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【レース回顧Vol.258】第39回ホープフルS

レース結果・収支

1着【-】ドゥラエレーデ(14番人気)
2着【-】トップナイフ(7番人気)
3着【◎】キングズレイン(6番人気)
4着【△】ファントムシーフ(2番人気)
5着【▲】ミッキーカプチーノ(1番人気)
6着【○】セブンマジシャン(3番人気)
・・・
16着【△】ガストリック(4番人気)
・・・
馬複7点ハズレ、3連複9点ハズレ、3連単24点ハズレ
レース収支:-4,000 累計回収/投資:136,710/151,600(90.2%)
※ノーベット収支:0 ノーベット累計収支:+2,980


率直な感想

前残りですか・・・。それはそうとしてキングズレイン。来年のクラシックを席巻することが分かってたから◎にしたけど、やっぱ凄いよキミ。あれはダービー馬の脚。中山よりも東京向きなのは間違いない。この後も怪我無く無事に。それだけ。


テーマの振り返り

テーマ無しのため省略。


トラックバイアス分析・展開予想の振り返り

先週金曜から晴天続き、月曜に散水実施。含水率・クッション値共に日曜開催時から大きな変化無し。先週メインの有馬記念は外捲り展開で、内を通ったタイトルホルダー、ジャスティンパレスは失速。4着イズジョーノキセキ、5着エフフォーリアは馬場の中央を通っていた。9Rのグッドラックハンデ(3勝クラス・芝2,500M)もアケルナルスターが大外一気、2・3着も中央から外の差し馬勢。午前中の未勝利・新馬戦も勝った馬は馬場の中央を通っていた。バイアス的には内劣勢、外差し強めという判定。今回は何が何でも行くというタイプは不在で、何が行くにしても競り合いは起こらずスロー。4コーナー過ぎからペースが上がっての差し比べを想定。内の先行勢が失速するところを馬場の中央から差せそうな馬にフォーカスしたい。

レース指標

LAP:12.6-11.3-12.2-12.7-12.7-12.5-12.5-11.9-11.2-11.9
勝ち時計:2.01.5(良) テン3F:36.1 上がり3F:35.0

トップナイフがハナ、ドゥラエレーデ2番手で淡々とした流れ。1,000M通過61秒5のゆったりとした流れで全体的に固まり気味。結局内ピタで回ってきた前の2頭が止まらずワンツー。中盤緩みっぱなしで、ラストの3ハロンのみ11秒台を刻み続けるようなラップ推移なら後続は出番無し。こんな展開で4コーナー外を捲って大外一気で突っ込んできたキングズレインは化け物の可能性あり。なお、今回のレースを通じて「展開利はトラックバイアスに優位する」ということが分かった。外差し馬場だろうが何だろうが、前が緩ければ残る。それだけのこと。


好走・凡退馬寸評、補足

1着【-】ドゥラエレーデ

直線に向いても依然として前がフリー。
後続は前を包み込むどころかその一段下でもがく始末。ダメだこりゃ。

こんな前残りレースを個別に振り返っても仕方ない。ドゥラエレーデについては「差し決着の東京スポーツ杯2歳Sで前付けして4着だった」という事実を「明確な逃げ馬不在の中山」というシチュエーションに強く当て付けることができたかどうかがポイントだった。大衆は勝ったガストリックと出遅れが響いて届かなかったハーツコンチェルトのほうに目が向いていて、ドゥラエレーデは眼中に無かった。はい、私も眼中に無かったです。

2着【-】トップナイフ

スタート後、グリューネグリーン(青矢印)は何故か行く気無し。
その前をトップナイフ(赤矢印)が横切ってラチ沿い到達。
何でこんなに簡単に行かせたのかよく分からない。

自らハナを奪って内ピタ。唯一、ドゥラエレーデが鈴を掛けてきたが競り合いには来ずマイペース逃げが成立。直後の追い上げがなく、ドゥラエレーデと競り合っているうちに自然と抜け出してそのまま。こんな前残りレースを個別に振り返っても仕方ないが、行った行ったは「有力どころの枠順や脚質が偏っている」時に生じやすい。今回は1番人気ミッキーカプチーノが大外18番枠、2番人気ファントムシーフは最内1番枠、3番人気セブンマジシャンは前走4角外捲りと、「飛び易い」下地は整っていた。

3着【◎】キングズレイン

4コーナーでジュンツバメガエシ(青矢印)が外に膨らむ。
キングズレイン(赤矢印)はスピードが乗った状態でこの煽りを受けてしまう。

スタートは五分に出たが位置は取りに行かず、後ろから4頭目の外からの競馬。そこからジワジワと押し上げて3コーナー手前で中団付近。しかし押し上げるにしてもまだ後ろ過ぎ、手応えを残しながら4コーナーで大外を回したところ、前にいたジュンツバメガエシに膨れられて更にこの外へ。直線大外からのスパートで豪快に伸びたが当然間に合わず。ゴール前は脚を余しており、直線の長いコース向き。現状ダービー最有力。

4着【△】ファントムシーフ

直線でスムーズに外の進路を確保するファントムシーフ(赤矢印)。
前残り展開でやれることはやった。

スタートが今一つで、シーウィザードに先に前に入られて中団前からの競馬。内で脚を溜め、十分な手応えを有したまま直線に向き、直線で進路を求めて外に持ち出し、何の不利もなくスパートして及ばず。今回は控えたら負けで、キングズレインには差されたものの4着なら悪くはない。上がり3ハロンはキングズレイン(34秒3)に次ぐ全体2位タイ(34秒6)で、競馬のバリエーションも広がった。

5着【▲】ミッキーカプチーノ

4コーナーで手綱を動かしても前に並びかけられないミッキーカプチーノ(赤矢印)。
序盤に脚を使った分のツケ?余裕が全く感じられなかった。

スタートを決め、内の出方を窺いながら徐々に前へ。思ったより簡単に前に行けてしまい、ドゥラエレーデの後ろに入って3番手の外を追走。ただ3コーナー過ぎから押し通しになり、外前に辿り着けないまま直線に向いた時点で勝負あり。前走までのような余裕が全く無かった。中2週の強行軍で調子が落ちていたとしか考えられない。これは追い切り過程で簡単に見抜けた(前走と違って直前追い切りが軽かった)ので軸にはしなかった。

6着【○】セブンマジシャン

セブンマジシャン(赤矢印)は外に壁ができたことで落ち着く。

スタートは前走よりマシ。位置は取りに行かず、中団の外を追走。向こう正面に入ったところで口を割って行きたがるところをみせていたが、ジュンツバメガエシとキングズレインがやってきて壁になると落ち着いた。ただそこからの行きっぷりは今一つで、直線も思ったほど弾けなかった。結果論になるが、ここはデビュー戦のように出していったほうが良かったのかもしれない。中山芝2,000Mで差しは流れないと決まらない。

16着【△】ガストリック

キングスレイン(青矢印)でも後ろ過ぎと称されるレベル。
ガストリック(赤矢印)はここから進出開始。しかも手応え劣勢。詰み。

珍しくスタートをポンと出たものの、鞍上は促さず後方待機。向こう正面で単独の後方3番手、3コーナー過ぎから動き始めたものの前も動き始めていて差が詰まらず、直線に向いてもまだ後ろから早い位置。それでも追い上げに脚を使っており、全く伸びずで終わった。これはもうちょっと乗り方を工夫できたのではないだろうか。

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