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【レース回顧Vol.41】第81回桜花賞

何だかんだで1着ソダシ、2着サトノレイナス。色々詮索するだけ無駄だった。そして分かってたけど時計速過ぎ。3歳のこの時期に1分31秒1とか出しちゃって大丈夫なのか?メイケイエールは癖馬から馬具全部取っ払ったらこうなるという好例。事故にならなくて良かった。

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スタートの興味は青い帽子の8番に集中。っと、出遅れた。これはまた暴走パターンか?ソダシは好スタートから前へ。サトノレイナスは出遅れたというより単にダッシュが付かない様子。

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メイケイエールの出遅れがわざとらしかったのでパトロールで確認したところ、馬のほうから浮き上がっており、正真正銘不可抗力の出遅れだった。これでレースプランが全くの白紙に。

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メイケイエール出遅れでストゥーティがハナ。ソダシが2番手で、ジネストラが外で3番手。内の4番手にファインルージュ。ふと昨日(阪神牝馬S)のドナウデルタを思い出した。アカイトリノムスメもこの外にいた。

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えーっと、メイケイエールさん?どこ向いて走ってるんですか?そっちはソングラインがいますよ。危ないって。ソングラインが外に行って(押し出されて)スペースができると、そこにすかさず入っていった。

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メイケイエールは周りに馬がいると発作が出たように首をブルブル振って嫌がる。危険な兆候を察したミニーアイルが少し下げ、ソングラインもすぐに外に進路を切り替えていた。これは一歩間違えると大事故案件。この時にハミ受けがおかしくなっていて、レース後に平地調教再審査処分が課された。馬具を全部外すなんて自殺行為でしかない。

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メイケイエールはそのままギュイーンと先頭まで加速していって、3コーナーのカーブで先頭に立つとリラックス。前走と全く一緒。強い弱いとかではなく、競争馬として未熟過ぎる。

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外回りと内回りの合流地点付近。メイケイエールは既に手応えが尽き、追うのを止めていた。ストゥーティが再度先頭に立ち、ソダシ(黄)も先頭を捉える勢い。直後のジネストラ、ファインルージュ(緑)も好位置。一方でサトノレイナス(青)はまだ後方、外にも持ち出せないでいた。ピンチ?

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前はソダシが今にも先頭に立つ勢い。内からファインルージュ、外からアカイトリノムスメも伸びてくる。サトノレイナスはアールドヴィーヴルが抜けた後の後ろを通してようやく進路を確保。ここから追撃して間に合うか?

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ソダシ先頭、2番手ファインルージュ、3番手アカイトリノムスメ。ここにようやくサトノレイナス!アカイトリノムスメを交わし、ファインルージュも捉え、宿敵ソダシに迫る!

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しかし僅かに及ばず!くぅ~!やっぱりソダシは強かった。

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穢れ無き純白の女王誕生!しかし本当に真っ白だね。

ソダシとサトノレイナスを信頼するなら、サトノレイナス1着付けで相手ソダシというのが傾向に沿った狙い目となる。しかしサトノレイナスは重賞未勝利馬。重賞3勝を誇るソダシに対してそこまで全幅の信頼を置いて良いのかどうか。

やはりこの疑問は正しかった。今日もまたソダシが勝ってGI2勝を含む重賞4勝、サトノレイナスは重賞未勝利を継続。オークスもこの状況で迎えることになるが、おそらく1番人気は「負けて尚強し」のサトノレイナス。でもまた◎サトノレイナスにしちゃうんだろうなぁ。

展開はメイケイエールの出方次第。即座に出して行ったとして、前で抑えが効くかどうかはやってみないと分からない。前走の感じでは先頭に立った後は大人しくしていた。人気を二分するソダシとサトノレイナスはいずれも内と外、前と後ろで分かれており、他も前と後ろから行く馬が偏りなくミックスされている。土曜の馬場を見る限り、ハイでもスローでも超高速の上がりは必須。やや外差し有利で見ておきたい。

評価保留。高速馬場ではより短い距離を走ることができる内の立ち回りが役に立つ。特に阪神は今週からAからBへコース替わり。昨日はそれでドナウデルタを拾って美味しい思いをしたのに、今回はさほど重視しなかった。トラックバイアスで押し引きがあるように、枠順にも押し引きが存在する。ファインルージュやアカイトリノムスメが上位に来たのは枠順の並びの関係。外枠なら掲示板も怪しかったと思う。

1着○ソダシは好ダッシュを決め、ストゥーティにハナを譲って2番手を追走。直線に向いても暫くは持ったまま、ラスト300M付近で鞭を入れてスパート。坂の途中で完全に抜け出し、最後サトノレイナスの強襲に遭いながらきっちり残した。札幌2歳Sに続く2つ目のレコード勝ち。次はオークスに向かうのか。NHKマイルCならタダ貰い。

2着◎サトノレイナスはスタートから行き遅れ、道中は後方から2番手。4コーナーでもまだ後ろ、外にエリザベスタワーやソングラインがいてスパートできず。エリザベスタワーの手応えが怪しくなったところでこの前を横切って外に持ち出したのがラスト300Mを切った辺り。阪神ジュベナイルフィリーズでは併せまで持って行けたのに、今日は近付いただけで終わった。高速馬場の大外はキツかった。無冠の女王。

3着-ファインルージュは内枠から無難に前付け。ソダシのすぐ後ろで脚を溜めながらの追走。ソダシのスパートに併せてこれに付いていったがジリジリと離されてしまった。しかし位置取りの利は大きく、後ろからはサトノレイナスにしか交わされなかった。二強に半馬身差まで迫れたのはこの馬の実力半分、枠順&馬場半分だと思う。

5着△アールドヴィーヴルは押して位置を取りに行って中団。4コーナーで外に持ち出しスパートしようとするも内にモタれ気味。右鞭で抜け出し、左鞭で加速してまた内にモタれ、外からサトノレイナスに来られた辺りで勢いが無くなってしまった。前走18kg減で今回も6kg減。まだ体が出来ていない。オークスへの優先出走権を得たが、馬体が増えてこないと厳しい。

6着▲ククナは抑えて最後方待機。毎回何らかの不利を受けているので馬群は真っ平御免ということなのだろうが、この高速馬場でこの作戦は微妙。直線は不利らしい不利は無かったがやはり詰め切れず。決め打ちは決して悪いことではないが、腹の括り方が違っていたように思う。

8着☆エンスージアズムはスタートで若干遅れて中団馬群の中。4コーナーで多少押っ付け、直線はアカイトリノムスメの直後からスパート。必死に喰らい付いていったが、坂に差し掛かったところで力尽きた。この馬もアールドヴィーヴルと同じく華奢な馬で、極限のレコード決着では厳しかった。

13着△エリザベスタワーはスタートしてから内の出方を窺いながらの追走で好位を取り損ねて中団の外。折り合いはきちんとついていて、直線勝負に賭ける構え。ただモタついてなかなかスパートに持って行けず、先にサトノレイナスに抜けられてその後は付いて行けなくなった。外枠の高速時計決着ではどうしようもなかった。

15着△ソングラインはスタート後ダッシュがつかず後方からの競馬。3コーナー手前でメイケイエールに内からこじ開けられて外に膨らむロス。4コーナーで大外を回り、直線も大外を確保したが後ろ過ぎ。スパートしてもほぼ無反応、そのまま馬群に沈んでいった。

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