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デスクトップPCは電源の容量を手軽に増やせる!簡単でコスパの良い「デュアル電源」にしよう。

はじめに

最近はGPUの消費電力が上がっているため、増設のタイミングで電源不足に陥ることが多々あります。一般的には電源の買い替えを検討するタイミングかと思いますが、実はパソコンの電源も増設する事が可能です。市販されている連動ケーブルを利用するだけでとっても簡単に増設できますし、買い替えよりも大変コスパが良いので、ぜひ挑戦してみてください。

必要なものはたったの二つ

電源の増設方法

1.配線

最初からある電源が「メイン電源」、追加した電源が「サブ電源」になります。メイン電源はこれまで通り各パーツに接続します。上の図のようにサブ電源を追加パーツに配線するのがシンプルでオススメです。

※配線方法は一例です。パーツ構成に合わせて柔軟に変更することも可能です。

2.電源連動ケーブルの接続方法

要となる連動ケーブルの接続もとても簡単です。図のようにメイン電源の24ピンを配線の多いメスのコネクタと接続します。サブ電源の24ピンは配線が2本のメスのコネクタと接続します。オスのコネクタはマザーボードの24ピン端子に接続します。

電源やケーブルの接続作業は以上となります。とっても簡単でしたよね?

電源スイッチの入れ方

接続も完了して電源のスイッチを入れる際は、必ずサブ電源のスイッチから入れて下さい。どちらがメインでどちらがサブかわからなくなる時はシールなどで目印をつけておくとよいでしょう。

  1. サブ電源のスイッチをオンにします。

  2. メイン電源のスイッチをオンにします。

  3. PCケース等の電源をおしてPCを起動します。

電源を落とすときは逆の手順にすればOK。

デュアル電源の6つのメリット

簡単なので手順を先に記載していましたが、デュアル電源する沢山のメリットについても紹介しておきたいと思います。

1.機材のコスパが良い

「1200Wの電源を利用中に、GPUを追加したがあと200W足りなかった」なんて場合に、新たに数万円もだして1500Wの大容量電源に買い替えるのはお財布に厳しいですよね。それにまだまだ使える1200w電源も無駄になってしまいます。そんな時に数千円台で買える400w程度の安い電源を追加して解決できるのがデュアル電源の良さです。

2.電気代がお得に

電源はコンセントのAC(交流)をDC(直流)に変換するという役目を持つ以上、この電気変換効率の良さが重要なポイントとなってきます。実は電源の容量ぎりぎりで利用するよりも、容量の50%前後で利用する方が変換効率が良いのです。PC側で同じ消費電力を利用していてもコンセント側で必要な電力を抑えられるので

3.電源を長持ちさせられる

出力を50%程度で利用した際のメリットのひとつですが、変換効率の良い状態での利用は熱も帯びにくいため、コンデンサ(電源内のパーツ)が長持ちします。

4.騒音が減る

最近は低負荷時にファンが回らないタイプや、そもそもファンレスの電源などが増えています。デュアル電源では1台あたりの負荷を減らす事でファンの回転を抑えたり止めることができるため、騒音を減らせるようになります。※出力と容量が合わなかったり、そもそも常時ファンが高回転する電源の場合は騒音が増えるので注意です。

5.PCIeコネクタの数が増える

ATX電源は一般的なパソコンに必要なコネクタをそろえているためいざGPUを沢山追加しようと思っても「PCIeコネクタが足りない」という場面に出くわします。デュアル電源にすればコネクタの数も新たに追加した電源のぶん増えますのでこういった問題も解決します。

6.利用できる最大電力が増える

日本の一般家庭の場合ですが、コンセントのさし口をよく見ると15A/125Vと刻印されていることが多いのではないでしょうか。これはこのコンセントが対応できる電流と電圧の上限を表しています。日本では100V電圧のため基本的には最大で15A=1500Wの電力しか利用できません。しかし、電源が2台あればコンセントの挿し口が2か所に増やせるため、一つは別の部屋(配電盤上別の分岐先)のコンセントから取ってくることで1500W以上の電力を利用することが可能となります。

デメリット

メリットが多いのですが、いくつかデメリットも存在します。

1.電源がケースにおさまらない

電源が2台に増えるので一般的なATXのパソコンケースには収まりません。大半の場合ATX電源が一台ケースから飛び出した状態にるため、見た目にこだわる方にはデメリットになります。

2.場所をとる

電源が一つ増えてしまうことに加えて、ケーブルも電源二つ分になりかさばります。これも地味にデメリットです。

終わりに

基本的にやることはシンプルです。マイニングではよく利用する手法なのでぜひチャレンジしてみてください。

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