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【レース回顧Vol.244】第39回マイルチャンピオンシップ

レース結果・収支

1着【△】セリフォス(6番人気)
2着【-】ダノンザキッド(8番人気)
3着【-】ソダシ(2番人気)
4着【△】ソウルラッシュ(5番人気)
5着【○】シュネルマイスター(1番人気)
6着【△】ジャスティンカフェ(7番人気)
・・・
11着【◎】ダノンスコーピオン(4番人気)
・・・
14着【▲】サリオス(3番人気)
・・・
馬複5点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:128,230/134,100(95.6%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

15番枠なのに、直線で馬群に埋もれるって何それ?安田記念出走馬に注目したら4着馬が来て、リピーターはリピーターでももう一頭のほうが来るし。予想の調子が悪い時は何を買っても当たらない。でも泣かない。当てて笑ってみせる。そのうちに。


テーマの振り返り

※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。

ここ2年は同年の安田記念出走馬が優勢→微妙・・・

阪神で行われたここ2年の連対馬はいずれも東京マイルのGI馬。阪神で行われたここ2年は上がりが速くて差し決着。同年の安田記念に出走し、かつ差して上位に来た馬がここでも順当に勝ち負けしている。3着も何らかのGIを勝っており、格下を狙う位ならケンするほうが無難。

セリフォスは今回がGI初勝利だが、安田記念4着で昨年の朝日杯フューチュリティS2着(勝ったのは後のダービー馬ドウデュース)。2着ダノンザキッドは安田記念6着で昨年の3着馬。3着ソダシは説明不要。やはり格がモノを言う結果になった。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週は日曜に雨が降り、エリザベス女王杯は外差し決着。今週は概ね晴れて馬場回復、土曜朝時点のクッション値は9.7と先週土曜と同水準。土曜の芝は外の伸びが豪快だったが(最終のマイル戦でムーンリットナイトが4角14番手から上がり3ハロン32秒3をマークして2着)、勝ったレベレンシアは内前からの押し切り。メインのアンドロメダSはマテンロウオリオンが終始インを立ち回って完勝しており、トラックバイアスはフラットと判定。今回は逃げ候補のホウオウアマゾンが外枠に入ったというのがポイント。内の先行馬が位置を主張し易く、ウインカーネリアン、ソダシ辺りは楽に前付けできそう。昨年と同様の1,000M通過59秒ぐらいの平均ペースを想定。前が固まりそうなだけに外前からの差しが有効。真後ろからだと間に合わない。

レース指標

LAP:12.2-11.2-11.7-11.5-11.9-11.6-10.8-11.6
勝ち時計:1.32.5(良) テン3F:35.1 上がり3F:34.0

ウインカーネリアンがスタートを決めて前に出たが、ロータスランドとピースオブエイトが外から交わして前へ。3コーナー手前でファルコニアがこれらを交わしてハナという忙しい展開。直線に向いて暫くは内の先行勢が粘るも、残り200Mを切った辺りで外差し勢が強襲。最内から抜け出したロータスランドに外からソダシとソウルラッシュ、その内の狭いところからダノンザキッドもやってきて大激戦になるも、大外からセリフォスがまとめて抜き去る。何の不利も受けず、自分のペースで追い出せたとはいえ大外13番手からの差し切りは想定外。月並みだが、これは勝った馬が強い。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【△】セリフォス

4コーナーで馬群後方を追走するセリフォス(赤矢印)。
この時はまだ外へアクションしておらず、むしろ内を窺うような気配。
直線に向いて大外へ持ち出すセリフォス(赤矢印)。
持ち出すというより馬なりのまま回ってきたら外にいた、といった感じ。

スタートを決めて内に入れても中団後方。ポジション的には厳しめに映ったがレーン騎手に焦りはみられず後方後方をキープ。4コーナーは内突きも視野に入れていたようだったが前が固まっていたためエアロロノアの外、誰もいない大外へ誘導。内の先行馬が当初からガリガリやり合い、一段後ろの追い上げが決まりかけたその瞬間、大外から颯爽と突き抜け。先週に引き続き外差し優勢という結果になった。富士Sがノーステッキ、叩き2戦目でレーン騎手を乗せてきたら前哨戦マスター中内田厩舎でも来れる。ここをもっとフォーカスして馬券を買えた人が勝てたレース。

2着【-】ダノンザキッド

加速が乗った瞬間、ソダシ(青矢印)とホウオウアマゾン(緑矢印)に
寄られて進路が狭くなるダノンザキッド(赤矢印)。

スタートして普通に前に出てきたが馬群の中で待機。折り合いを付けて当初の位置取りのまま直線へ。ソダシの後ろに付け、ホウオウアマゾンとの間を見つけてスパートしたところ、左右から寄られて接触。そこからソダシとの叩き合いで抜け出したが及ばず。ただセリフォスの脚色が断然で、綺麗に抜け出してきても1着は無理だった。毎日王冠は先行、今回は差し向けで巻き返しに成功したと見れなくもないが、これといった武器が無いので相変わらず勝てない。スペシャリストを決めるGIでゼネラリストはこれが天井。

3着【-】ソダシ

直線に向いた当初から外でフリー、差し構えのソダシ(赤矢印)。

ジャスティンカフェに寄り掛かりながらのスタート。ハナを取り切れなかったホウオウアマゾンの後ろに入れて追走、外に壁を作らせない好位置を進んで直線に向いた当初からフリー。外前で差し構えの形を取ってくるとは想定外。これは勝たれたかと思ったが、ジリジリとした伸びに留まり3着争いまで。当初から内へ外へと蛇行しながら走っていて楽な競馬ではなかった。懸念された雨は早い段階で止み、内が使える馬場であったことから切るのは忍びなかったが、生育の良い春の芝と開催末期の荒れた芝は違うとみて見送って失敗した。ソダシはマイルで買っておけば間違いない。

4着【△】ソウルラッシュ

当初から外を通り、直線もガラ空きの外を確保するソウルラッシュ(赤矢印)。
めっちゃ際どいけど同着ではない。数センチ差。
ソウルラッシュから買った人は悶絶モノ。私なら暫く立ち直れない。

スタートは普通、当初から外を意識した立ち回り。中団の外を進んでダノンスコーピオンの直後に陣取り、4コーナーでこれに並んで直線へ。ソダシが外へ張り出してきたものの影響はなく、外の進路一杯を使って追い込んだがソダシに僅かに及ばなかった。微差だったがフリーの位置で差して届かずというのはれっきとした力負け。

5着【○】シュネルマイスター

エアロロノア@武豊(青矢印)「絶対外には出させない!」左鞭バシ!バシ!
シュネルマイスター(赤矢印)「ちょっと!邪魔だ!どいてくれ~!」

内枠ということで後ろには下がりたくなく、速攻でソダシの後ろを確保。しかし3コーナー手前でダノンスコーピオンに寄られてソダシに離され、4コーナーは前がダノンスコーピオン、外はソウルラッシュが壁で身動き取れず。直線に向いても前が壁。何とか外の進路を確保したかったが、丁度外にいたエアロロノア@武豊が体を張ってこれを阻止。この馬は毎回何かしらの不利(妨害)を受ける。最終的にはソウルラッシュが内に行って追い出せたが後の祭り。今回も全てが後手に回って終わった。今後も不利前提で予想しないとやってられない。

6着【△】ジャスティンカフェ

直線内から追い上げて案の定前が詰まるジャスティンカフェ(赤矢印)。
こればかりは巡り合わせ。仕方無い・・・。

スタート後にソダシに寄られて行き脚が付かず後方からの競馬。内に入れても後方3番手、前が開くかどうか不明のまま内を通って直線へ。十分な手応えから意を決して前に突っ込んでいったが前の動きに翻弄されて抜けられず減速。その後立て直して加速したが外の勢いには抗えなかった。嵌れば突き抜けの脚色にあっただけに残念。

11着【◎】ダノンスコーピオン

全体的に外に寄り、馬群の中に埋もれるダノンスコーピオン(赤矢印)。
前も外も壁で動くに動けず。これは・・・。

スタートを決めて内に寄せるだけで思い通りの中団外を確保。すぐ前にソダシを見る絶好位。何の不利もなく、直線に向いたところでフリー。そのまま外を通って突き抜けるものとばかり思ったら、内から波状的に寄ってきて成り行きでソダシの後ろへ。外はソウルラッシュがいて持ち出せず、その後もずっと前が開かなかった。ただ脚色は当初から劣勢で、残念ながら力負け。

14着【▲】サリオス

直線内から追い上げるも追い付けず、観念して流すサリオス(赤矢印)。

スタートから押してポジションを取りに行こうとしながら進んでいかず、中団の内という少し想定外の位置取り。ダノンザキッドの後ろを追走し、十分に脚が溜まった状態で直線に向いたものの、依然として馬群後方という苦しい位置取り。比較的空いた内に進路を採ってスパートしたが前に追い付く気配は無く、ラストは諦めて流していた。位置取りの悪さや外に比べて内が伸びなかったことを差し引いても走らなさ過ぎ。関西圏に来ると成績を落とすのはいつものこととはいえ、ここまで負けるとは思わなかった。

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