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【レース回顧Vol.123】第14回カペラS

超ハイペースでも残れる脚力を示した快速先行馬のワンツー。モズスーパーフレアは頑張った。全盛期なら押し切ってたんだろうな。アポロビビはいつも通りの上がり最速で届かず。まあ、ドンマイ。

20211212中山11R(1)

冗談でも何でもなく、モズスーパーフレアはゲートが開いた瞬間に1馬身前に出ていた。アポロビビと同じタイミングでゲートが開いたか疑わしいレベル。

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ダンシングプリンスは早々に2番手追走に専念。モズスーパーフレアが速過ぎて競り合いにならなかったのは結果的にお互いにとって良かった。

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ミスズグランドオーは4番手の外、リュウノユキナは6番手の内。リュウノユキナは久々の中央でも余裕でついて行けていた。

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600M通過32秒8!こんなもん、差し一択やろ。しかしアポロビビは最後方付近。う、う~ん。

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ダンシングプリンス(黄)が2番手からモズスーパーフレアを追っていく。リュウノユキナ(青)も内から追い上げて4番手付近、オメガレインボー(緑)は馬群の中で内の進路を模索していた。アポロビビは最内を通ってポジションアップ。間に合うか?

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モズスーパーフレアはあれだけ飛ばしてまだ粘っていた。ダンシングプリンスが馬体を並べたのは残り150M付近。リュウノユキナも来ている。その後ろは少し離れた。

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ダンシングプリンスが抜けて、リュウノユキナが2番手。モズスーパーフレアが力尽きて3着争いは混戦。アポロビビも来ていたが今更感が凄い。まあ、いつも通りですけどね。

引くことを知らないモズスーパーフレアが大外から絞りながらハナへ。ダンシングプリンスもハナは譲る気無し、全力でこれに応酬。テン3ハロン33秒台前半、下手すると32秒台もあるかもしれない超ハイペース必至。人気どころが超高速で逃げる展開で、妙味は間違いなく後方待機。前が止まったところを貫ける脚を持つ馬にフォーカスしたい。

展開予想としてはハズレ。モズスーパーフレアが速過ぎて競り合いにならなかった。ダンシングプリンスからすれば実質単騎の状態。リュウノユキナもテン3ハロン32秒台の追走経験があり、マイペースを貫けた快速先行馬のワンツーは納得。

1着△ダンシングプリンスはモズスーパーフレアにハナを譲って2番手追走に専念。自分のペースを貫いて、直線も無理にモズスーパーフレアを捕まえようとせず、坂の途中でスパートして突き放した。モズスーパーフレアのハイペースアシストがあったとはいえ、1分9秒5の勝ち時計は優秀。

【△】ダンシングプリンス
昨年はヒロシゲゴールドに付いていき、テン3ハロン33秒2の激流で踏み止まって3着。今回もマイペースは貫けそうになく、自分との闘いになる。

2着▲リュウノユキナもモズスーパーフレアに次ぐ好スタートを決め、ダンシングプリンスに付いていく形で前へ。早々に内の好位置を確保し、最短距離を通って直線へ。しかし前を行くダンシングプリンスに自身と同じような脚を使われ、追っても差が縮まらなかった。相手が強かった(速かった)。

【▲】リュウノユキナ
超ハイペースを好位追走、直線で突き放したジャニュアリーSの内容を評価。距離短縮かつ最短距離を通れる最内ゲット。久々の中央がどうかだけ。

3着○オメガレインボーは出遅れて後方からの競馬。道中は外を通さず内に入れての追走。4コーナーから直線に向くところで岩田康誠騎手が後ろや内の様子を振り返り、安全を確認した上で最内に入れてスパート。ラストにかけて末脚の勢いが増しており、脚を余した状態でゴール。いかにも距離不足を思わせる負け方。根岸S辺りで重賞初勝利か。

【○】オメガレインボー
武蔵野Sは実質最後方から大外一気の3着。時計勝負に対応できたのは評価。今回は一気の距離短縮だが、展開は向くし能力的にも通用していい。

7着◎アポロビビはスタートを出た後が特に遅く、あっという間に置かれて最後方からの競馬。オメガレインボーと同じく内に入れて追い上げたものの前から離され過ぎていて、上がり最速の脚を繰り出しながら詰め切れなかった。結局いつもと同じ負け方。典型的な器用貧乏馬。この尖った能力が嵌る日は果たしてやってくるのだろうか。

【◎】アポロビビ
終いの脚は強烈だが必ずテンで置かれるのが玉に瑕。今回は展開が最高に向くだけに、千葉Sのように上手く馬群を捌ければ突き抜けまである。

14着△ミスズグランドオーはスタートから押っ付けて4番手の外。モズスーパーフレアを筆頭に前は軒並み速く、余裕は全く無かった。4コーナー手前でたまらず追い鞭が入った時点で勝負あり。直線半ばで余力が尽き、田辺騎手は観念して流していた。オープンクラス初挑戦でモズスーパーフレアの逃げを経験したことを財産に仕切り直してもらいたい。

【△】ミスズグランドオー
安芸Sは自分以外の先行勢壊滅の流れで楽に抜け出して押し切り。ただ今回はとんでもなく前が速い。付いていって脚が残っているかどうか。

印を回さなかった馬についてコメント。

【-】モズスーパーフレア
芝ではテン3ハロン32秒台で逃げ切ったこともあり、スピードは断然。大外から強引に絞ってハナも、ダンシングプリンスと競合必至で厳しい。

1番人気4着。速いのは分かっていたが、上がりが掛かるダートで粘れるかどうかを考えた時に居残るシーンが全く頭に浮かんでこなかった。競り合いを回避して自分の逃げを打って4着なら悔いはないだろう。これで引退とのこと。お疲れさまでした。

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