【レース回顧Vol.167】第66回大阪杯
レース結果・収支
1着【△】ポタジェ(8番人気)
2着【△】レイパパレ(3番人気)
3着【-】アリーヴォ(7番人気)
・・・
5着【○】ジャックドール(2番人気)
・・・
8着【△】ステラリア(10番人気)
9着【◎】エフフォーリア(1番人気)
10着【△】アカイイト(4番人気)
・・・
16着【▲】ウインマリリン(9番人気)
ワイド1点ハズレ 3連複9点ハズレ 3連単5点ハズレ
レース収支:-1,500 累計回収/投資:28,050/46,500(60.3%)
率直な感想
ここでポタジェかよ(心の叫び)!黄菊賞でスミヨンが手綱を落とし、プリンシパルSでクビ差届かずダービー切符を逃し、確勝を期した1勝クラスでアルサトワに逃げ切られたPOG時代が走馬灯のように蘇る。レイパパレはマジで強かった。というか、エフフォーリアは◎を打った時だけ負ける(前回はダービー2着)のは勘弁してください。
テーマの振り返り
テーマ無しにつき省略。データ量不足のため敢えて出さなかった「ディープインパクト産駒が活躍」、「関東馬は大苦戦」は来年以降のテーマに加えたい(前者は産駒数減少で今後使えるか微妙だが)。
トラックバイアス分析・展開予想の振り返り
レース指標
LAP:12.3-10.3-12.0-12.2-12.0-12.1-11.7-11.5-11.8-12.5
勝ち時計:1.58.4(良) テン3F:34.6 上がり3F:35.8
ジャックドールが好スタートを決めるも、外からアフリカンゴールドとレイパパレが仕掛けてきてペースアップ。2ハロン目の10秒3は例年より1秒近く速かった(GII時代を含む過去10年の2ハロン目最速は2015年・2017年・2019年・2021年の11秒1)。直線残り200Mでレイパパレが先頭に躍り出るも、ゴール前でポタジェが渋太く抜け出す。馬場の内を通った馬によるワンツー。
好走・凡退馬寸評、補足
1着【△】ポタジェ
スタートも行き脚も上々で、最初のコーナーまでに内に寄せて好位を確保。道中はウインマリリンの後ろを付いていき、3コーナーを過ぎてウインマリリンの手応えが怪しくなり始めるとこの外へ誘導。丁度レイパパレの後ろに出て、前フリーの状態で直線へ。スパッと切れないがジワジワ伸びるのがこの馬の真骨頂。先に抜け出したレイパパレを目標に渋太く迫り、頭1つ抜け出したところがゴール。今回はコース取りと上がりを要する展開がバッチリ嵌った。今後はGI馬として迎え撃つ立場になるが、毎日王冠や天皇賞秋のような上がり33秒台系のレースでは普通に取りこぼしそう。
2着【△】レイパパレ
行き脚抜群で、馬なりのまま外の3番手を確保。道中はアフリカンゴールドの後ろを進み、4コーナーでこの外から馬なりで並びかけて直線へ。内で粘るジャックドールに並んだところで鞭を入れてスパート。完璧な立ち回りだったがポタジェの渋太さの前に屈した。目標にされた分の負け。川田騎手にとって、負かされた相手がデビュー戦で手綱を取ってオープン入りさせ、アメリカJCCでも騎乗したポタジェというのは何の因果か。
3着【-】アリーヴォ
スタートは五分に出たが先手は主張せず、馬群の後ろからの競馬。道中は周りが壁で動けず、3コーナーも窮屈だったが内が空き気味で、このスペースを通ってポジションアップ。直線に向いてからポタジェの外へ誘導し、坂下から一気に伸びてきた。内の2頭を交わすような勢いだったが僅かに捉え損なった。母父ハーランズホリデーは昨年2着モズベッロでもお馴染みのパワー血統。前走の小倉大賞典然り、力の要る馬場での追い上げに強い。いかにも宝塚記念が合いそう。まあ、次は人気しそうだが…。
4着【-】ヒシイグアス
スタート、行き脚ともまずまずで、最初のコーナーで中団の外を確保。3コーナーで外に持ち出し、外を通ってペースアップ。直線でポタジェの後ろから外に出してスパートしたが全く差が縮まらず、内から来たアリーヴォに交わされてしまった。終始外を通ったのと、力の要る馬場もしんどかった。逆の見方をすれば、適性外のレースで4着に来ただけ強いとも取れる。
5着【○】ジャックドール
ゲートをポンと出て早速ハナを奪いに行ったところウインマリリンに簡単に並ばれた上、外からレイパパレが押し寄せてきて自ずとペースアップ。最初のコーナーでハナを取り切り、アフリカンゴールドを引き連れて快調に飛ばしながらの逃げ。4コーナーでも手綱は抑えられていて、余裕があるように見えた。しかし追われてからの反応が鈍く、レイパパレに全く抵抗出来なかった。前述の通り、2ハロン目の10秒3で余裕が無くなったのが影響したか。レース後、右後肢を落鉄していたことも判明。連勝が止まった後の次走こそ試金石。
8着【△】ステラリア
スタート、行き脚共に普通、流れに任せて中団の外へ。道中はエフフォーリアの後ろを追走。福永騎手はエフフォーリアの動きを見ながら仕掛けのタイミングを窺っていたようで、3コーナーを過ぎても特に動きを見せなかった。しかし4コーナーに差し掛かってもエフフォーリアの動きが鈍く、痺れを切らせて内から先に抜け出したものの、当初の位置取りが後ろ過ぎて前との差が詰まらなかった。もう一段前で競馬をしてもらいたかった。
9着【◎】エフフォーリア
スタートしてすぐにウインマリリンに前に入られ、ポタジェにも内に入られて中団馬群の中。2コーナーから向こう正面に入るところで外に持ち出してフリーになり、馬なりで3コーナーを通過。楽勝パターンかと思いきや、4コーナーで押しても進んでいかず、直線に向くところで追い通し。あまりに手応えが無くて観念したのか、横山武史騎手が直線で使った鞭はたった2回。全力で追っていないのでこの着順は鵜呑みに出来ないが完敗であることは事実。このレースは伝統的に関東馬が弱いが、年度代表馬のこの馬にも当てはまってしまった。
10着【△】アカイイト
行き脚が緩く、エフフォーリアに前に入られて後方からの競馬が確定。包まれるのを嫌って外へ持ち出しながら1コーナーをカーブ。この時点で直線一気の競馬が確定で消えたと思った。4コーナーで外を捲り切れず、走る気無しのエフフォーリアにも及ばずの完敗。前が止まらないとこんなものなのかもしれない。金鯱賞の手際の良さは一体何だったのだろうか。
16着【▲】ウインマリリン
スタートから馬なりでジャックドールを煽る行きっぷりで、1コーナーで内の3番手を確保。最高の位置取りを敷けたものの、ジャックドールの逃げは速く1,000M通過58秒8。昨年のエリザベス女王杯の59秒0でも飛んだぐらいで、今回もペースが合わず4コーナーを迎えるまでに一杯。スローで流れやすい日経賞かオールカマーかアメリカJCC専用馬なのかもしれない。それも内枠限定で。
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