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日常に溶け込む太軸ボールペン「セーラー万年筆 TUZUボールペン」

セーラー万年筆の新しいブランド、TUZU(ツヅ)。発表された時はちょっと気になるくらいでしたが、店頭で実物を見たらやっぱり気に入ってボールペンを購入しました。色はグレーを選びました。その後、使ってみるといつの間にか手放せないペンになっていました。
今回はブランドコンセプト「気がつけば、使っている」を体現しているような、デザインと書き心地の良さが両立したボールペンについて紹介していきます。

TUZUとはどんなブランド?

TUZUは“じぶんに合った書きやすさが見つかる”筆記具ブランドです。現在は万年筆とボールペンの2種類が展開されています。

ブランドのコンセプトは以下のように書かれています。

気がつけば、使っている。
書くときに、思わず手に取っている。
いつの間にか、ずっと使い続けていたことに気づく。
じぶんに合った書きやすさが見つかるから
気取らず気軽に「つづること」だけに夢中になれる。
ふとした時に、使うことが当たり前になっている。
だからいつも、気がつけば使っている。

https://tuzu.sailor.co.jp

特に万年筆はたくさんの人に、快適に使ってもらうため「ペン先回転機能」という特別な機能が付いています。(万年筆については色々と情報が出ているので気になる方はそちらを参考にしていただければと思います)価格も手頃なので、気を使わず普段使いしやすい製品だと思います。

1. 無駄を省いた簡潔なデザイン

デザインはコンセプトの通り、気取らず気軽にずっと使いたくなる、シンプルなデザインが特徴です。 要素を削ぎ落としたシンプルなデザインで思いつくのは、トンボ鉛筆のZOOM L1ですが、ZOOM L1は機能だけでなく所有欲を満たすペンとしてのデザインだと思っています。凝った作りで値段もTUZUより高いです。TUZUは無意識に手に取ってしまうようなデザイン。上下が平らな万年筆の定番の外観をキャップと軸の境目がなくなるくらい抽象化したような形状です。ペンの中央、一番太い部分にグリップ部分の溝があるだけです。このノイズレスなデザインは使う人のインスピレーションを刺激してくれそうです。良い意味で素っ気ない、簡潔なデザインとも言えそうです。そういえば原研哉さんの「エンプティネス」という考え方を連想しました。ビジネスシーンから普段使いまで幅広いシチュエーションで活躍してくれそうです。

ボールペンは万年筆に比べて特別な機能はないですが、書くという行為に対して
素直に向き合えそうです。細かい部分ですが、ボールペンの天冠部分は金属になっているのも良いです。(万年筆は天冠部分がボディ同色の樹脂製?)

天冠部分は金属でシャープな印象

2. 優れた書き心地

ボールペンはペンてるの「エナージェルインキ」です。スムーズに書けて、すぐ乾く愛用者の多いインクです。僕も廃盤になっているエナージェルトラディオを大切に使っています。エナージェルシリーズは色んなバリエーションがありますが、太軸のペンは今までありませんでした。TUZUは万年筆と同じ太軸なのですが、インクフローの良さとも相まってとても書いていて気持ちがいいです。太軸なので握る力が小さくて済むため、長時間の筆記でも手が疲れにくく大きな紙にざっくり書いても手帳に丁寧に書いても疲れず考えたり思い出したりすことのノイズになりません。選んだグレーの色も良かったと思います。

まとめ

TUZUのボールペンは、デザインと書き心地、価格のバランスが良い商品です。日常の書き物に対して、肩肘張らずに気軽にしたいとお考えの方には、ぜひ一度手に取ってみてほしいです。
個人的にはホワイトのボディカラーが出てくれると嬉しい。また今後、TUZUでどんな商品が出てくるのかとても楽しみです。

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