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【レース回顧Vol.233】第11回アルテミスS

レース結果・収支

1着【△】ラヴェル(3番人気)
2着【◎】リバティアイランド(1番人気)
3着【-】アリスヴェリテ(6番人気)
4着【○】デインバランス(2番人気)
5着【△】マラキナイア(4番人気)
・・・
9着【▲】ミシシッピテソーロ(5番人気)
・・・
3連複3点ハズレ 3連単6点ハズレ
レース収支:-900 累計回収/投資:128,230/122,000(105.1%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

「2歳戦で断然人気の馬は勝ってはならない」とかいうルールでもあるんでしょうかね?ノッキングポイントのように馬券外に負けた訳ではないけど、久々に酷い騎乗を見た。馬群に入れず、最初から外に出しとけば楽勝だったでしょ。ラヴェルに先に行かせるしかなくなった時点で負け。


テーマの振り返り

前走で速い上がりを繰り出した馬を買え→保留

アルテミスSで上がり3ハロン最速をマークした馬は【6・3・0・2】で、直線で速い脚が繰り出せれば勝ち負け濃厚。どの馬が上がり最速をマークするのかを予測しながら印を打ちたい。

勝ったラヴェルは小倉新馬戦で上がり3ハロン2位で今回は上がり3ハロン最速。前走で上がり3ハロン31秒4をマークしたリバティアイランドは馬群の捌きが遅れて後追いの2着、今回は上がり3ハロン2位。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は水曜からずっと晴れで、木・金曜と散水して含水率14~15%。金曜朝時点のクッション値は8.9。先週日曜は上がり3ハロン最速をマークした馬が【4・1・1・0】という決め手偏重馬場だった。今週からBコースを使用するが、引き続き決め手が活きる馬場。アリスヴェリテが単騎で行くとスロー濃厚、例年通りの直線決め手勝負。

レース指標

LAP:12.6-11.4-11.8-12.0-12.2-11.4-11.0-11.4
勝ち時計:1.33.8(良) テン3F:35.8 上がり3F:33.8

ラヴェルが1馬身ほど出遅れたのに対し、リバティアイランドはまずまずのスタート。しかしリバティアイランドは終始包まれたのに対し、ラヴェルは壁無しの完全フリー。直線も内で出すところがないリバティアイランドを横目にスパートして完勝。リバティアイランドはラヴェルの後ろから外に出す屈辱の競馬で2着。脚を余していたのが実に勿体無い。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】ラヴェル

出遅れて大外に置かれるラヴェル(赤矢印)。
後ろから2頭目を進むラヴェル(赤矢印)。
流れが落ち着いたことで前からそれほど離されなかった。
ラヴェル(赤矢印)は直線大外フリーの位置でいつでも発進OK。
リバティアイランド(青矢印)は前も外も壁で動けない。

ゲートのタイミングが合わず1馬身程の出遅れ。内に寄せて馬群の後ろ、そのまま後方2番手を追走。4コーナーで外を回し、直線に向いてすぐに進路を確保。残り400Mの標識を過ぎた辺りから気合いをつけ、残り200Mで鞭を入れてスパート。一部の隙も無い完璧なレース運びで快勝。これで年末の主役に躍り出たが、デビュー戦に引き続きここでも出遅れたのは頂けない。半姉ナミュールも阪神ジュベナイルフィリーズで出遅れて凡退した。過信は避けたいところ。

2着【◎】リバティアイランド

自ら望んで馬群の中に納まるリバティアイランド(赤矢印)。
リバティアイランド(赤矢印)の外を張るミシシッピテソーロ(青矢印)。
ラヴェル(緑矢印)はこの後ろでフリー。
ラヴェル(青矢印)が抜けた後にようやく外に持ち出すリバティアイランド(赤矢印)。
何やってんだ川田・・・。

僅かに出負けしながらも行き脚が付いて前へ。ただ無理はせず、次第にポジションを下げて馬群の中。折り合い重視で進めたのだろうが、面倒臭い位置に入り込んだなぁという印象しかなかった。4コーナーでもミシシッピテソーロが壁で外に出せず、直線に向いても出すスペース無し。この間にラヴェルに馬なりで進出され万事休す。進路を確保してからは流石の伸びをみせたが届かなかった。枠が外ならどうだっただろうか。勿体無い負け。

3着【-】アリスヴェリテ

ディアトセレーネ(青矢印)から内外離れて追い抜くアリスヴェリテ(赤矢印)。
今の馬場でラチに寄せずハナは珍しい。

一旦はディアトセレーネが先行するも、離れた外から追い抜いてハナ。3コーナーでディアトセレーネに先んじてラチ沿いに入った。1,000M通過60秒フラットの逃げを打ち、残り100Mまで単独先頭をキープ。マイペースを貫けると非常に渋太い。ダートで粘り込み専門の兄姉とは違って「前で差す競馬」ができる。距離はもっとあった方がいい。桜花賞よりはオークス向き。

4着【○】デインバランス

直線で前が割れそうで割れず、追い出せないデインバランス(赤矢印)。

スタートを決めて前に出たものの、抑えて3番手からの競馬。4コーナーで他馬に被されて5番手付近、十分に脚が溜まった状態で直線に向いたものの、直線で進路を確保できず立往生。レース中に「何で追い出さないんだ戸崎!」と思ったが、パトロールビデオを見て納得。これで無理に追ったら事故になるし、馬がトラウマになる。最終的にマラキナイアの外に出してスパートしたが流石に間に合わなかった。こちらも次走以降見直しが必要。

5着【△】マラキナイア

マラキナイア(赤矢印)は4コーナーで外前の好位置。
リバティアイランド(青矢印)はこの後ろに付けて、直線も壁になる。

ゲートにモタれかかるようなスタートで後手を踏み、外から押し上げて3~4コーナーも外を通って進出。前がガラ空きの好位置で直線に向き、直線半ばまで待ってスパート。スタート以外は完璧な競馬をしたがジリジリとしか伸びなかった。速い上がり勝負では分が悪い。馬体重が8kg増えていたがまだ華奢。馬体の成長待ち。ちなみに川田騎手は新馬戦でマラキナイアに騎乗しており、知っている馬の後ろに付けて直線出し抜く算段だったが、マラキナイアが追い出しを待ったために前が開かずに追い出しが遅れた。

9着【▲】ミシシッピテソーロ

直線で内にモタれるミシシッピテソーロ(赤矢印)。
顔があからさまに内を向いている。そっちじゃないよ。

スタート直後にフラつき、マスキュリンにも寄られて今回も後方からの競馬。3コーナーで後方外から押し上げていって、マラキナイアの外を通って直線へ。しかし手前が替わらずモタつきまくり、鞭が入ってもフラフラして加速が乗らないまま終了。全体的にひ弱さが目立った。この馬も馬体の成長待ち。

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