にじのすけ

ライター、DJ、写真。 感覚的。アートやカルチャー、ジャーナル。から先端のエレクトリ…

にじのすけ

ライター、DJ、写真。 感覚的。アートやカルチャー、ジャーナル。から先端のエレクトリックミュージックまで、広い守備範囲で考え、そしてしたためます。とりあえずは、なんてことのないことから。

最近の記事

この人のドビュッシーがいい。

小さな音で聞く。 流れ去りそうな音色。 止まりそうな時間。

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      見当違いのところに来ていた。

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        自分の生を選ぶ

        • はじまり。

          公園を散歩していた。 歩行ルートを離れて土の上を歩いた。 埃を立てて草を踏み、砂利にまみれる。 珍しく制服を着た男子小学生が地面を眺め、もう1人がそれを追っている。 その視線の先にあったのは蟻の群れで、さらにその中心には何かの幼虫が蟻たちに囲まれていた。 白く、小さく、そして細い幼虫は自分の力か、あるいは蟻たちが運ぶ力によってか、少し転んで動いたように見えた。 2人はそれを凝視し、クチはつぐんだままだった。 小学生達は蟻ではなく幼虫に心を重ねたように見えた。 それは一

        この人のドビュッシーがいい。

          消え入りそうな少し前の発想を追う

          思いついた瞬間は、「これは確かな印象深いアイデアだ。忘れることはないだろう」と考えてメモしない。しかし、少しすると、印象深いはずのアイデアが、消え入りそうになっている。アイデアの気配はほんわりと脳裏に残っているのに、核心がぼやけている。 「アイデアは、その場で書き留めること」というのは実際にそうだ。手元にノートがあったり、机の前、車中であればPCやノートに書き留められる。しかし、移動中であれば、そうはいかない。少し落ち着いてからメモしようと思うのだが、落ち着いた瞬間には、「

          消え入りそうな少し前の発想を追う

          神より民

          熊野古道を歩き、奈良や京都の寺社仏閣を取材し、密教を調べて歩いて見えてきたのは、神の霊験ではなくて、そこに心を寄せる民の想いだった。民はいろんな想像力を作って神仏の姿を創造してきたということだった。手を合わせるとすれば、神よりも民の気持ちに手を合わしたくなるのが昨今の心境。

          「海賊」をテーマにした書籍の仕事をしていて、ロビンソン・クルーソーについて調べているうちに興味を持ってしまった。Kindleで購入。孤島での生活が始まってしまった。

          「海賊」をテーマにした書籍の仕事をしていて、ロビンソン・クルーソーについて調べているうちに興味を持ってしまった。Kindleで購入。孤島での生活が始まってしまった。

          生駒山、山間ににクンダリーニヨガセンターというのがあった。いってみようか?

          生駒山、山間ににクンダリーニヨガセンターというのがあった。いってみようか?

          「積んでるエンジンが違うとしか思えねえ」とある女子は言った。

          「積んでるエンジンが違うとしか思えねえ」とある女子は言った。

          「アナと雪の女王」のへそ

          「アナと雪の女王」で人気の二つの挿入歌「LET IT GO」と「Love Is an Open Door」が評判になっているけど、ドラマ前半で披露されるこの二曲、最終的にはネガに発展することになる。 「Love Is an Open Door」で愛を確かめ合ったアナであるが、その愛は最後に偽りだったことが判明する。「LET IT GO」で、「もう寒くないわ」と歌う女王だが、ありのままの自分でいることで王国が氷で閉ざされることになる。その軸のずれに違和感を感じるのだが、案外と

          「アナと雪の女王」のへそ

          雨はとても好きだ。

          雨はとても好きだ。

          『悪霊』途中経過。

          まあ、教養としてドストエフスキーの『悪霊』をKindleで読んでいるんだけど、遅々として進まなかった。登場人物が多い上に、同一人物でもあだ名で呼んだり、ニックネーム、苗字で呼んだりするので混乱する。それでも、wikiなどで登場人物を確認しながら読み進み、筋が見えなくなったので一度読み直して、ようやく第一巻を読み終わる。光文社古典新訳文庫のヴァージョンを読んでいるんだけど、巻末には翻訳者の亀山郁夫による解説があり、それによって一気に断片的だった物語に筋が見えてきた。 キリーロ

          『悪霊』途中経過。

          当たり前のことを書いて、そこに何か心に止まる何かが残せる、そういう文章を書きたい。

          当たり前のことを書いて、そこに何か心に止まる何かが残せる、そういう文章を書きたい。

          肌寒いときにピュっと切れる薄手のパーカーを探したが案外高かった。薄手だから手頃だろうと思うのは驕りであった。

          肌寒いときにピュっと切れる薄手のパーカーを探したが案外高かった。薄手だから手頃だろうと思うのは驕りであった。

          去年の残響のような仕事する。頭を使うより、皮膚感覚を使う方が思い出せる。

          去年の残響のような仕事する。頭を使うより、皮膚感覚を使う方が思い出せる。