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【レース回顧Vol.64】第26回マーメイドS

もう軽量馬だけ買って寝ていればいいレース。まあ今回は前残りという分かり易いトラックバイアスが出ていたのでシャムロックヒルは買った。クラヴェルは軽量だから来たとしか説明が付かない。シドニートロフィーを負けていて良かった。ちなみにこのレースは有力どころの抽選漏れが多数発生し、ロータスランドとアカイイトはそれぞれ違うレースに出走して勝利。シャムロックヒルとクラヴェルも抽選組。まー、そういうことです。

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ホウオウエミーズが若干出負け、カセドラルベルはダッシュが付かず置かれ気味。最内からまずはシャムロックヒルが先制。そりゃ行くわな。外からはアンドラステと、サンクテュエールが前を窺う。川田か。

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しかしサンクテュエールは外枠ということで深追いせず(出来ず)、シャムロックヒルは難なく単騎逃げ成立。内枠を活かしてアブレイズが3番手、ソフトフルートはこれらを前に置いて4番手の外。イイネ。

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向こう正面でアンドラステが外を通って前へ。どうやら抑え切れない模様。強いのは分かってたけど、ここでは合わないと思って切って正解だった。イズジョーノキセキはこの後ろでシャドウディーヴァらと並走。

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カセドラルベルは行けなかった時点で終了。レッドベルディエス、キングスタイルもこのスローで後方インコースでは厳しい。外のミスニューヨークは促して徐々に進出。クラヴェルはまだ我慢。

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マーメイドSは毎年3コーナー過ぎからペースが上がっての持久力勝負になっているが、今年のラスト4ハロンも12.0-11.7-11.6-12.0という推移。やはり4コーナー出口での2番手集団からのプレッシャーが凄い。シャムロックヒルの手応えは正直微妙。残れるか?

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シャムロックヒル(黄)のリードは僅か。直後からソフトフルートとアンドラステが迫る。最内にはシャドウディーヴァ(緑)。右回りだと内にモタれるのでラチ沿いを取ったのは絶妙。やるなぁ福永さん。後方勢も届きそうな位置にいる。クラヴェル(青)は大外一気の構え。

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シャドウディーヴァ、ソフトフルート、アンドラステが前に迫っていく。シャムロックヒルの先頭は風前の灯火と思った。

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しかし止まったのはソフトフルート。あれ?アンドラステも最後の伸びが無い。シャドウディーヴァのみが執拗にシャムロックヒルに並びかけていったが交わせない。その間に大外からクラヴェルが強襲。ヨコテンか!

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シャドウディーヴァを凌いだと思ったら大外クラヴェル。藤懸騎手と横山典弘騎手は思わず双方を見遣ったがゴールはすぐそこ。シャムロックヒルが何とか残した。この瞬間半姉サラスとの姉妹制覇達成、そして藤懸騎手は初の重賞制覇。やったね。

明確な逃げ馬不在。内枠のシャムロックヒル、カセドラルベル辺りが押し出されるようにして前へ。その後は流動的。全体的にやや後ろ寄りで前有利のように思える。それに輪をかけて、昨日から始まった阪神ショート開催の芝は前が残りまくっているので前を意識しそうな馬は徹底的にマークしておきたい。

ビンゴ!というか、展開読みとトラックバイアスを気にしていればシャムロックヒルは買えて当たり前。能力が足りないとかそんなの百も承知。鳴尾記念でユニコーンライオンが買えなかったから今回は物凄く前を意識した。レース回顧をしていると似たようなケースによく遭遇する。ここはモノにしたかったな。あー、単複を買えば良かったのか。

1着▲シャムロックヒルは50kgの超軽量もさることながら、内枠が完全に嵌った。直線半ばで捕まるかと思いきや、先に相手が疲れて下がっていった。予想で書いたコメントの通り過ぎて書くことがない。

【▲】シャムロックヒル
一昨年の勝ち馬サラスの半妹。前々走は新人軽量を味方に押し切り勝ち。トラックバイアスは明確に内前だし、前半でリードを奪えるなら面白い。

2着-クラヴェルは手綱を締めて後方待機。道中は後ろから3番手で脚を溜め、4コーナーで大外を捲り上げて直線も大外へ。一連の動きに全く無駄がなく、メンバー唯一の上がり3ハロン34秒台(34秒6)の脚で突っ込んできたが僅かに及ばなかった。これはヨコテンの好騎乗。ちなみにこの馬が勝っていれば母娘制覇になっていた(母ディアデラマドレは2014年の勝ち馬)。

3着-シャドウディーヴァはスッと好位につけ、最初のコーナーまでに内ラチ取り切り。3コーナー過ぎから馬なりでポジションを上げ、内ピタで直線に向いたまでは完璧。右鞭を入れてシャムロックヒルを外から交わそうとしたところ、例のモタれ癖が出てまともに追えなかった。実に勿体無い。

7着△イズジョーノキセキはスタートからいい感じで出てきたものの自重、中団からの競馬を選択。しかし折り合いは今一つで前に行きたい感じ。直線で綺麗に外の進路が開いたものの、脚色は周りと変わらず完全に埋没。軽い馬場向きの馬で、良馬場発表でも時計を要する馬場は合わなかった。

8着◎ソフトフルートは馬なりで前に行き、最初のコーナーで4番手の外を取り切り。外から掛かり気味にアンドラステがやってきたが問題無し。直線に向いてすぐにシャムロックヒルを交わしにいった。しかし坂に差し掛かった辺りで勢いが無くなって失速。作戦としては悪くなかったが、前付けで結果を出していない馬だけにこれは仕方ない。次走以降、差し構えで見直し。

9着☆キングスタイルはレッドベルディエスと並んで仲良く最後方待機。今日の展開でこれは愚策なのでは…。4コーナーで真後ろから押っ付けているのを見てダメだと思った。折角の軽ハンデが台無し。途中から動いていく乗り方に期待していただけに残念。

10着☆レッドベルディエスはスタートしてからが遅く、早速最後方。ずっと内を走っていて、4コーナーは完全に前が壁。直線でシャムロックヒルらが行った後を追い掛けたが目立たなかった。スパッとした脚を使う馬だけに、一周コースでは良さが活かせない模様。ワンターンコースで見直したい。

12着○カセドラルベルはてっきり前に行ってくれるものとばかり考えていたのに、スタートから押っ付けても前に行けず。手応えも悪く、4コーナーで既に全力追い。それも前が詰まって一休止、また全力で追うといった不効率な追い上げで完全に終了。完全にアテが外れた。

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