,400Mを経由した馬が大半を占める中で好走が多いのは特筆に値する。ラストの一踏ん張りが利くということか。

今年の距離短縮組はレッドヒルシューズ(5番人気)が3着、サラサハウプリティ(7番人気)が5着、コスモフーレイ(12番人気)が8着。連対圏突入はならなかったが、いずれも人気以上の着順には来た。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は火曜に降雨があったがお湿り程度で概ね好天。含水率は引き続き10%未満、クッション値は土曜朝時点で9.6の高速馬場。前開催から引き続きAコース使用で、そろそろ馬場の内の荒れが気になり始める頃合い。今回はサツマノオンナが再び逃げ脚全開で逃げそうだが2番手以降は平均ペースで追走しそうで、基本的には前に付けての流れ込み狙い。そもそも馬場が軽くて時計が出るので、後ろから差すより前で押し切るほうが楽。

レース指標

LAP:12.2-10.7-11.6-11.8-11.6-11.5-11.9
勝ち時計:1.21.3(良) テン3F:34.5 上がり3F:35.0

リバーラが馬なりで前に出て、内から押して出てきたサツマノオンナを従えてハナ。バレリーナとシルフィードレーヴにマークされた状態で直線に向いて、逆に突き放して先頭キープ。好位追走組と入れ替わる形で大外からブトンドールが飛んできたが、リバーラがそのまま押し切る。リバーラよりもブトンドールのぶっ飛んだ脚が印象的だった。コレは先々大成しそう。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】リバーラ

内ピタで楽逃げを打つリバーラ(赤矢印)。
これをマークしたバレリーナ(青矢印)のほうが先に手が動き始めていた。

スタートから行き脚が付いてすんなり前へ。サツマノオンナも交わしに来ず(来れず?)、労せずして単騎逃げが成立。バレリーナらにしっかり付いて来られたものの、直線に向いたところでバレリーナらがあっさり失速。たまたま逃げの手に出たら成功したパターン。このテの馬は大衆が買ってない時に買って、大衆が買い出したら手を引くのが定石。単勝70倍で買える機会はもう永久にやってこない。

2着【-】ブトンドール

右鞭が入る度に内に切り込むブトンドール(赤矢印)。
時を同じくしてサラサハウプリティ(黄色丸)が外へ行って
コスモフーレイ(緑矢印)に圧が掛かり、外へ張ったことで
アロマデローサ(青矢印)の進路が完全に無くなる。

スタートを決めた上で他に追随せず後方待機。3コーナー手前で外に持ち出し、4コーナーでも黙って付いていって直線勝負。大外から左鞭を入れて切り込みながら伸びる途中でアロマデローサの進路をカット。この際に減速し、そこから右鞭に切り替えて前を追ったが届かなかった。当初から真っ直ぐ追えていればもっと際どかった。とりあえず洋芝だけの馬ではないことはハッキリした。ちなみに戒告だけで済んだ(後述)のは既にアロマデローサの脚色が無かったからだと思う。

・コスモフーレイ号の騎手和田竜二は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:11番)
・ブトンドール号の騎手鮫島克駿は,最後の直線コースで内側に斜行したことについて戒告。(被害馬:11番)
・サラサハウプリティ号の騎手菱田裕二は,最後の直線コースで外側に斜行したことについて過怠金30,000円。(被害馬:7番)

競走中の出来事等(JRA発表)

3着【△】レッドヒルシューズ

無意識のうちに外へ張るレッドヒルシューズ(赤矢印)。
外がゴチャついたのはレッドヒルシューズの走りにも少なからず遠因がある。

スタートから行き脚が付き、ハナにも立てそうな感じだったが自重して追走に専念。4コーナーまでに外の進路を確保し、直線は何の不自由なく追い出せた。ただ終始外に張って走り辛そうだった。速い流れで差し脚を伸ばせたのは収穫。距離はもう少しあった方が良さそう。

5着【○】サラサハウプリティ

前のスペースに突っ込むべく急遽外へ行くサラサハウプリティ(赤矢印)。
しかし前にいたレッドヒルシューズ(青矢印)も外へ動いて壁になる。

先行争いを見届けて馬群の後ろへ。4コーナーでも全く動かず、ブトンドールに先に行かれて後方2番手まで下がった状態で直線へ。内で絶好の手応えを有していたものの前が開かず、レッドヒルシューズとコスモフーレイとの間のスペースに突っ込んでいったものの、ここでも前が詰まって抜けられなかった。あの手応えで5着は勿体無い。次走以降、人気暴落なら要注意。

6着【△】クインズエルサ

スタートから比較的楽に前付けしてきたものの、手応えはイマイチで付いて行かされている感アリアリ。4コーナーで早くも押し通しになり、直線は前の進路が十分開いていたにも関わらず競り負け。母キャンディバローズは2015年のファンタジーSを制しているが、その母もマイルは長く短距離戦にシフトしていった。クインズエルサも同様に短いところのほうが良さそう。

9着【▲】バレリーナ

スタート一息で若干遅れかかったものの、内に寄せて好位を確保。無理した様子はなく、適正な追走だと思った。ただ4コーナーで若干手が動き、直線に向いてすぐのスパートで反応せず、坂を駆け上がるところで完全に失速。この負けっぷりは意外。距離が長いのだろうか。

11着【◎】アロマデローサ

スタートを決めて前に出てきて、好位4~5番手ぐらいに付けるのかと思いきや思ったより下がって中団付近。えらく悠長に構えてるなぁと思ったが、構えているのではなく付いていけていない様子。4コーナーで焦って追い上げていく様子を見て飛んだと思った。直線では散々モタついた挙句、前が塞がって完全に終了。悪夢のようなレースだった。

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