見出し画像

【レース回顧Vol.346】第37回産経賞セントウルS


レース結果・収支

1着【-】テイエムスパーダ(14番人気)
2着【▲】アグリ(2番人気)
3着【◎】スマートクラージュ(5番人気)
・・・
7着【△】エイシンスポッター(6番人気)
・・・
10着【○】ビッグシーザー(1番人気)
・・・
15着【△】ディヴィナシオン(12番人気)
・・・
馬複7点ハズレ 3連複9点ハズレ
レース収支:-1,600 累計回収/投資:124,360/119,700(103.9%)


率直な感想

この日の阪神芝は「とりあえず前に行ったら勝ち」状態。セントウルSでハナに行きそうなのはジャングロか?うーん、休みが長くて強い(速い)のか弱い(遅い)のか分からないからこの人気では買いたくないなぁ。テイエムスパーダは前走もサッパリで終わったっぽいから要らないし、逃げに拘らなくてもいいか。ビッグシーザーは古馬初対戦、アグリはスプリントでやれるかどうか半信半疑。よし、ここは捻ってスマートクラージュだ!・・・て、テイエムスパーダさん?!?!


テーマの振り返り

テーマ無しにつき省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 今週は木曜と金曜にごく弱い雨が降ったが無視できるレベル。前週土曜に芝刈りを実施、以後は連日散水。含水率は4コーナー10.3%、ゴール前8.6%、日曜朝時点のクッション値は9.3。

  • 宝塚記念(6月25日)以来の開催。Aコースは大阪杯(4月2日)以来の使用で、前開催は全てBコース使用だった。今開催は前5日がAコース、後4日がBコースを使用し、オール野芝で行われる。土曜は2レースの2歳未勝利(芝1,400M)で1分21秒6、7レースの3歳以上牝馬1勝クラス(芝1,600M)で1分32秒9をマークするなど高速。7レースを勝ったアースクロニクルは直線に向いたところで最後方にいたにも関わらず大外から豪快に突き抜けた。馬場が良いのでどこを通っても伸びる。

  • ペース想定:かなり速い(テン3ハロン33秒台前半)

  • 阪神開催時は例年2~3ハロン目で共に10秒台を刻む超高速戦になっており、今回はジャングロが飛ばしていきそう。アグリやビッグシーザーがすかさず番手に入って追走するとなるとタイトな流れが濃厚。ただ距離が短いので前がやり合わない限り差し込む余地は少なく、結果として前で流れに乗った者勝ちとみる。1分7秒台前半で走れないとしんどい。

レース指標

LAP:11.9-10.5-11.1-10.9-11.1-11.7
勝ち時計:1.07.2(良) テン3F:33.5 上がり3F:33.7

レースの振り返り

開催初日の土曜は差しもそこそこ決まっていたのに、日曜は朝から前残りのオンパレード。それも内前しか来れないレベルの前残りで、8レースの3歳以上1勝クラス(芝1,200M)は5番より内に入った馬が掲示板を独占(ちなみに6着は6番の馬)。この結果を見た瞬間、スマートクラージュ(14番)はヤバいと思った。いや、スマートクラージュは強い。実力で持ってくる!

ある意味注目のスタート。まずは黒い帽子の2頭、ヴァトレニとレジェーロが前へ。ジャングロは行けない?その外からテイエムスパーダが・・・おお、行った!モリノドリームが続いて黒い帽子2頭は3・4番手。ビッグドリームは5番手?アグリはどこ?おい、横山親父!貴様まさか・・・。スマートクラージュは7~8番手の外。うーん。

スタートから全開で内に切り込みながらハナを奪うテイエムスパーダ(赤矢印)。
アグリ(青矢印)は早々と先行を放棄して差し構えを選択。
スマートクラージュ(緑矢印)は外で置いてきぼりを喰らう。

テイエムスパーダが飛ばして2馬身程のリードで逃げる。テンから押してたし、止まるよな。うん、止まるはず。隊列はやや縦長。お、アグリ発見。後ろから数えて4番手の内。お前なぁ、昨日上手く行った(モリアーナで紫苑S勝ち)からってこれは無いぞ、マジで。頼むわ・・・。ところでテイエムスパーダが持ったままなのは気のせいかな?

3~4コーナーを持ったままで通過するテイエムスパーダ(赤矢印)。
スマートクラージュ(緑矢印)は外枠から行けず厳しい位置取り。
アグリ(青矢印)は後方の内。ないわ・・・。横山親父、これはない。

直線に向いてテイエムスパーダ先頭。分かった分かった。凄い凄い。もう気が済んだでしょ。止まって良し。・・・後ろ何やってんの。早く来い。残り200Mを切ってもまだテイエムスパーダ先頭で後ろから来ない。いやいやいや、嘘やん・・・。スマートクラージュ、やっと来たけど遅いよ。更に外から何か来た。アグリ?来るんかい!どーやって来た?!

終始外を通ったスマートクラージュ(緑矢印)の外に出して差し込むアグリ(青矢印)。
エイシンスポッター(黄矢印)はヴァトレニとモリノドリームの間を無理に突く。

・エイシンスポッター号の騎手角田大河は,決勝線手前で十分な間隔がないのに先行馬を追い抜いたことについて戒告。(被害馬:15番)

競走中の出来事等(JRA発表)

逃げ馬の世界は奥深い。人気薄の逃げ切りは今まで散々喰らってきたけど、今回もまともに喰らってノックアウト。全頭分析はプラス「(+)」とマイナス「(-)」を必ず書くことにしているが、これはいつの日か人気薄の逃げ馬を買って潤うため。人気薄は「(+)」だけピックアップして「(-)」は気にしたらダメなのだが、なかなか上手くいかない。

【-】テイエムスパーダ
(+)この距離の日本レコードホルダー。開幕週の高速馬場でこそ躍動。
(-)前有利のCBC賞で先行しながら凡退。別定戦は文字通り荷が重い。

【競馬予想Vol.346】第37回産経賞セントウルSの全頭分析より抜粋

アグリは前が激しくやり合っているのを見て引いていき、初の追い込み競馬に持ち込んで2着。レース(=テイエムスパーダ)の上がり3ハロン33秒7に対し、アグリは32秒4という極限の脚を使った。月並みだが、強い馬はどこから競馬をしても強いんだなと思った。

スマートクラージュは外枠から位置取りに苦労して、差し競馬を強要されて3着。今日の阪神の馬場で終始外を通らされて差して3着は滅茶苦茶強い。詰めが甘い馬、と高を括っていると痛い目に遭う。スプリンターズSは賞金不足で出られないと思うが、万が一出てきたら絶対に買う。繰り返すが、スマートクラージュは強い。

エイシンスポッターは行き脚が無いのは分かるが、今日の馬場で最後方では無気力騎乗と取られても仕方ない。負けるにしても角田騎手には勝ちに行く姿勢を見せてもらいたかった。勝負が決した後のゴール手前で他の馬に迷惑をかけるし(前述)、ちょっと反省してもらいたい。ディヴィナシオンは今日も律儀に大外をぶん回していて笑ってしまった。ダメだコイツ・・・。

ビッグシーザーは周りが速くて相対的に5~6番手の外、直線外フリーの位置から鞭全開で前を交わしに行くも残り200Mで脚が上がって馬群に呑まれていった。モズメイメイも北九州記念で飛んだし、現3歳世代はスプリント戦線の層が薄いかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?