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FTXの破綻に関わるSolanaエコシステムのファクト集

英語記事:https://solana.com/news/solana-facts-ftx-bankruptcy

最終更新:2022年11月13日

このページはFTX Trading Ltd.とAlameda Research Ltd., その他関連企業(以下、FTX/Alameda)が連邦破産法11条に基づく自己破産手続きを開始したこと、及びそれに関連するクリプト業界の混乱といった最近のニュースについて、最新の情報や更新を提供することを目的としています。Solana Foundationの主目的は影響を受けた開発者やユーザーを支援することにあります。必要に応じ、このページは追加の情報でアップデートされます。

Solanaネットワーク

先週の一連のニュースの間、Solanaネットワークのパフォーマンス・アップタイムに関して目立った問題は発生していません。

Solana FoundationのバランスシートのFTX/Alamedaに対するエクスポージャー

Solana FoundationはFTX.comが引き出しを停止した2022年11月6日の時点で、100万ドル以下の現金・現金同等物をFTX.com内で保管していました。これはSolana Foundationが保有する全ての現金及び現金同等物の1%以下に相当します。したがって、この事実がSolana Foundationの業務に与える影響はごくわずかです。

また、Solana FoundationはFTX.comに一切SOLトークンを保管していませんでした。

Solana Foundationの資産面でのFTX/Alamedaに対するエクスポージャー

2022年11月14日時点で、Solana Foundationは以下のアセットのエクスポージャーを持っています。これらの資産はFTX.comの口座で保持されていました。(現在も口座内で保管されています。)2022年11月6日の時点で、FTX.comは出金を停止しました。

  • FTX Trading LTDの普通株式:~324万株

  • FTTトークン:~343万

  • SRMトークン:~1億3454万

私たちはFTX/Alamedaの現在のバランスシートを確認できませんが、過去の取引については以下を把握しています。

Solana Foundation <> FTX/Alameda間の取引

FTX/Alamedaはメインネットベータの立ち上げから6ヶ月後の2020年8月に初めてSolana FoundationからSOLトークンを購入しました。以下がSolana FoundationからFTX/Alamedaに販売されたSOLトークンの概要です。

Solana Labs <> FTX/Alameda間の取引

以下がSolana Labs, Inc. からFTX/Alamedaに販売されたSOLトークンの概要です。

FTX/Alamedaが11月11日に発表した連邦破産法11条の手続きを受けて、これらの、またその他のFTX/Alamedaが保有する資産の処遇がどのようなものとなるかは現状では不明です。

Solana上のロックされたトークン

ロックされたトークンとは、ステーキングアカウントに入金されてロック期間が終了するまでオンチェーンで転送することができないトークンのことです。ロックされたトークンはステーキングすることができ、また複数のより小さなステーキングアカウントに分割することができますが、ロック期間が満了するまで転送することはできません。

Solletカストディアルブリッジの影響を受けたSolana上のラップ資産(wrapped assets)

Solana上で流通するSolletベースの資産に対するエクスポージャーは2022年11月10日時点でおよそ4,000万ドルと推定されます。これらに対応する裏付け資産の状態は現在のところ不明です。

Solana上に構築されたオーダーブックDeFiプロジェクト「Serum」の状態

SerumコミュニティはSerumの新しい検証済みビルドを構築し、新しいプログラムIDでデプロイしました。これに続いてコミュニティでは追加の作業が進んでおり、最近の情報はこちらで確認いただけます。

Solana上のDeFiの状態

Solana Foundationが最近行った調査によれば、Solana上の主要なDeFiプロトコルのほとんどはFTXに対してほとんど、あるいは全くエクスポージャーを持っていません。FTXに対してエクスポージャーを持つプロジェクトも存在しており、そうしたプロジェクトは今後の見通しを明らかにするために積極的に動いています。しかし結果については現状では不明です。2022年のDeFi周辺の環境はチャレンジングなものになっていますが、エコシステムは進化と革新を続けています。

Solana上の流動性支援・マーケットメイクの現状

Solana上のDeFiアプリケーションには複数のマーケットメイカーが流動性を提供しています。

11月10日のエポック370におけるSOLのステーキング解除について

このセクションの内容は以前公開した別の記事と重複しています。この内容は公開時点で古くなっている可能性があります。

トークン保有者は毎エポックの変わり目(通常2、3日周期)にSOLをステーク / ステーク解除することができます。

現在のエポックは370で、このエポックは日本時間10日17:30ごろ終わると予想されます。

現在、エポック370の終了と同時に~250アカウントから計2,900万SOLがステーク解除されると予想されています。これはSOLの総供給量の~5.4%に相当します。

ネットワークは同規模のステーキング解除を経験したことがあります。エポック140では4,400万SOLが、エポック72では3,000万SOLがそれぞれステーキング状態を解除されました。

当初は、合計6,300万SOLがエポック370で一度にステーキングを解除される予定でした。ここには、データセンターの規約変更に関連してSolana Foundationが予定していた2850万SOLのステーク解除も含まれます。Solana Foundationの委任プログラムで運用されている全てのトークンは、Solana Foundationの予算の一部として保有されています。Solana Foundationの委任プログラムにより行われるはずだったこの2850万SOLのステーク解除は現在延期されており、近い将来のある時点で再び行われる予定です。詳細はこちらから。

Solana Foundationの委任プログラムで運用されている全てのトークンは、Solana Foundationの予算の一部として保有されています。Solana上のいかなるエンティティも、その秘密鍵を管理していないトークンをステーク / ステーク解除することはできません。


変更履歴

15日:取引セクション、Solana Foundation及びSolana LabsのFTX/Alamedaとの取引履歴、ロック資産の定義を追加
14日:記事を公開

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