【レース回顧Vol.103】第64回MBS賞スワンS
いくら馬複BOX最強伝説でも、勝ち馬を切ったら当たらんよね。ただ今回は2着馬も切ってたし、来ない5頭を買って負け。何故外れたのか、一応復習しておこう。
外でマイスタイルが上々のスタートを決めたものの、先行争いは内枠が優勢。セイウンコウセイ、シンティレーション、サウンドキアラ、ホウオウアマゾンが出を窺う。
セイウンコウセイはハナに固執せず、ホウオウアマゾンとビッククインバイオと前は3頭が雁行。一歩引いた位置でサウンドキアラ、シンティレーションの1枠2頭が続く。フィアーノロマーノが外の6番手、ルークズネストはこの内を追走。
ルークズネストは周りを囲まれた状態で走りにくそうにしていたところ、丁度この辺りで後退。うーん。
パトロールで確認すると、サウンドキアラが外に膨らんできてルークズネストを外に押し出していた。これでカツジの後ろに入ってしまい、余計に位置取りが苦しくなってしまった。
ルークズネストの外からダノンファンタジーが先に発進。辛いなぁ。直後の内ではクリノガウディーがロデオ状態。何やってんの?
ホウオウアマゾンを先頭に後続も一団。ダノンファンタジーはともかく、ルークズネストは捌けるのかコレ?
ホウオウアマゾン(緑)が内ピタからそのまま粘り込み態勢。これは残りそう。フィアーノロマーノが外前から勝負に出る。ダノンファンタジー(黄)とサウンドキアラ(青)はまだ馬群の中。ルークズネストは・・・無理ですね、これは。
坂に差し掛かり、ホウオウアマゾンを追った2番手グループが苦しくなったところを外からダノンファンタジーとステルヴィオが交わしにかかる。内からサウンドキアラも来ている。ルークズネストはモタつき気味。
ダノンファンタジーが抜け出し、続いてサウンドキアラが鋭い伸びで前に迫る。ホウオウアマゾンはギリギリ残りそうな感じ。ルークズネストはようやく伸びてきたが遅い・・・。
マイスタイルがハナも直後に付けそうな先行馬もそれなりに揃っており、好位は固まっての追走。展開面からの有利不利は無さそうだが、内回りなので後方から外を回すようだと届かない。内ピタ先行と4角外前の組み合わせを適当に買っておく。
概ね正解。マイスタイルは外枠から行き切れなかった。セイウンコウセイも積極的に仕掛けず、途中からホウオウアマゾンが先頭。内ピタでいい感じだったが、直線で進路を確保したディープインパクト産駒牝馬2頭が差してワンツー。いずれもヴィクトリアマイル差し不発組だった。
1着-ダノンファンタジーはスタートを決めて中団外で流れに乗り、馬群の中から直線外の進路を確保して難なく突き抜け。順当過ぎて特にコメント無し。なおGII・GIII【5・0・0・2】、GI【1・0・0・6】(GI勝ちは2歳戦)の典型的なトライアルホースで、次走人気なら軽視したい。
【-】ダノンファンタジー
ヴィクトリアマイルは控えて掛からせて、直線に向いて前が壁、ラスト帳尻合わせの突っ込みという酷い内容。今回久々で行き脚が付くかどうか。
2着-サウンドキアラはスタートから普通に行き脚が付き、内枠先行の恩恵を享受。3~4コーナーで周りを囲まれて位置取りを悪くしたものの脚を溜めることに専念したことでラストの伸びは上々だった。今回は内枠から行き脚が付いたのが好走要因。外枠だと上手く行かないのでは。
【-】サウンドキアラ
重馬場だった高松宮記念はまだしも、軽い馬場のヴィクトリアマイルでも行き脚付かず。ピークが過ぎた感アリアリで、ここも静観が妥当。
3着○ホウオウアマゾンはスタートで若干置かれた後追い上げて先頭集団に並びかけ、これを制してハナ。直線に向いて早めのスパートで粘り込みを図ったが古馬牝馬2頭の差し込みに遭った。1,000M通過57秒0はNHKマイルC(56秒9)とほぼ同じ、勝ちに行ってコンマ2秒差なら悪くない。
【○】ホウオウアマゾン
NHKマイルCは外差し馬場で内を通った分の失速。良績のある阪神、54kgで前付けシチュエーションなら粘り込み十分。
4着◎ルークズネストはスタートを出た後が遅く、促しながら好位集団の後ろに入っていった。道中は進路の確保が難しく、サウンドキアラに寄られて更に後ろに下がってしまった。直線もスパッとした脚が使えず、脚を伸ばしている途中でレースが終わってしまった。この馬こそ行き脚が課題。
【◎】ルークズネスト
シンザン記念は内前天国で内前に付けて勝ったピクシーナイトとは逆に外差しの2着。叩き2戦目で斤量減、ここは勝ち抜け濃厚。
5着▲ステルヴィオはスタートを決めた上で中団外を追走。3コーナー過ぎから外を通ってスーッと追い上げていき、直線で大外を回して進出。いい感じで差し込んできたもののラストは息切れ。やはり阪神内回りで外を回してしまうとしんどい。
【▲】ステルヴィオ
昨年は大外を立ち回って2着。京成杯AHは久々で前々に付けてコンマ4秒差。叩き2戦目の今回は外前から差し向ければ連対圏突入も。
11着△ギルデッドミラーは軽く出遅れて後方からの競馬。道中内から押し上げていったものの進路が無く、脚を余し気味の追走。折り合いは取れていた。直線に向いて脚は十分に溜まっていたが、途中でルークズネストに前を割り込まれてまた減速。終始消化不良で終わってしまった。
【△】ギルデッドミラー
前走はスプリント戦できっちり折り合ったが外を回して詰め切れず。坂は苦にせず、外を通るにしても折り合いさえすれば通用する。
16着△フィアーノロマーノはスタートから行く気満々で仕掛けていったが先手を取り切れず、一段引いた位置を追走。4コーナーでも先に動いて、直線外前から勝負に出たがラストの急坂で逆噴射。10か月振りの実戦で勝負に行っての負け。これは仕方ない。
【△】フィアーノロマーノ
阪神Cは行き脚が悪く、4コーナーでも手が動いて直線伸びず。今回は骨折休養明け、追い切り気配も今一つだが中団前に出していけるなら通用。
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