こんにちは、鈴山です。
禅で最も有名な、趙州和尚の「無字」について、鈴木大拙の解説を見つけましたので、ご紹介します。これは、盤珪禅師の「不生禅」の説明の中に出てきます。
大拙は、つづけて、趙州和尚の「無字」について、以下のように説明します。長いので、説明文章は一部省略します。
ここにも、大拙のいう「禅の思想」、すなわち「矛盾同一」が見てとれると思います。もうひとつ、大拙は不生禅について、つづけて、以下のようにいいます。
分別難、行為の上では有も無も無く、何の矛盾もないものを、分別が難しくしてしまう。私たちの日常の苦悩は、なんだかんだと口を出したがる知性・分別の堂々巡りに起因するわけです。でも、盤珪禅師の「不生」の一句を飲み込めれば、分別は無分別の英知に道を譲り、日常のあらゆる苦悩は解消されるということになるのです。
Aki. Z