♫うふむらうどゥん
耳切(みみち)り坊(ぼー)主(じ)ぬ 立(た)っちょんど
幾人(いくたい) 幾人(いくたい) 立っちょやびが
三人(みっちゃい)四人(ゆったい) 立っちょんど
鎌(いらな)ん小刀(しーぐ)ん 持(む)っちょんど
泣(な)ちゅる童(わらべ) 耳(みみ)グスグス
ヘイヨー ヘイヨー 泣かんど
ヘイヨー ヘイヨー 泣かんど
<歌詞訳> 大村御殿(うふむら うどゥん)の角に
耳切り坊主(ぼうず)が立ってるよ
幾人(いくにん) 幾人 立ってるの
三人四人立ってるよ
鎌(かま)も小刀も持ってるよ
泣いてる童は 耳をグスグスするよ
ヘイヨー ヘイヨー 泣かないで
ヘイヨー ヘイヨー 泣かないで
<解 説> 「黒金(くろがね)座主(ざーしゅ)」の伝説に由来する子守うた
です。かつて、那覇(なは)の護道院という寺に黒金座主という快
僧(かいそう)が住んでいました。
黒金座主は、妖術(ようじゅつ)を使って若(わか)い女たちを誘
拐(ゆうかい)し、惑(まど)わしていたそうです。
そこで、時の琉球(りゅうきゅう)王府 尚敬(しょうけい)王が
弟の北谷(ちゃたん)王子を使わし、黒金座主を撃退(げきたい)
するように命じました。
北谷王子は、自分のお屋敷(首里の大村(うふむら)御殿(うどゥ
ん))に、囲碁(いご)の相手として黒金座主を招待し、隙(す
き)を見て退治しようと考えていましたが、逆に妖術をかけられ眠
(ねむ)らされてしまいます。
あやうく逃(に)げられるところで目を覚まし、逃げる黒金座主の
耳を切り落としてとどめを刺(さ)しました。
それ以来、大村御殿の角には耳のない坊主の亡霊(ぼうれい)が立
つと噂(うわさ)されるようになりました。
<遊び方> この曲には、動き方はありません。沖縄本島南部地方の写真ととも
に情景を思い浮(う)かべてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?