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【レース回顧Vol.151】第96回中山記念

レース結果・収支

1着【-】パンサラッサ(2番人気)
2着【◎】カラテ(4番人気)
3着【-】アドマイヤハダル(3番人気)
4着【▲】ガロアクリーク(8番人気)
・・・
6着【△】ヒュミドール(5番人気)
7着【○】ダノンザキッド(1番人気)
・・・
12着【△】マルターズディオサ(9番人気)
馬複4点ハズレ 3連複6点ハズレ
レース収支:-1,000 累計回収/投資:18,400/27,400(67.2%)


率直な感想

アカン、パンサラッサのことを舐めてました。あのラップを刻んで残るとか、既にサイレンススズカを超えてた(後述)。◎カラテは結構自信あったんだけど、これはしゃーない。というか、馬複で18.6倍も付いてるやん。しくじった。


テーマの振り返り

東高西低傾向あり→保留

栗東所属馬(関西馬)は2014年ジャスタウェイを最後に勝っていない。内訳を見ても1番人気に推された5頭がいずれも圏外に飛ぶなど精彩を欠いており、3番人気以内に推されても【1・1・1・11】、単回値37・複回値32とボロボロ。

今年は8年振りに関西馬(パンサラッサ)が勝利。しかし1番人気に推された関西馬ダノンザキッドは7着に敗れた。何故1番人気に推された関西馬が飛ぶのか、そのメカニズムは不明だが、軸馬選定には役立つテーマ。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

例年通り4角内前優勢。外が伸びないというより、単純に最短距離を通るほうが合理的といった馬場。後ろから行くにしても、4コーナーである程度前を窺う位置にいないと届かない。しかし今回はトーラスジェミニにパンサラッサ、コントラチェックと行きたい馬が揃った。最初のコーナーまでの距離は福島芝2,000Mが約500M、中山芝1,800Mは約200M。最初のコーナーまでの距離が短くハナ争いが激化しそうなだけに展開妙味は後ろ。捲れる脚があると尚良し。

レース指標

LAP:12.7-11.2-11.3-11.1-11.3-11.5-11.6-12.2-13.5
勝ち時計:1.46.4(良) テン3F:35.2 上がり3F:37.3

振り返り

パンサラッサのハナ主張に待ったを掛ける馬はおらず、ワールドリバイバルとトーラスジェミニが付いていく形。11秒台前半で快調に飛ばすパンサラッサに対しトーラスジェミニが先にヘバって後退。パンサラッサもラストは流石に脚が上がったものの十分なリードを活かして逃げ切った。ラップだけ見ると、稀代の快速馬サイレンススズカより、2~7Fを11秒台でまとめたパンサラッサのほうが凄い。

【参考】1998年中山記念 サイレンススズカ
13.1-11.8-11.3-10.8-11.0-11.7-12.8-12.9-13.2
勝ち時計:1.48.6(良) テン3F:36.2 上がり3F:38.9


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】パンサラッサ

スタートから押してハナを窺うパンサラッサ(赤矢印)。
トーラスジェミニ(青矢印)は静観。コントラチェック(緑矢印)の出も緩い。
むしろワールドリバイバル(黄矢印)が行く気満々。
4コーナーを単独で回るパンサラッサ(赤矢印)。アカン、残られた。
カラテ(青矢印)も外を悠々と回して「来そう」な感じだったが・・・。

先行争いは起こらず、パンサラッサがすんなりハナ。外からワールドリバイバル、ワンテンポずらしてトーラスジェミニがやってきたが突くというよりただ付いてきただけ。3コーナー付近でトーラスジェミニ、4コーナーでワールドリバイバルが脱落。これらに入れ替わってコントラチェックとウインイクシードが捲り上げてきたがまだまだ後ろ。直線でアドマイヤハダル、そしてカラテが追い上げてきても問題無く逃げ切った。展開利とか関係無し。力でゴリ押し。少なくとも今回の面子でこれを後ろから差すのは無理。

2着【◎】カラテ

直線外のガラ空きロードを驀進するカラテ(赤矢印)
器用な競馬は苦手だが、ただ追うだけの競馬だと確実に伸びてくる。

デカい馬だがスタートは上手く、アドマイヤハダルに先に行かせた上で中団外を確保。パンサラッサが飛ばして縦長の展開になり、狭い中山コースを広々と走っていたのを見て「来る」のを確信。4コーナーで外を回してグーンと押し上げてきたが、パンサラッサが直線に向いて2番手以降に5馬身以上のリードを有していたのを見て諦めた。直線は外から真一文字に伸びた。勝負どころでゴチャつかなければこれ位は走る。少なくともマイル特化の馬ではない。

3着【-】アドマイヤハダル

スタートを決めた上で7枠2頭を行かせてその後ろへ。道中は先頭まで10馬身辺りを追走。4コーナー手前から進出開始、直後まで迫ったダノンザキッドに主導権を奪わせないまま先に動いて早めにスパート。しかし前までは遠く、ゴール前で僅かに脚色が鈍ったところをカラテに捉えられてしまった。完敗の内容だが、厳しい流れで積極的に動いて3着なら上出来。

4着【▲】ガロアクリーク

スタートを決めながら外から締められてポジションを落とし、今回も後方からの競馬。4コーナーでカラテの後に続いてチャージをかけていき、大外をぶん回して直線に向いたが詰め切れず。強い弱いというより、この馬の競馬をして通用しなかっただけ。

6着【△】ヒュミドール

スタートは今一つ、パンサラッサに前を横切られて後方待機が確定。道中は縦長馬群の後方3番手、カラテの後を付いていったガロアクリークに付いていく形で直線へ。ただ既に余力が尽きかけていて追い上げが効かなかった。やはり自分から勝ちに行けるほどの力は無い。

7着【○】ダノンザキッド

ゲートが開いた瞬間伸び上がるダノンザキッド(赤矢印)。外枠でコレは・・・。
単独で1コーナーに入るパンサラッサ(青矢印)。
一方でダノンザキッド(赤矢印)は後方外。残念ながら詰み。

この日もパドックで煩くしていて、カリカリしたままレースに行って出遅れ。いきなり後方からの競馬を強いられ、向こう正面から進出開始、3コーナーから捲りをかけていって直線ガス欠という分かり易過ぎる負け方。むしろこれでよく7着で留まったなという印象。日頃からのテンションの高さは如何ともし難い。

12着【△】マルターズディオサ

スタートを決めた上で流れに任せて馬群の中。行き脚が良く、向こう正面で単独6番手を追走。ただ4コーナーで後続が押し寄せてきた辺りで手応え劣勢になり、直線は全く伸びず後ろに下がっていった。惜しくも何ともなく、単なる力負け。54kgで常に勝ち負けできるなら苦労しない。

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