見出し画像

勢い

大体のことは勢いでなんとかなる、と言ってしまうのは少々荒っぽいが、勢いがある時はたしかになんとかなったことも多いのが事実だ。

同居人が増えた生活も少し落ち着いてきた。
そうなると、後回しにしてきたものたちが「我等の存在を思い出せ」と言わんばかりに主張し始める。
創作イベントにサークルとして参加を申し込んでいるものがあるので、その原稿も本腰を入れないといい加減やばい。
しばらく絵をしっかり描いていなかったからリハビリも必要だ。
夏には同人イベントもある。
秋にはお誘い頂いた同人アンソロの原稿も納めなければならない。
しかし……だがしかし、毎日やらねばならないことに追われているのだから……隙間時間はだらっとしたいぃ~~!!!とイヤイヤ期の幼児がごとく抵抗しているうちに貴重な時間は過ぎていく。

分かっている、分かってはいるのだ。
ただ、アクセルを踏み込めないだけだ。

そんな時に短納期の絵のお仕事を続けて頂いた。
当然のことではあるが、”絵のお仕事は納期厳守”と頭と身体に叩き込んでいるので、「なにがなんでもやるもの」だと細胞単位で理解している。
だから、自然とペンを握ることができる。

これはアイドリングしていた車を走らせ始めるチャンスだ。
お仕事にギアを入れ、アクセルを踏み出したのだ。
車は進み始めたのだから、あとはアクセルを踏み込み、速度を上げ、勢いをつけてしまえば、隙さえあればペンを握る原稿モードに突入できる。
やると言ったのだから。やるしかないのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?