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2021年12月の記事一覧
♫くいとゥ くいとゥ
<歌 詞> くいとゥ くいとゥ んじががます くいがどゥます くりゃー ナビフタ家(やー)ぬ 婿(むく)んどゥない じんたん じんたん 鮫(さみ)尻(ちび)るん <歌詞訳> これと これと どっちがいい これがいい これは ナビフタ家の 婿(むこ)にしよう 蛙(かえる) 蛙 鮫肌(さめはだ) <解 説> ここでは、鬼(おに)決め歌として歌われていますが、玉かくしと しても遊ばれました。二人の子どもが向かい合い、一方の子が握 (にぎ)り拳(こぶし)の中に木の実や貝殻(かいがら)などを隠 (かく)し、もう一方の子がどちらの手に入っているかを当てまし た。 二番の歌詞(かし)は、「くいとゥ くいとゥ んじががます く いがどゥます此(くりャー) んざがらーぬ だいばんやの さみ がーふなた じんたん じんたん 鮫(さみ)尻(ちび)るん」と なります。 意味は、「これと これと どちらがいい? これは どこかの 大きな家の 殿様蛙(とのさまがえる)」です。 <遊び方> 輪になった子どもの頭を順番に触(さわ)ってゆき、「鮫(さみ) 尻(ちび)るん」に当たった子が鬼になります。
♫くれーたーぬうすめーぐヮ
<歌 詞> くれー田(たー)ぬ爺(うすめー)小(ぐヮー)やー (ウー) くれー棒(ぼう)小(ぐヮー)やー (ウー) くったー二(たー)ちぇー水(たー)桶(ぐ)小(ぐヮー)やー (ウー) くれー釣瓶(ちー)小(ぐヮー)てー (ウー) 爺(うすめー)小(ぐヮー)が 此処(くま)ぬ井戸(かー)小 (ぐヮー)から 水(みじ)小(ぐヮー)汲(く)まーにやー (ウー) 溝(んじゅ)小(ぐヮー) はい越(くィー)やに イッスイ カッスイ イッスイ カッスイ 此処(くま)から ハーエーゴンゴンなてぃ くちゅ くちゅ くちゅ <歌詞訳> これは田(主)のお爺(じい)さんね (はい) これは棒(ぼう)ね (はい) この二つは水桶(おけ)ね (はい) これは釣瓶(つるべ)ね (はい) お爺さんが 此処(ここ)の井戸(いど)から 水を汲(く)んで ね (はい) 溝(みぞ)を ひょいと越(こ)えて イッスイ カッスイ イッスイ カッスイ(ハヤシ) ここから 急いで走って くちゅ くちゅ くちゅ <解 説> 幼(おさな)い頃(ころ)、伝承者の新本さんは、かまどに薪(た きぎ)をくべながら、母親からこのわらべうたを教わったそうで す。向かい合って、目を見つめ、必ず「ウー(はい)」と相づちを 打たなければ、厳(きび)しく注意をされたといいます。 このわらべうたを通して、相手の目を見て会話することを、学んだ そうです。 <遊び方> くれー田(たー)ぬ爺(うすめー)小(ぐヮー)やー (ウー): 親指を取り くれー棒(ぼう)小(ぐヮー)やー (ウー):人差し指を取り くったー二(たー)ちぇー水(たー)桶(ぐ)小(ぐヮー)やー (ウー) :中指と薬指を取り くれー釣瓶(ちー)小(ぐヮー)てー (ウー):小指を取り 爺(うすめー)小(ぐヮー)が:親指を取り 此処(くま)ぬ井戸(かー)小(ぐヮー)から 水(みじ)小(ぐ ヮー)汲(く)まーにやー (ウー):手のひらに円を書くように 溝(んじゅ)小(ぐヮー) はい越(くィー)やに:人差し指と中 指を足に見立てて、足踏(あしぶ)みのようにして手首を飛び越 (こ)え イッスイ カッスイ イッスイ カッスイ 此処(くま)から: 手首から肘(ひじ)まで手を這(は)わせ ハーエーゴンゴンなてぃ:肘(ひじ)から脇(わき)の下まで登っ て行き くちゅ くちゅ くちゅ:脇の下をくすぐります。