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【レース回顧Vol.95】第55回スプリンターズS

負け惜しみでも何でもなく普通に獲れたね、コレ。レシステンシアかピクシーナイトを軸にしていたら当たりだった。ダノンスマッシュは外前に取り付く前に手応えが悪くなって終了。前走(チェアマンズスプリントプライズ)と全く同じ負け方。年を取った馬より若い馬に賭けるべきだった。

20211003中山11R(1)

ミッキーブリランテ、メイケイエールが出遅れ。ジャンダルムは比較的まともなスタートを切った。やはりモズスーパーフレアが速く、大外枠から早速ハナを主張。

20211003中山11R(2)

モズスーパーフレアはハナに立った後、松若騎手が「あれ?来ないの?」といった感じで何度も後ろを見遣っていた。ビアンフェは共倒れした昨年のこともあって深追いせず。レシステンシアが3番手で続き、ピクシーナイトも馬なりで前に出てきた。これは隊列落ち着くか…?

20211003中山11R(3)

ダノンスマッシュは好位の外。いいね。って、シヴァージがここにいる!ファストフォースと同じ位置って出来過ぎ。下手したら突き抜けまであるかもしれない。

20211003中山11R(4)

ピクシーナイト、シヴァージと内枠の馬がいい所を取り過ぎ。何でこんなに内がゆったりなんだ?と思ってパトロールを見たら納得。出遅れたメイケイエールが内外を迷った挙句、外に進路を採っていった。ビアンフェもモズスーパーフレアに先手を取らせるため出が緩い。モズスーパーフレアは速いのは速いが大外からハナに立つまでタイムラグがあった。

20211003中山11R(5)

ファストフォースは付いて行けないのか、次第に下がっていった。これは終わったかな。クリノガウディーはまずまずの位置取り。メイケイエールは相変わらず前に行こうとしていたが追い上げが緩い。抑えが効いているのか?まともに競馬している。

20211003中山11R(6)

600M通過33秒3。このクラスなら平均ペース。モズスーパーフレア単騎先頭で縦長。これはひょっとして、そのまま残ってしまうパターンなのでは…。いや、競馬はそんなに簡単じゃない。

20211003中山11R(7)

モズスーパーフレア先頭のまま直線へ。直後のピクシーナイト(黄)はラチ沿いから外に切り替え中。シヴァージ(緑)はこの直後にいた。レシステンシア(青)は外前からスパート態勢。ダノンスマッシュは4コーナー手前から川田騎手が押しまくっていたにも関わらず外前を確保できず。これはマズイ。

20211003中山11R(8)

これが直線平坦コースならモズスーパーフレアの逃げ切りだったはず。しかしここは中山。残り200M付近から始まる急坂で脚が上がり始めた。ピクシーナイトがモズスーパーフレアを捉えて先頭。続いてビアンフェ、レシステンシアにシヴァージと内前の連中が襲い掛かる。ダノンスマッシュは蚊帳の外。あーあ。

20211003中山11R(9)

ラストはこれだけ着差が付いた。今年は馬場の内が良く、内前を通った馬のワンツースリー。穴馬が内からやって来るのもリサーチ済み。しかし軸の選定を誤ってハズレ。1番人気軸で外すとか、この秋のGIも全敗の予感。

引くことを知らないモズスーパーフレア、去勢してから逃げに集中できているビアンフェ、とにかくハナに立たないと気が済まないメイケイエールがそれぞれ競合。人気の中心レシステンシアとダノンスマッシュも前付けで、ファストフォースも前に行きたい。人気どころが総じて前。テン3ハロンは32秒台が濃厚で、間違いなく差し有利。但し外を回すと距離ロスで苦しい。好位差し、若しくは内を捌けそうな差し馬に注目。

ビンゴ。モズスーパーフレアのマイペース逃げからの内前決着。もっとガリガリやり合うかと思ったが、流石に騎手のほうが学習していた。メイケイエールが騎手の言うことを聞きかけたのも意外だった。

1着△ピクシーナイトは序盤のポジショニングで好位の内を取れたことで終始安定した立ち回り。ノープレッシャーの3番手で進めて、直線でモズスーパーフレアをチョイ差しして突き抜けた。内前馬場のアシストがあったとしても2馬身勝ちなら文句無し。

【△】ピクシーナイト
ここ2戦の内容からしてスプリント適性の高さは疑いなし。但し今回は速い馬だらけで内を締められ、位置取りが悪くなりそうなのが気になる。

2着○レシステンシアはスタートダッシュを決めた上で他の出方を窺いながら4番手の外に落ち着いた。4コーナーで軽く押していたものの外前を確保、直線で内の各馬を追ったが先に抜けたピクシーナイトに突き放された。今日のところは枠順の差が大きかった。

【○】レシステンシア
セントウルSはテンから飛ばす展開でラスト苦しくなった。正直中山コースが合っているとは言い難い。高松宮記念のように差し向ければ通用。

3着△シヴァージは序盤のガラ空きの内に上手く潜り込んで5番手というこの上ない絶好位を確保。しかもピクシーナイトを前に見ながらの競馬で、これに付いていく形であわや連対というところまで追い上げることに成功。嵌ったと言えばそれまでだが、今回は上手く行った。

【△】シヴァージ
毎回外差しに向けて届かず連発。シルクロードSも4コーナーから外に持ち出しての差し切りだった。この内枠は捌ければ絶妙だが果たして。

6着◎ダノンスマッシュは内の出方を見ながら無理せず5番手の外からの競馬。ただ4コーナーに差し掛かった辺りから俄かに川田騎手の手が動き始め、押しているにも関わらず反応が鈍かった。直線に向いた時にはもう余裕が無く、早速スパートするも前には遠く及ばず。予想にあたってチェアマンズスプリントプライズのレース映像をチェックしたが、今回と全く同じ負け方をしていた。休み明けの今回は大丈夫だろうと思ったが甘かった。

【◎】ダノンスマッシュ
ここ2年は叩き台を使って2戦目で取りこぼし。今年は前哨戦をスキップしてここ一本の調整。外前取り付きから差し向けて無難に勝ち負け。

8着▲クリノガウディーはスタートを決めた上で中団を追走。4コーナーでも特に動かず、直線に向いたところでもまだ中団。そこから内を通っての追い上げだったが全く間に合わなかった。予想ではもう一段前で競馬すると考えていただけに物足りなさが残った。

【▲】クリノガウディー
岩田騎手とのコンビであっさり連勝、セントウルSもスタートを決めて前付けで健闘。昨年は外枠から差して5着、距離ロスを抑えられれば。

9着△ミッキーブリランテは痛恨の出遅れ。1馬身弱の軽い出遅れだったがスプリントGIともなると甘くなく、道中で押し上げるのに脚を使った結果ラスト甘くなって詰め切れず。シヴァージと違い、内枠チャンスを活かすことが出来なかった。

【△】ミッキーブリランテ
スプリント戦では序盤に置かれてしまい、追い上げるのに脚を使ってしまう。ただ今回は展開が向くし、函館スプリントSぐらい走れば面白そう。

印を回さなかった馬についてもコメント。

【-】ジャンダルム
2戦続けて出遅れが響いて差し届かず。今回はブリンカーを外す荒療法もこれでスタートが決まる保証はどこにもない。展開は向くが取捨微妙。

4番人気11着。この馬にしてはまともにゲートを出たが、行き脚は鈍く後方へ。枠順からして外を捲っていくだろうなと思ったら、案の定外を回して詰め切れず。差し込むにしても外を回したらダメ。

【-】メイケイエール
「競馬」を全力で拒否する困ったお馬さん。控えると周りに危険を及ぼすので行かせるしかないが、今回は快速馬多数で早々に失速しそう。

7番人気4着。出遅れた後左右をキョロキョロして外に逃避してタイセイビジョンに接触。ロードアクアの後ろでギリギリまで我慢させて、3コーナーでこれを交わして上がっていくところでは馬群から離してヒートアップを回避。終始外を通って追い上げての4着で大健闘。気性がまともならGIを獲れる器。実に勿体無い。

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