企業の経営理念と社会的意義について

今回は企業の経営理念と社会的意義について書いていく。自分は就職活動や新入社員時代、これらの意味を深く考えた事はなかった。正確に言えば大事だとは思うものの、別に自分とは大して関係のないものだと感じていた。
ただ社会人としての年月を重ねるごとに、自分の所属する会社の経営理念と社会的意義は働く上で非常に重要であると考えるようになった。

経営理念とは「企業が事業する上でこうあるべきという考え方や道理」であり、社会的意義とは「企業が何のために存在するのか」を表している。自分なりに言い換えると、社会的意義は「その会社は社会から何を求められているのか?」であり、経営理念は「求められている事に対してどういう価値を提供するのか」であると捉えている。例えば自動車メーカーであれば「優れた移動体製品を顧客に提供して便利な社会を実現する」であったり、食料品メーカーであれば「健康で美味しい食料品を顧客に提供して安全で健康的な社会を実現する」といったものになるだろう。

この経営理念や社会的意義が自分の価値観と合わなければ充実した仕事時間を過ごす事は難しいのではないかと思う。経営理念に対して「こういう社会になったら本当に人は幸せなのかな?」「こういう製品を提供したら本当に顧客は嬉しいのかな?」といった疑問を感じると、仕事に対するやりがいやモチベーションは大きく下がるだろう。人生の中で多くの時間を疑問を感じながら過ごすのは精神衛生上も良くないと思う。

また仕事をする上で考えの合わない人や利害が対立する場面に遭遇した時に、経営理念の捉え方や会社の使うべき目標が合わないとどうしようもなくなってしまう。他人と考える事が違うのは生きている以上当たり前のことであるが、同じ会社に所属していながら目的が異なってしまえば成果を出す事は非常に難しくなるのだと思う。

だからこそ、自分の価値観と合う経営理念の会社に所属し、自分の果たすべきアウトプットと社会的意義がマッチする事は働く上で非常に重要になるのである。個人商店で仕事を進める会社であればともかく、チームで仕事を進める会社であれば必要不可欠な事項だと考える。

自分も含め、多くの人が自分自身のありたい姿と所属する会社の経営理念が一致し、充実した仕事時間を過ごせるようになればと願う。

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