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【レース回顧Vol.476】第69回京成杯オータムハンデ


レース結果・収支

1着【○】アスコリピチェーノ(1番人気)
2着【-】タイムトゥヘヴン(14番人気)
3着【◎】サンライズロナウド(3番人気)
・・・
6着【△】ディオ(8番人気)
7着【△】ディスペランツァ(6番人気)
・・・
9着同着【▲】オーキッドロマンス(8番人気)
・・・
単勝1点ハズレ 馬複10点ハズレ 3連複10点ハズレ
レース収支:-2,100 累計回収/投資:68,230/130,100(52.4%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,010


率直な感想

サンライズロナウド、3番手?ノリさんはマジで何を考えてるか分からん。ラスト失速しなければいいけど。最後の直線、アスコリピチェーノがベルトコンベアーに乗っているかのような加速で突き抜け。サンライズロナウドは2着か。ん?タイムトゥヘヴン?ま、まさか・・・。いやいや、馬複8-10は堅い。堅いよな?おいおい!はち、じゅう!ハチ、ジュウ!蜂、銃!・・・え?外れた?ウ、ウソデショ?マジ?氏にたい・・・。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

レース前の見解

  • 開催初日の芝は例年を更に上回る超高速馬場で、10レースの汐留特別(3歳以上2勝C/芝1,200M)はロードカナロアがスプリンターズSでマークしたレコードにコンマ1秒差、11レースの紫苑S(3歳牝馬・GIII/芝2,000M)ではジャスティンミラノが皐月賞でマークした1分57秒1をコンマ5秒も上回るレコードで決着した。マイル戦のレコードは2019年の京成杯オータムハンデでトロワゼトワルがマークした1分30秒3。

  • ハナ候補は内からキャットファイト、エエヤン、オーキッドロマンス、セルバーグ辺り。1,400MのファルコンSで前に行ったオーキッドロマンスがハナ、セルバーグは中京記念の負け方からしてユタカさんが行かせなさそう。馬場が異常に速くて内前有利とはいえ、前に行く馬がそこそこ揃っているし、前日の紫苑Sを見る限りでは差しもノーチャンスではない。カテドラルが勝った2021年をイメージしたい。

レース指標

LAP:12.2-10.9-11.1-11.4-11.7-11.4-11.2-10.9
勝ち時計:1.30.8(良) テン3F:34.2 上がり3F:33.5

レースの振り返り

バラバラと締まりのないスタート。キタウイングとタイムトゥヘヴン。コイツらはほぼ毎回やらかしているからまたかといった感じ。前に目を移すとキャットファイトが絶好の飛び出しから前を伺うところ、外からオーキッドロマンスがダッシュしてきてハナ。最高速度は68.5km/h。ドルチェモアも追い上げてきて2番手。

先行勢はもう一頭。青い帽子。ん?サンライズロナウド?何でここに?マジでノリさんは読めない。一応ベスポジではあるけど、ラストで脚が上がらないかちょっと心配(←正解・・・)。ディオは他に行かれてポジションを取れていない。これは飛びそう。セルバーグが控えて差す競馬。ユタカさんはクレバーな騎乗をするなぁ。アスコリピチェーノは中団の外。いつでも交わせると言わんばかりの威圧感を放っていた。

600M通過ラップは34秒2。超の付く高速馬場でこれは緩い流れ。オーキッドロマンスのリードは1馬身、ドルチェモアとエエヤンが外から、サンライズロナウドは内に構えて、最後方を進むエアファンディタを除く15頭が固まった状態で直線へ。

オーキッドロマンスは懸命に粘り込みを図るものの脚色に余裕がない。先頭が替わるのは時間の問題。内からサンライズロナウドが抜け出してくるかというところでアスコリピチェーノがやってくる。アスコリピチェーノの通ったコースだけベルトコンベアーが仕込まれているかのような感じ。周りが止まって見える脚で簡単に突き抜けていった。アカン、力が違い過ぎる。

サンライズロナウドも馬群から抜け出して単独2番手。勝てないけど2着は安泰かな。○◎で馬複確定。安いけど本線で当てることに意味がある。ヨカッタヨカッタ。3連複も何か引っかかって欲しいな・・・って、タイムトゥヘヴンか。これは無理だ。あーあ。・・・え?これ2着に来る勢いじゃないの?いやいや、流石に8-10やろ。はち、じゅう!ハチ、ジュウ!蜂、銃!

・・・ウソデショ?

あ、そうか。これは夢なんだ。こんなに綺麗に外れるはずがない。

一条さん、鬼やな・・・。

アスコリピチェーノは今更GIIIに出てはいけないレベル。「格が違う」とは今日のアスコリピチェーノのことを言う。今の中山は当たり前のように加速ラップが出るので、時計やラップ指標については敢えて評価しないでおく。ジャンタルマンタルも鬼のように強いし、この秋は現3歳世代のマイラーが席巻する予感。

タイムトゥヘヴンは出遅れて4コーナーで外を回しての突っ込み。アスコリピチェーノの進出に合わせて周りの馬も動いていってバタバタになったところを外から綺麗にスイープ。一昨年のダービー卿CTのデジャヴ。展開予想で「馬場が異常に速くて内前有利とはいえ、前に行く馬がそこそこ揃っているし、前日の紫苑Sを見る限りでは差しもノーチャンスではない。」と書いたが、タイムトゥヘヴンまでは手が回らない。総流しでもしない限り・・・。

サンライズロナウドは鞍上がノリさんであることをフォーカスすべきだった。関屋記念の差し損ねを評価していたのに、前付けでは良さが活きない。案の定、ゴール寸前で伏兵に交わされて3着。前付けすると分かっていたら素直にアスコリピチェーノから行ってたって。ダービーは見事だったけど、今回はちょっと頂けない。マジでノリさんは分からんわ・・・。

ディオは前に行く馬が多くてポジションが取れず相対的に後ろからの競馬。4コーナーも周りが壁で抜け出せず、直線に向いてからは外からコラソンビートに押し込まれ、コラソンビートが失速した後に外に持ち出そうとするとそこへ図ったようにジューンオレンジがやってきて蓋になって再び内へ。「泣きっ面に蜂」とは今回のディオのことを言う。

ディスペランツァは道中後方から直線不利無く追い上げてきていたが迫力不足。上がり3ハロン33秒4はメンバー5位タイで、アスコリピチェーノの32秒7、タイムトゥヘヴンの32秒4(最速)に大きく見劣った。ポジションが取れないのは今に始まったことではないが、生命線である上がりの脚で大きく見劣るようでは重賞ではしんどい。

オーキッドロマンスは序盤で脚を使ったとはいえ、この馬場で単騎逃げならもう少し見せ場を作ってもらいたかった。やはりベストより1ハロン長い模様。キャットファイトは重賞に行くと何故か消極的になる。スタートが良かったのだからそのまま行かせたほうが良かったように思う。エエヤンはあの手応えで失速した辺り、敗因は時計。中山芝(秋=野芝)と中山芝(秋以外=オーバーシード)は別物なので一緒に考えてはダメ。

このレースで流石だなと思ったのはセルバーグ。中京記念でテーオーシリウスと張り合ってガリガリやり合った馬と同じ馬とは思えないクレバー騎乗。直線は瞬発力の違いで交わされたが、それでも4着は上出来。開幕週でなければいい線行っていたのではないだろうか。武豊55歳、この方まだ進化しています。恐るべし。


レース結果からの教訓

  • 馬場が超高速でも前に行く馬が揃えば差しが効く。開幕週でも安直に内前を買えば良いわけではない。

  • 中山芝(秋=野芝)と中山芝(秋以外=オーバーシード)は別物。このレースは中山芝(秋以外)で好成績の馬が中山芝(秋)初出走のここで人気して飛び易い。2020年16着ルフトシュトローム(中山芝(秋以外)3戦3勝)、2023年7着インダストリア(中山芝(秋以外)3戦3勝)、そして今年11着エエヤン(中山芝(秋以外)5戦3勝2着1回)。

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