見出し画像

【レース回顧Vol.479】第72回神戸新聞杯


レース結果・収支

1着【△】メイショウタバル(2番人気)
2着【-】ジューンテイク(3番人気)
3着【-】ショウナンラプンタ(4番人気)
4着【◎】オールセインツ(6番人気)
5着【▲】メリオーレム(1番人気)
・・・
7着【○】バッデレイト(7番人気)
・・・
10着【△】ミスタージーティー(8番人気)
11着【△】ウエストナウ(5番人気)
・・・
単勝2点ハズレ 馬複9点ハズレ 3連複7点ハズレ
レース収支:-1,800 累計回収/投資:71,550/134,300(53.3%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

あれだけ前残りのレースばかり見せられたら、メイショウタバルが逃げ切っても「あっそ」という感想しか出ない。終始イン前で張っていたジューンテイクが2着、帳尻合わせで差してきたショウナンラプンタが3着。結局春勢力のワンツースリー。夏の上がり馬に張って終了。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は週初めに雲が出た程度で、先週に引き続き連日好天。毎日散水しても含水率は10~12%、クッション値は土曜朝・日曜朝時点共に10.7とカチカチ。しかし日曜は時折雨が降って渋り傾向にある。

  • 土曜の芝の時計の出方は速くもなく遅くもなく普通。3~4コーナーの内側の芝は完全に剥げていて、直線も内から3~4頭分外が最も伸びている。とはいえ内を通った先行馬もそこそこ残っていて、前がやり合わない限り後ろからではしんどそう。中京芝2,200Mは差し・追い込みが決まり易いコース形態だが、トラックバイアス的には中団より前、4角外前が理想的。

  • メイショウタバルが内に切り込みながらハナ奪取。内からバッデレイトが押し上げて2番手。ゴージョニーゴー、オールセインツ、ウエストナウといった辺りも前へ。ダービー組は軒並み後ろから。平均ペースで流れて隊列は縦長。抜きどころが少なく、馬場も外差しに触れていないので先行勢の中で決しそう。

レース指標

LAP:12.7-11.0-11.7-12.4-12.2-12.0-11.8-12.0-11.8-11.7-12.5
勝ち時計:2.11.8(稍重) テン3F:35.4 上がり3F:36.0

レースの振り返り

このレースまでに行われた芝のレースは4つあったが、その全てでハナを奪った馬が3着以内に残っていた。人気していたのは10レースのスプリント戦・志摩Sのロードフォアエース(2着)だけで他の3頭は6・8・8番人気。前にいないと話にならない馬場。ダービー組は軒並み後ろから行ってポシャった馬ばかりだし、これは格下で前に行く馬が穴だなと思った。

ビザンチンドリームはまともなスタートを切ったというのに、内でオールセインツが出遅れ。やっぱりスタートが課題だな・・・。まず内からジューンテイクとバッデレイトがポジションを主張。外からインテグレイトが来たところでバッデレイトが下げてジューンテイクの後ろへ。おいおい、行ってよ望未君。そしてメイショウタバルがまとめて交わしてハナ奪取。最高速度は67.8km/h。普通の速さで、無理した感じは無し。

メイショウタバルがマイペース逃げで3~4馬身のリード。インテグレイトを挟んでジューンテイクが3番手、外ゴージョニーゴーを挟んでメリオーレムが5番手。バッデレイトはその直後の内から押し上げ気味の追走。オールセインツはこの後ろ。W軸がいずれも面倒なところを走っていて、この時点でハズレたと思った。ウエストナウは中団の外、ショウナンラプンタはこの直後の内で折り合いピタリ。これは・・・。

メイショウタバルは4コーナーを迎えても馬なりでスイスイ進んで5~6馬身のリード。リード広がってますやん。2番手にジューンテイクが上がってこれまた馬なり。あー、終わった。ここにバッデレイトがいる想定だったのに佑介さんにやられた。バッデレイトもジューンテイクの後ろにいるんだけど、これでも後手。

メイショウタバルのリードは坂を駆け上がったところでもまだ3~4馬身のリード。スパートしてまた差が広がった。唯一追ってきているのはジューンテイクのみ。その後ろはグダグダ。バッデレイトはショウナンラプンタとの併せにあっさり遅れて後ろに下がっていった。残り200Mで末脚に火が付いたジューンテイクがメイショウタバルに迫っていくも後のカーニバル。3着はショウナンラプンタ。何だかんだで春勢力のワンツースリー。

メイショウタバルは前残り馬場で前で楽をしただけのこと。強い弱いというよりここで崩れる要素が無かった。菊花賞も同じように恵まれるなら買い。ジューンテイクは1枠1番が役得。神戸新聞杯も内前馬場で内突きが決まったが、今回も前残り馬場でのインベタが最高に嵌った。外枠ならこうも上手く行かなかったはず。

ショウナンラプンタはまるで別馬のように折り合いが付いていて驚いた。一夏越して大人になったということか。4コーナーで内に潜り込み、バッデレイトを内から交わして3着。こういう器用な競馬が出来るのなら先々期待していい。

オールセインツは馬群の後ろにいて、直線内から3~4頭目の伸びるところを通りながらショウナンラプンタに離されて4着。春勢力との力の差を見せ付けられた。メリオーレムも一段後ろにいて4コーナーは外回し。スパートしてモタつくのはいつものこと。

バッデレイトは内にジューンテイクがいたのが敗因。やりたいことを全てジューンテイクにされてしまい、後追いでショウナンラプンタとの競り合いに持ち込まれて負け。もうちょっと前を主張できるかと考えていただけに残念。ミスタージーティーはこの馬場でも差して来れない以上力負け。

ウエストナウは4コーナーでメリオーレムに前をカットされ鞍上が腰を浮かすシーンがあったが、それまでに手がかなり動いていて余裕が無かった。そもそも京都新聞杯は前に行って残っただけで、馬場が少し渋っただけでこれは負け過ぎ。


レース結果からの教訓

  • 前残り馬場なら素直に前に行く馬から買うべし。「光る(=人気の)逃げ馬」でもマークされない(=前フリー)なら残る。

  • 神戸新聞杯は「春の上がり馬」が通用しない。このレースが始まるまでの時点で、前走ダービー組は過去10年で9勝2着6回。2015年のリアファルを最後にダービー組が勝ち続けている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?