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【レース回顧Vol.20】第38回フェブラリーS

小倉大賞典に引き続き、こちらも紐ワンツー。スリーフォーまで来る始末。しかもチャンピオンズCで◎を付けて今回は△に留めたカフェファラオが勝利。小倉大賞典も中山金杯で◎を付けて今回△に留めたテリトーリアルが勝利。もはや上を向いて歩けない。涙が零れ落ちてしまう。悲しいね。

20210221東京11R(1)

芝の上を使った先行争いは最内のエアアルマスが先制。カフェファラオも積極的に前へ。ヘリオス、ワイドファラオ、アルクトス、オーヴェルニュも進んで前へ。一方でインティは前が十分に開いていたにも関わらず全く行く素振りをみせなかった。

20210221東京11Rスタート直後パトロール

エアスピネルとワンダーリーデルはスタートから内側を意識した立ち回り。特にワンダーリーデルはあからさまで、インティがのけぞるほど強引に内に切り込んでいった。

20210221東京11R(2)

先頭はエアアルマス、ヘリオス、ワイドファラオの3頭が並走。競り合う感じはなく、淡々とした逃げ。カフェファラオはこれで前が開けば最高の位置取り。

20210221東京11R(3)

ワンダーリーデルは手綱を短く持って抜群に折り合っていた。スタート直後から動いた甲斐があった。エアスピネルも無事内に到達。レッドルゼルはその外にいた。これもいい位置。

20210221東京11R(4)

ソリストサンダーは想定していたよりも後ろ。レッドルゼルより後ろは無いだろ…。まあここから追い上げていける馬だし、この後に期待。インティはここにいた。腹を括ってきたけど、まあ無理かな(最終的に6着まで来た)。サンライズノヴァは相変わらずとはいえ、最後方は頂けない。

20210221東京11R(5)

ダートは芝と違ってトラックバイアスは無く、基本的に最短距離を走れる内前が有利。今回はものの見事に内前だけで決まってしまった。カフェファラオ(黄)は前がガラ空きで追い出し放題。内の差し込み2騎も十分に脚が溜まっていて、どこで追い出すかだけの状況。

20210221東京11R(6)

先に動いたのはワンダーリーデル。ワイドファラオの内から仕掛けて上がっていく。エアスピネルはワンダーリーデルが壁で外に進路を求めて振り出していった。カフェファラオはまだスパートせず。先頭を行くエアアルマスもスパートを留保していた。

20210221東京11R(7)

残り100M。カフェファラオが満を持してスパートして抜け出し。エアスピネルも無事に進路を見出して伸びてきた。早めに勝負に出たワンダーリーデルは苦しくなって遅れを取ったが、後ろは十分に離している。レッドルゼルがようやく追い上げてきたが届くかどうか。ソリストサンダーは途中で伸びが止まり、サンライズノヴァは遥か後方。はぁ~。

砂を被りたくないエアアルマスが最内枠、前走逃げ潰れのインティと横並び。ヘリオス、サクセスエナジー、アルクトス、ワイドファラオと前々で勝負したい馬も軒並み内寄りの枠に大集結。こんなのどう考えても差し馬のターンやん…。てきと~に後ろから行く馬を買ったら当たりそう。ただ内に逃げ・先行馬が集結したので、後ろからの馬は外を回す必要がありそうなことに留意する必要がある。

ビンゴ。後半でいいことを書いている。勝ったカフェファラオはともかく、2~3着に来たのは内を突いた差し馬。外を回した馬(外を回らざるを得ない程後ろから行った馬)は距離ロスが大き過ぎて前に届かなかった。

1着△カフェファラオはスタートから出していった上で先行集団の直後を確保。オーヴェルニュが先に行き、アルクトスが引いたので外に壁はなく快適な追走。3コーナーで前から下がってきたヘリオスを内から交わして3番手、直線に向いてアルクトスが来る前に外を確保して完全フリー。後は好きなところで追い出すだけ。結局唯一の4歳馬が完勝で新王者に君臨した。

2着△エアスピネルはスタートしてから一貫して内へと進路を取って内を確保。砂を被りながらも脚を溜め、最短距離を通って直線へ。すぐ前のワンダーリーデルが先に動いたところで即座に進路を外に切り替え、カフェファラオとアルクトスの間のスペースに突っ込んでスパート。元芝馬らしい軽やかな脚で前に迫っていった。これは鮫島騎手が相当上手く乗った。

3着△ワンダーリーデルもスタート直後から内を意識して切り込んでいった。あまりの強引さにインティがのけぞるほど。内は外に比べて空いていて、ポジションアップは容易だった。追い込み一手の馬を中団の内に付けさせて、直線先抜けを狙った横山典弘騎手の作戦が嵌ったかに思えたが、カフェファラオの余裕の抜け出しの前に沈黙せざるを得なかった。

4着▲レッドルゼルもスタートしてから内に寄せていったのだが、前も内も壁で已む無く中団後方の外。馬群がほぐれてきたところで内に入れていったが中途半端。直線は外にスマートアヴァロンがいたので外に振れず、当初の位置からスパート。一応伸びてはいたが後方外からのハンデを跳ね返すまでは至らず。距離は問題無く、今回は枠順と内前の展開に泣いた。

8着◎ソリストサンダーは前から遅れるような感じで後ろに下がっていき、隊列が収まった段階で後ろから数えた方が早い位置取り。3コーナー過ぎからもさほど動けず、そのまま後方から外を回して直線へ。スパートした当初はググっと伸びかけたが、長い直線で途中でダレてしまった。ローカルコース経由馬を買い被り過ぎた。

11着○サンライズノヴァは肝心要のここでまた出遅れ。前が速い流れであっという間に最後方。あ~あ、やっちゃった。勝負どころの行きっぷりも悪く、4コーナーで追い鞭が入る始末。強引に大外一気を図ったが届かないのは明らかだった。出遅れ歴のある人気の追い込み馬を軸にしてはダメ!

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