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【レース回顧Vol.225】第8回サウジアラビアロイヤルC

レース結果・収支

1着【△】ドルチェモア(2番人気)
2着【△】グラニット(7番人気)
3着【○】シルヴァーデューク(5番人気)
4着【◎】ノッキングポイント(1番人気)
5着【▲】マイネルケレリウス(4番人気)
・・・
3連複6点ハズレ 3連単6点ハズレ
レース収支:-1,200 累計回収/投資:117,620/112,600(104.5%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

グラニットはスタートと行き脚速いからなぁ。大逃げか、イイネ。直線に向いて・・・えっ?これは、残るぞ!グラニット買ってるよ!ところでノッキングポイントは?まだ後ろ?何やってんの?えっ、まさか3着も無いの?雑魚過ぎワロタ。印を打った5頭が全部掲示板に載ったのにノーマネーフィニッシュとか、買い方下手過ぎで更にワロタ。


テーマの振り返り

※2014年は「第1回いちょうS(重賞)」、2015年より「第1回サウジアラビアロイヤルC(重賞)」、2016年よりGIIIに格付け。下記データは2014年以降の過去8年を参照。

キャリア1戦馬の独壇場→ビンゴ?

6~7月の新馬戦勝ちから直行の馬(特に東京。後述参照)を買って外すほうが難しい。キャリア1戦馬の左右別成績をみると、右回り【2・1・0・6】、単回値103・複回値50に対し、左回り【3・6・2・4】、単回値33・複回値122となる。

今年もキャリア1戦馬が勝ったが、勝ったのは札幌新馬勝ちのドルチェモア。東京新馬戦勝ちのノッキングポイントは疑似ハイペース(後述参照)で4着に終わった。

相手は新潟経由組→ドンピシャ!

新潟経由組は東京の新馬戦から直行してきたいわゆる「エリート」には勝てないが、2~3着には来やすい。アタマは東京の新馬戦を勝ったキャリア1戦馬、相手は新潟経由組を適度に盛り込みたい。

新潟2歳S経由のグラニット(7番人気)が2着、新潟未勝利戦経由のシルヴァーデューク(3番人気)が3着。このレースは新潟経由組が美味しい。ここ、来年のサウジアラビアRCでも出るので覚えておこう。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

今週は週の後半に雨が降り、金曜は47.5ミリの降雨を記録。含水率は4コーナー17.7%、ゴール前17.3%、クッション値は8.7と中央値(9.0)より若干重い程度で、この後降雨予報もないことからレースに与える影響は微少とみる。最内から行き脚の良いグラニット、積極的に仕掛けるレッドソリッドによる先行争いにドルチェモアが付いていく展開。ノッキングポイントは出たなりで馬群の外。1,000M通過60~61秒の平均ペースからの直線決め脚勝負。

レース指標

LAP:12.1-11.1-11.6-11.5-11.5-11.1-12.0-12.5
勝ち時計:1.33.4(良) テン3F:34.8 上がり3F:35.6

グラニットはスタート・行き脚共に速く、快調に飛ばして大逃げ態勢。1,000M通過57秒8はダノンプレミアムが勝った2017年の58秒3を上回るハイペース。ただ単独2番手のドルチェモアを基準とすると目算で60秒前後で平均ペース(疑似ハイペース)。勝ったドルチェモアが2番手から上がり3ハロン最速となる33秒4の脚を使った以上、後ろから行って33秒6のノッキングポイントは言い訳無用の完敗。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【○】ドルチェモア

単独2番手、実質先頭を馬なりで進むドルチェモア(赤矢印)。
真の先頭(グラニット)は大逃げでこの画面には収まっていない。
大逃げのグラニット(青矢印)は既に一杯。
ドルチェモア(赤矢印)は持ったままで追い出すタイミングを窺う。

最内のグラニットと共にロケットスタートを決めて前へ。グラニットの行き脚が速く、競り掛けることなくこれを行かせて2番手追走。しかしグラニットがぐんぐん飛ばしていって、実質単騎逃げと何ら変わらない形に。持ったままの手応えで直線に向き、遥か前で粘るグラニットをゴール寸前で捉えて交わした。前付けして上がり3ハロン最速の33秒4は勿論優秀だが、前走1,500Mを1分32秒2で走った馬が100M延長のここで1分33秒4。単純計算で100Mを1秒2で走ったことになる。時計対応力の高さも見逃せない。

2着【△】グラニット

ロケットスタートを切るグラニット(赤矢印)とドルチェモア(青矢印)。
終わってみればスタートセンス溢れるこの2頭のワンツー。
後続が直線に向いた時点で遥か前を行くグラニット(赤矢印)。
開催最終週ならまだしも、開幕初日でコレは・・・。

この馬が出たレースをスタートから見ていれば、行き脚が良いのは分かるはず。今回は過去3戦以上に抜群のスタートを決めて行き脚も速く、そのまま後続を離して逃げる展開。ペースを落として直線勝負だとキレ負けするのは目に見えていただけに、玉砕覚悟でも大逃げに持ち込んだ嶋田騎手の判断は素晴らしかった。Dコースの大外16番枠から前に行って残りかけた馬が、開幕初日Aコースの最内枠を引いたなら買わない手は無いと考えたが、まさかここまで逃げて粘るとは思わなかった。競馬というのは展開でどうにでもなる。

3着【○】シルヴァーデューク

シルヴァーデューク(赤矢印)は直線入口で並んでいた
ドルチェモア(赤矢印)に突き放される。

まずまずのスタートから行き脚良く3番手。前の2頭が速過ぎただけにこの3番手は上出来。終始ドルチェモアをマークする位置を進み、直線で並んで交わす算段もなかなか加速が乗らず、右鞭が入った瞬間に逆手前になってそのままずっと逆手前のままゴール。大跳びでマイルは忙しい印象を受けた。距離を延ばしたところで期待したい。

4着【◎】ノッキングポイント

スタート直後にレッドソリッド(青矢印)に寄られて
ポジションを落とすノッキングポイント(赤矢印)。
ノッキングポイント(赤矢印)は直線に向いて完全フリー。
今回のところは展開向かず6割、力不足4割?

遅めのスタートからレッドソリッドに寄られ、リカバーしても後方3番手。後方でフリーの位置を確保したものの前も楽をしていて、直線に向いてからしっかり伸びてきたが届かなかった。使った脚は周りと大して変わらず、位置取りの差で負けたといった内容。次走以降見直しが妥当だが、初戦の「加速ラップの幻想」から今後も過剰人気しそうで買い辛い。

5着【▲】マイネルケレリウス

ノッキングポイント(赤矢印、474kg)「おい、寄ってくるなよ!」ドンッ!
マイネルケレリウス(青矢印、418kg)「ごめん・・・うわっ!」

スタート直後に外へヨレまくり、ノッキングポイントに弾かれて最後方からの競馬。そのまま最後方を進み、直線でノッキングポイントの更に外に出して追撃するも当然届かず。3か月以上間隔を開けても8kg増止まりの418kg。あのスタートのフラつきを見る限り、もっと馬格を増やさないと上のクラスで戦うには心許ない。

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