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【競馬予想Vol.480】第70回産経賞オールカマー



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週も概ね晴れ、雨が降ってもお湿り程度。散水も木曜を除いて連日実施。土曜朝時点のクッション値は10.2と、3週目に入っても絶好のコンディションを維持。なお、今週からCコースを使用。

  • 土曜の芝もやはり超高速。9レースのカンナS(2歳OP/芝1,200M)でエコロジークが1分7秒2で逃げ切り、従来のレコードをコンマ6秒も更新。10レースの九十九里特別(3歳以上2勝C/芝2,500M)も4コーナーまでに早めに押し上げた前3頭がそのままワンツースリー。馬場が速いので直線勝負に出るメリットが無い。

  • 日曜は雨予報も大して降らなさそうで良馬場想定だが、南東の風10Mの予報が出ている。最後の直線は強烈な追い風になり、一般的に差し有利。

  • 内枠に入ったアウスヴァールの逃げ。溜めても仕方ないのでガンガン行く。レーベンスティールも内枠から前に行きそう。後ろから行く馬が多い布陣かつ縦長想定で後ろより前、外より内をチョイスしたい。


全頭分析

【△】サリエラ

(+)ダイヤモンドSはテーオーロイヤル相手に大接戦。前付けで妙味。
(-)馬体華奢で揉まれ不安。叩き合いの消耗戦になるようなら厳しい。

【△】ラーグルフ

(+)ここ3戦は重たく特殊な馬場に泣く。末脚使える馬場なら即浮上。
(-)新潟記念を使う予定がここにズレ込む。間隔間延びして半信半疑。

【-】アウスヴァール

(+)再び単騎で楽が出来そうなメンバー構成。ここも行って残すのみ。
(-)極端な前残り馬場の函館記念でも3着。展開利だけではしんどい。

【◎】レーベンスティール

(+)エプソムCは59kg背負い楽勝。今回セントライト記念制した舞台。
(-)テンションが高く久々使いの新潟大賞典は惨敗。当日の気配注意。

【-】ステラヴェローチェ

(+)札幌記念は前残り展開を詰めての3着。乗り回し器用で内枠妙味。
(-)札幌記念や大阪杯は所詮後追い。自ら動いて勝ち切れるかどうか。

【▲】アルビージャ

(+)前走出負け&直線捌き遅れながら4着。内枠活かした差しに期待。
(-)ゲートの中で煩く度々出遅れる。後方から捲る形になると苦しい。

【-】ヤマニンサンパ

(+)宝塚記念は馬場重く差し不発。前が早仕掛けに出るなら出番あり。
(-)鳴尾記念もノーストレスの外差しで4着止まり。ここも相手強い。

【-】ニシノレヴナント

(+)グレイトフルSでキングズパレス下す。前走は4角外膨らみ度外視。
(-)中山での2勝はいずれも内回りコース。末脚依存型で展開次第。

【△】キラーアビリティ

(+)近走大敗は不良馬場、大阪杯、マイル戦。今回は条件的にまとも。
(-)前走は4コーナーで既に後退気味。能力あっても走る気力の問題。

【-】フェーングロッテン

(+)ここ2戦オーバーペースで展開合わず。ペース緩めば残り目あり。
(-)内にアウスヴァールがいてハナ微妙。気難しくテン乗りも疑問。

【○】サヴォーナ

(+)大柄で小回りは向かない。外回りかつ距離延びるここで巻き返し。
(-)2,200Mでもまだ距離短い印象。時計が速い野芝への対応力も微妙。

【-】ロバートソンキー

(+)一昨年差して2着。故障がちでまともに使えていないが力は確か。
(-)追い切り量・質共に充足もここで即全盛期の走りが出来るか疑問。

【-】ナイママ

(+)ブリンカー初装着の巴賞は直線内を通り善戦。気楽に走れる立場。
(-)重賞は札幌2歳Sで2着してから16戦連続で圏外。無事完走が目標。

【-】リカンカブール

(+)大阪杯はGIの歓声、函館記念は洋芝合わず。2戦2勝の中山で反撃。
(-)中山勝利時はいずれも内枠。この枠だと余計な距離走らされそう。

【-】ミクソロジー

(+)斤量増のダイヤモンドSもレコード駆け。無尽蔵のスタミナ魅力。
(-)1年半の休み明けかつ大幅な距離短縮。流れに乗るだけで精一杯。


結論

レーベンスティールは59kgを背負って楽々突き抜けたエプソムCが強過ぎる内容。今回は前が手薄なメンバー構成で、内枠から前に行く競馬に期待。新潟大賞典は久々でテンションが上がって、レースに行って他馬にトモを当てられて意気消沈の11着。休み明けの今回はパドックや返し馬の気配を確認したい。落ち着いていれば負けない。

サヴォーナはデカくて小回りが利かず、函館記念は内前馬場で最内枠を引きながら外を回して届かず4着。今回は外枠を引き、3コーナーを広く使える外回りコース。前が手薄でアウスヴァールの後ろを取れそうなのも良い。1週前の栗東CWで6F76秒3(9月12日のダントツ一番時計)とかいう意味不明な時計を出していて、ここがメイチの予感。

アルビージャは屈腱炎休養明けの関越Sでレコード決着の4着。それも直線内の狭いところから外に進路を切り替えて脚を余してコンマ3秒しか負けなかった。休養前の緑風Sで後にジャパンCを勝つヴェラアズールに勝っているし、素質は間違い無し。騎手が地味(今年2勝、通算99勝の嶋田騎手)で人気していないのも良い。ゲート内駐立で煩いのがネック。

ラーグルフは一昨年の中山金杯で3番枠から差し切り勝ち、続く中山記念は大外一気で2着。その後は阪神のGI(大阪杯)、渋った洋芝(札幌記念)、不良馬場(AJCC)、稍重かつ内前行った行った(中山記念)で不発。中山記念で負けた馬の中からはソールオリエンス(宝塚記念2着)など、後の重賞で2着に入った馬が5頭も出ている。高速野芝の内枠でチャンスあり。

サリエラはダイヤモンドSでテーオーロイヤル相手に互角に張り合った瞬発力を評価。縦長隊列で揉まれず行って、そのまま純粋な瞬発力勝負に移行すればレーベンスティール相手でも互角に戦える。古馬になってからは前走比プラス体重【1・1・1・0】、マイナス体重【0・0・0・3】。今回はマイナス8kg後の休み明けだし、プラスで出てくるはず。

キラーアビリティは2年連続で外枠を引いて付いて回るだけだった大阪杯、休み明けかつ初マイルの富士S、ベチャベチャ馬場で59kgを背負わされた新潟大賞典を無かったことにすれば普通に狙えるレベル。内回り外回りの違いこそあれ、中山はGIを勝った舞台。内で脚を溜めて距離を稼ぎつつ抜け出してきたネオムターフC(2着)のような競馬が出来れば通用する。

◎レーベンスティール
○サヴォーナ
▲アルビージャ
△ラーグルフ、サリエラ、キラーアビリティ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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