丹田を鍛える

産後しばらくして腰痛がひどくなり、整形外科に通っている。

下北沢にある有名なクリニックなのだが、そこには診察を行う医師以外に、医学療法士がたくさん在籍しており、マッサージやリハビリが必要な患者がお世話になっている。私もその内のひとり。

で、毎月数回、マッサージとリハビリ(運動療法)を受けにいくんだけど、医学療法士という骨格や筋肉を知り尽くしたプロが、各人の症状、体格、骨格にあわせたプランを用意し、指導してくれるのだ。つまり、保険適用で、パーソナルトレーナーをつけてもらっている、という状況なのである(ときどきいつもと違う療法士さんがつくときがあるけど)。

リハビリはたった20分程度だが、腰痛を改善するさまざまな筋トレを教えてくれる。私の腰痛は完全に反り腰が原因で、産後あるあるの症状。その改善には腹部まわりの筋力をつけないといけないということで、基本の呼吸法から、正しい筋トレの仕方、ポーズの取り方を教えてもらっている。家でも寝る前に、なるべくやるようにしている。

体形って変わるもんだな~と、ここ数か月、鏡を見て思う。完全にババアのシルエットだった私の体が、少しずつ若返りつつある。お尻も(まだまだだけど)上がってきた。ウエストも(まだまだだけど)少し細くなった。腰回りについて全然落ちなかった浮き輪肉が少しマシになった。

腹筋がつき始めると、なんだか体温が上がってきた。あんまり寒くないのである。さらに疲れにくい。以前は街に出ると夕方にはクタクタで夕食の準備なんかできる状態じゃなかったのに、今では夕方まで体力が保て、夕飯の準備だってできちゃうのだ。そして風邪をひきにくくなった。

そんな変化が訪れるにつれ、なぜだか「丹田」という言葉が、私の中にピヨと台頭し始めたのであった。

「丹田を鍛える」という言葉は、東洋医学とか、武術とか、ヨガとか、その辺りの言葉だろうか。概念というか、形のない表象みたいなもの? と思っていたし、そもそも馴染みがないし、「丹田ってどこよ?」「それは一体なんなのよ?」って話だし、実際そう思ってたんだけど、「丹田ってちゃんと在るものなのかも・・・」と、ここ最近思い始めた私です。

このまま、例えば70歳くらいまで、この筋トレを続けていったら、バッキバキの健康体でいられるだろうか。

なんにせよ、自分に合ったトレーニングを知れたことで、いろいろな副産物を得てホクホクである。まだ腰の痛みはあるけれど、腰痛になってよかったのかも、と思った。


え、ていうか、この部屋、私ひとりなのに、いきなりTVがついたんだけど。しかも、トンガの大規模な噴火で津波注意報が出て「今すぐ可能な限り高いところに逃げてください!」という報道。緊急速報って、勝手にTVつくんだっけ。

トンガやその周辺国、大丈夫だろうか・・・。地殻変動の勢いが増してる気がするし、なんか突然TVついたのも怖いし、なんだなんだ。

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