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【レース回顧Vol.114】第26回東京スポーツ杯2歳S
過去10年、ここをキャリア1戦で制した馬は4頭いるが、そのいずれも後にGIを制している。今年もキャリア1戦馬が勝ったらその馬は追い掛けたほうが良さそう。
イクイノックス、キャリア1戦で見事勝利。将来のGI勝ちが濃厚。この馬は追っかけた方がイイです。次からはもっと厚めの印を打つから許してね。
このレースの前に行われた秋色Sが内枠5頭で掲示板ジャック、6着と7着もそれぞれ7番と6番という超絶内前ジャスティス馬場。ここは外枠買ったら志望、ダンテスヴューとアルナシームを切ったのは正解。直線でテンダンスが伸びてきてよっしゃ!と喜んでいたら朝日に昇られて結局脂肪。チーン。
ほら、やっぱり出遅れた。アルナシームとグラン・・・スカイフォール?!おいおいノリさん勘弁してくれ!これは終わった。折角の穴馬候補が無駄になってしまった。内からテンダンスの出が良いのがせめてもの救い。
ナバロンが先手を主張してデリカテスがこれに追随、テンダンスは控えて3番手。スーパーナイス。レッドベルアームも5番手に付けているがちょっと掛かり気味。大丈夫か?
アサヒが内から押し上げてレッドベルアームに並びかけていく。グランシエロもまずまずの位置。イクイノックスは下げて動かず。ふむふむ。これらの外をアルナシームが捲っていく。作戦というより、堪え切れずに勝手に上がっていっているような感じ。1円も買ってないからこの暴走は大歓迎。
ダンテスヴューは枠が枠だけに後手を踏むのは想定済み。残念だけど、今日の馬場ではここからではNC(ノーチャンス)。スカイフォールは出遅れた時点でNC。
アルナシームは先頭に立ったところでリラックスして、先頭で持ったままの手応え。後方馬群の内からテンダンス(緑)が進出の構え。アサヒ(青)はその後ろ。レッドベルアームが外前から押し上げていって、イクイノックス(黄)はまだ馬群の中。
アルナシームがあまりに手応えが楽過ぎて、武豊騎手はターフビジョンを見遣って自分の立ち位置を確認していた。テンダンスが抜け出し態勢もまだ距離がある。アサヒは外へ誘導、イクイノックスは前が開いてフリー。
残り200Mを過ぎたところで状況一変。アルナシームは追ってから全く伸びず後退、イクイノックスとアサヒが共に伸びてくる。内で一足早く伸びていたテンダンスの3頭の争いに。
そこから100Mちょっとでこの着差。えーっと、このお馬さんほんのりヤバくないですか?これはアレですわ、GI獲るヤツですわ。テンダンスは2着でいいのに、アサヒに差されてノーマネーでフィニッシュ。チーン。
明確な逃げ馬不在。ナバロンも前走ほどのスタートが決まらない限り番手で進みたいはず。イクイノックス、レッドベルアームも折り合いを付けて好位から進めたい。この展開で後ろから行くメリットは皆無で、前付けから速い脚を使った者勝ち。
ハズレ。アルナシームのソフト捲りで先行勢の仕掛けが早まってしまい、後方で脚を溜めていたイクイノックスとアサヒがワンツー。内から早めの仕掛けに出たテンダンスはこの出し抜けを喰らって3着。
1着△イクイノックスは五分のスタートを決めた上で他に行かせて後方の内を追走。内前ジャスティス馬場でこの位置取りは無い。ルメールさん何してるのと思った。直線に向いて前が塞がっていても一切動じず、レッドベルアームが内に行って前が開いてから悠然と追い出して突き抜けた。上がり3ハロン32秒9、ラスト1ハロンが11秒4。これは、ヤバい。
【△】イクイノックス
デビュー戦は前付けから馬なりで抜け出し、サークルオブライフらを1秒以上千切って圧勝。このレース絶不調の新潟組だが、前付け瞬発型で有力。
2着-アサヒは好スタートから前に出かかったものの手綱を抑えて後方待機。道中で内を通ってポジション調整、直線に向いて外へ進路を切り替え、レッドベルアームの幅寄せを適当にあしらってこの内から伸びてきた。ただ外からやってきたイクイノックスには一瞬で置かれてしまった。アサヒ自身も伸びていたのに2馬身半差。これは相手が化け物。
【-】アサヒ
前走はドスローの内で馬群を捌くまでに時間を要したが、ラスト200Mで余裕で突き抜け。ただ相手が揃うここであの再現は疑問。
3着◎テンダンスはスタートを決めてナバロンらを行かせて3番手の内を確保。この時点で勝ったと思った。しかし直線に向いても逆手前でモタつき、鞭連打で先に抜け出たのも判断として悪くなかったとはいえ結果として外差しの2頭にやられた。アルナシームの捲り展開が余計だったか。
【◎】テンダンス
デビュー戦は直線で競っていた馬が内ラチに激突して競争中止、ソラを使う羽目になって2着。阪神での2戦目は溜めて突き抜け。引き続き好走期待。
5着○レッドベルアームはスタートで若干後手を踏みながら前に追い付いて5番手。しかしイマイチ折り合わず、直線で何度も内にモタれて体勢を立て直しての繰り返し。強い弱い以前に競馬になっていなかった。こんなレース振りで掲示板に載るのだから弱いということはないだろうが…。
【○】レッドベルアーム
デビュー戦は3番手から直線外に持ち出し、ジワジワ伸びてゴール前きっちり逆転。まだ本気で走っていない印象。ここ目標に間隔を開けたのも好感。
7着△グランシエロはこの馬にしては比較的まともなスタートを切り、中団の外で折り合って追走。ただ直線で内にモタれ気味で、すぐ前にいたイクイノックスの急発進に全く付いて行けず後方に置かれたままでレースが終わってしまった。真後ろから行かないとダメなタイプなのか。
【△】グランシエロ
スタート下手なのが問題。アイビーSでも出遅れ、ラスト猛追して届かずというお約束通りの負け方。力は十分通用のレベルにあるだけにもどかしい。
8着▲スカイフォールは出遅れが全て。ノリさんの必殺技「後方ポツン」発動も完全に不発。直線で前からタレてきた馬を交わしただけで終わった。何でここで出遅れるんだ…。前走の勝ち方からしてこの馬はこんなものではない。次走以降に改めて期待。
【▲】スカイフォール
デビュー戦は道中スローから直線追い比べの激しい競馬になり、最内から競り勝ち。加速ラップの差し切りで素質を感じる。
切った馬についてもコメント。
【-】アルナシーム
デビュー戦はモッサリとしたスタートで後方からの競馬。3コーナーから動いての捲り勝ちも相手が弱過ぎた感。ここで再現は疑問。
3番人気6着。前走のレース振りを何度も見返したが、相手が弱かったから捲りが効いたようにしか見えなかった。ここで捲りをやったら自分が潰れるでしょと予想したが、想定通りの負け方をしてくれたので安心した。
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