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【レース回顧Vol.1】第70回日刊スポーツ賞中山金杯

予想が外れると誰でも悔しいし、悲しい。しかしこういう時こそめげずにレースを振り返って次への糧にするんだ。と、いうことで予想したレースについては必ず反省文を書くことにする(負け前提)。

過去10年、7・8枠に入った馬は延べ43頭が出走して【0・1・0・42】、'19年にステイフーリッシュが2着した以外は馬券に絡んでいない。理由は単純明快、後ろから行くと間に合わないから。7・8枠に入った馬で4コーナーで4番手以内にいた馬は僅か9頭、ステイフーリッシュは後方から捲って4コーナーでは2番手にいた。

ビンゴ!今回3着したウインイクシードは最初のコーナーまでに2番手を取り切り、外枠不利を克服。ヴァンケドミンゴは慣れない先行策で4コーナーでアップアップ、バイオスパークは前に行き切れず終始外を通らされる羽目に。外枠に入った馬は行きっぷりの良い馬でない限り手出し不要!

また年明けの中山は前開催のAコースから内に仮柵を置いたCコースでの施行で、後ろから追い上げるとより外に膨らんでしまう。4コーナーで後ろにいた馬がどんなレースをしていたか、過去の映像で振り返ると一目瞭然。後ろより前、外より内が基本戦術。

まあまあビンゴ。勝ったヒシイグアスは外を回していたが2着ココロノトウダイは内目の立ち回り、3着ウインイクシードは最初のコーナーまでに2番手に付けての先行策。テリトーリアルも内枠先行だったがキレ負け(後述)。ロードクエスト、カデナ辺りはお約束通りの大外ぶん回し。後ろより前、外より内が基本戦術!

今回逃げそうなのは軽量牝馬ロザムール。しかし前走のテン3ハロンは37秒2、前々走は34秒8の入りを2番手で追走して惨敗と明らかに鈍足。昨年はブラックスピネルが先導して1,000M通過60秒2、今回は平均以下の緩い流れが濃厚。オーソドックスな内ピタ先行に向きそう。

スロー想定はビンゴ。ロザムールが主導して1,000M通過62秒0のスロー。しかし後半が速くなって直線は完全に瞬発力勝負になってしまった。馬場が重くて上がりが掛かるだろうとみていたが、レースの上がり3ハロンは35秒0、勝ったヒシイグアスは34秒5をマーク。これではテリトーリアルでは太刀打ちできない。スロー想定なら瞬発力勝負を考慮に入れよう。

過去10年、前走より負担斤量増となる馬は延べ30頭が出走して【9・4・5・12】、現在8連勝中と圧倒的な強さを示している。今回の該当馬はバイオスパークとヴァンケドミンゴの2頭。該当馬は毎年1頭以上が3着以内に入り続けていることからも、この2頭はまず外せない。
過去10年、斤量54kg以下の牡馬は延べ41頭が出走して【0・1・2・38】とあまり来ていない。3着以内に入った3頭はいずれも8番人気以下で、人気薄なら買ってもいいといった程度。

これはダメダメ。今年は54kgのヒシイグアスと53kgのココロノトウダイのワンツーだった。スローの上がり勝負で、背中の軽い馬が来たという印象。スロー想定なら軽量馬の出番、とでも覚えておくか(要検証)。

1着△ヒシイグアスは前走で上がり3ハロン33秒5の上がり勝負を制したばかりで、持ち味である瞬発力が活かせた。逆に言えば流れが向いた感があり、次走以降は試金石。堀-松山ラインは今後も主力になっていくかもしれない。

2着-ココロノトウダイは終始内で脚を溜め、直線3分どころから勢い良く抜け出してきた。2歳時は上がり3ハロン33~34秒台を出していて、スローに対する適性があった模様。年明けの美浦坂路で4F52秒7-1F12秒4をマークしていて調子が良さそうだったが手が出なかった。

3着-ウインイクシードは戸崎騎手のナイスリードが光った。スローならなるべく前付けを体現。昨年の2着馬だが、必要以上に外枠が嫌われた形。ある意味今回一番強い競馬をした。

6着◎テリトーリアルは内枠を活かした先行策が出来たものの、不得手な瞬発力勝負の前にキレ負け。まるで中日新聞杯のリプレイを見ているようだった。まだまだ読みが浅い。

10着▲バイオスパークは先手を主張したものの行き切れず、大外枠の洗礼をモロに喰らった。福島記念が内を立ち回っての技あり勝利だっただけに、その逆を強いられたらこうなるのは自明の理。今回の結果はノーカウント。

11着○ヴァンケドミンゴは好スタートを決めて前に出してきたまでは良かったものの、4コーナーではいつものような余裕の手応え無し。直線半ばまで頑張っていたが、ラストの坂で力尽きた。捲りという得意スタイルを崩すとこんなものか。

13着△ショウナンバルディはスタート直後に外に張った上、外からロザムールに前を閉められて進路が無くなり後方へ押しやられてジ・エンド。何もさせてもらえなかった。

14着△ディープボンドはスタート後にロザムール、ヴァンケドミンゴと立て続けに前に入られて後退、最初のコーナーで中団後方の外。終始外を回らされた後に直線は瞬発力勝負。これでは何も出来なくて仕方ない。

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