仕事を辞めるとき|年の瀬にカウンセリング業務を終えるときの対応を真剣に考えた

背景としては、昨日の仲間うちでの忘年会のときの話です。ある精神科医の先生が話したことで、あなたが死んだらクライエントをどうするのか?という話題になりました。その先生は病院勤務で、自動的に他の先生が担当することになるとおっしゃる。「そういうことができるので僕は開業はしていないんだ」

ただ病院を転々とすることになるので、病院を去るときは治療者が突然いなくなる事態に遭遇することになります。「これは僕が突然死んだことと同じなんです」とも。この別れによって何人か自殺することもある。この患者と治療者双方の苦しみは受け入れていくしかない。そのように顔を歪めて話されていました。

いろいろと話をしていく中で、自分なりの現在の思いが整理できたので、ここに忘れないように書いておきます。年末ですから抱負を語る時期ですが、この記事は、来年の抱負というよりは、10年後に向けた抱負です。

※今回の記事はラジオでも視聴できます。テキストを見ながらどうぞ▼

■他のカウンセラーにリファーできない理由

以前、自分がカウンセリングできなくなったら、別の先生(私のSVの先生)に相談者を託すようなことを、漫然と考えていて、その先生にもOKをもらっていました。その先生が亡くなったら、私に相談者を託すような相互協定のようなものもありました。

そこに安心もしていたのですが、よくよく考えるとこれは、あまりにもイージーに相談者のことを考えすぎていると思うようになり、この協定については止めました。そしてしばらく、何も考えない時期が過ぎました。カウンセリングが忙しくなって、そこに集中しているだけで精一杯、終わりのことは考えなくなっていきました。これもずいぶんと無責任なことで、今回の忘年会で反省したところです。

他のカウンセラーに相談者と託すというのは、こっちの一方的な思いであり、相談者のことを何も考えてはいないのでは?とも思います。何も、ということはないでしょうが、あまりに一方的すぎる。お互いの「喪」の時間があるべきと思っていました。

喪失の時間が過ぎたら、きっと相談者の人は、自分に合ったカウンセラーをまた探すだろう、そのように今は思っています。
あなたを見つけた相談者ですので、きっとあなたに代わる人を見つける能力があるはずです。

では、ソレアの場合、どのようにカウンセリングを終了していくのか、現時点で考えていることを整理してみました。

■カウンセリング業務を終了するとき

加齢による中止、事故による休止、私が突然死亡した場合に分けて整理しておきます。この記事は、随時改訂する予定です。いい案が出てきたら、随時改訂します。

◇年齢によりカウンセリングができなくなるとき

基本はフェードアウト。新規の人数を減らす、あるいは新規を取らないようにする。

  • だんだんとフェードアウト

  • 長くカウンセリングしている人、揺れそうな人→終了してもしばらくは続ける

  • 最後のお別れのときには、何かカウンセラーの代替になる移行対象を授ける→カメレオンのぬいぐるみ等☺

  • メール、LINE、音声メディア、YouTubeによるサポートを半年続ける→対面、オンライン、電話によるカウンセリングを終了してもSNSを使ったサポートは続ける。Webサイトの記事の更新は逆に増やしていくこともアリ。

  • あと10年はやります。2030年からフェードアウトに入る

◇突然の事故でカウンセリングができなくなるとき

  • Webサイトに告知し、またLINEなどで一斉配信して、現在の状況と今後のカウンセリング再開のメドを伝える

  • 数週間~数か月、カウンセリングをお休み

  • メール、LINE、音声メディア、YouTubeによるサポートをカウンセリング再開まで続ける

■カウンセラーが死亡したとき

  • Webサイトに告知することを誰かに頼んでおく。LINEなどで一斉配信してもらい、私が死んだこと、そして下記の対応を伝えてもらう。→クライエントにはLINEの登録は極力してもらうことを徹底する。

  • カウンセリングルームを半年、日中開所を続ける→カウンセリング部屋の物品はそのままで、別れを惜しんでもらう。いわゆる喪の作業。

  • 何かカウンセラーの代替になる移行対象を授ける→カメレオンのぬいぐるみ等☺

余談:今日は冷蔵庫みたいに寒い一日でした

  • いつもの年末年始。ここ数年が暖かかったにすぎません。この冬は普通の冬に戻りそうなので、数年間の注意を身にまとって過ごしましょう。

  • 医者から聞いた話:栄養を取らないと重篤な病気になる。糖質制限食を続けていると体に十分な栄養(頭脳が欲する糖質も含む)が入ってこないために重い病気になる可能性がある。(私への自戒のメッセージです)糖質制限もほどほどに☺

⇒解決しない悩みのある方は、ソレア心理カウンセリングセンター へご相談ください。

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