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【レース回顧Vol.204】第22回アイビスサマーダッシュ

レース結果・収支

1着【△】ビリーバー(7番人気)
2着【◎】シンシティ(2番人気)
3着【-】ロードベイリーフ(14番人気)
・・・
8着【△】マウンテンムスメ(6番人気)
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10着【○】ライオンボス(9番人気)
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17着【▲】アヌラーダプラ(4番人気)
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馬複10点的中!(30.7倍)
レース収支:+2,070 累計回収/投資:94,260/87,500(107.7%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

今年は「バカラクイーン戦法」を採る馬が4頭も現れた。結果は定石通り桃帽のワンツーだったが、こういうチャレンジは来年以降も続いてほしい。人気が割れるし、万が一内枠ワンツーが来たら一気に跳ねる。外だけ買っていれば当たりとか、こんなのばかりではつまらない。


テーマの振り返り

外枠優勢だが外ばかり買うな→保留

知り尽くされた事実だが、やはり馬場が綺麗でラチを頼り易い外枠が優勢。ここ10年は6枠より外が必ず連対しているが、6枠より外同士のワンツーは意外にも3回しかない。内枠の馬をいかに絡めるかがポイント。

道中外ラチ沿いで待機して、ラスト進路が開いてから突っ込んできたビリーバーが勝利、外ラチに沿って逃げたシンシティが2着。このレースらしい定石決着。なお、5番枠のロードベイリーフが3着に突っ込んできて3連ベースの馬券は波乱。

前走でハナを奪っていた馬を狙え→ビンゴ!

1,000Mを走り切るだけのレースで、駆け引きも何もない。ただ単に速く走った者勝ちで、序盤からぶっ飛ばしても普通に勝ち負けになる。従って「逃げ馬から買う」という単純思考は的を射ている。

韋駄天Sで逃げを打ち、今回外枠を引いたシンシティが2着。力が足りてなくても、外枠から前に行ければ勝ち負けまで行けてしまう。シンシティは実績を考えれば明らかに人気先行だったが、印を回さざるを得なかった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

昨日から夏の新潟開催スタート。中間は月曜に弱い雨が降った以外はカンカン照りで、馬場は超高速。クッション値は日曜朝時点で9.0だが、土曜の新馬戦でリバティアイランドが上がり3ハロン31秒4をマーク、メイン・関越Sが直近5年の夏開催芝1,800M最速の1分44秒8で決着したように体感ではもっと硬め。とにかく速く走れる能力を重視。遅い馬は要らない。

レース指標

LAP:11.8-10.0-10.5-10.7-11.4
勝ち時計:54.4(良) テン3F:32.3 上がり3F:32.6

シンシティが持ち前のスピードと枠の利を活かしてあっさり先制。内に進路を採ったスティクスも速かったがシンシティが常に前に出ていた。ビリーバーはいつも通り馬群後方を走っていて前が開くのを待っていたところ、レジェーロが外に行ってくれたことでシンシティとの間にポッカリと隙間が出現。突き抜けてくださいと言わんばかりのシチュエーション。美味し過ぎ。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】ビリーバー

レジェーロ(青矢印)が外へ行き、ビリーバー(赤矢印)の前が開く。大チャンス!

今回もマイペースで後方からの競馬。シンシティとの間にレジェーロがいて、今回も序盤は前が壁。しかし終盤でレジェーロが外に進路を採り、シンシティの外に1頭分のスペースが出現。前が開けばこっちのものと言わんばかりの末脚炸裂でシンシティを交わした。正直上手く行き過ぎな感じもしなくはないが、末脚自体は重賞でも通用するレベルにあったので実力がもたらした勝利だったと思う。

2着【◎】シンシティ

外シンシティ(赤矢印)が内スティクス(青矢印)を抑えて先頭。

スタートから外ラチ沿いに前に出て先頭を快走。1,800Mでレコードが出ていただけにここは53秒台もあるかと思ったが、意外にも54秒4と直近10年で3番目に遅い決着。韋駄天Sよりコンマ4秒詰めていて、この馬なりによく走ったが、53秒台突入までのスピードは無かった。

3着【-】ロードベイリーフ

スタートして一目散に外へ行くロードベイリーフ(赤矢印)。
内に行ったら終わり、と言わんばかりの大胆な位置取り。

スタートしてから一目散に外ラチ方向へ入り込み、外枠勢の真後ろからの競馬。1~4番枠が内に行ったのとは対照的に外しかない、と言わんばかりの大胆な位置取り。直線半ばで外に持ち出し、トキメキの外からスパートして突っ込んで波乱を演出。与えられた枠から漫然とレースをしても周りに馬がいなくて伸びなかったと思う。

8着【△】マウンテンムスメ

若干アオったスタートで行き遅れたものの抜群の行き脚で前へ。しかしラチ沿いはシンシティに張られ、終盤にかけて苦しくなって後退。前に行けるスピードがあっても、持続させるにはラチを頼らざるを得ない。シンシティと枠順が逆なら結果は違ったと思う。その位直線競馬における枠順はシビア。ロードベイリーフのような追い込み馬なら枠順は関係無いが・・・。

10着【○】ライオンボス

速攻で内ラチを取りに行ったもののスティクスにあっさり先制され、オールアットワンスにも馬なりでアオられる苦しい競馬。終盤で鞭を入れられてから一瞬伸びかかったが長くは続かなかった。枠順もさることながらこの高速馬場で58kgを背負って走るのはキツかったか。

17着【▲】アヌラーダプラ

スタート、行き脚共水準以上で、ラチは取れなかったが外の馬群の前方を確保。しかし終盤全く付いて行けず、疲れたような感じで後ろに下がってブービー負け。幾ら調教が良くても、1年振りの実戦で直線競馬は無理筋だった。この馬が単勝10倍を切る4番人気だったのは今となっては謎。何で買ったんだろう?

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