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企業の人事組織構造とIT活用について

自身の業務でITシステムの認証認可を一元化するIdPサービスの選定を担当し、色々と思うところがあったので書いていく。結論から言うと、日本企業が業務執行する上での人事組織構造はITシステムの運用と非常に相性が悪いのではないか、という内容である。 ご存知の通り、ITシステムとは情報の処理や伝達、記録を行う為のシステムであり、営業系、生産系、人事系など様々な種類がある。そしてそのシステムは組織内で権限を与えられた人間が入力、閲覧することができる。 ITシステムを適切に運用すると

    • 企業の経営理念と社会的意義について

      今回は企業の経営理念と社会的意義について書いていく。自分は就職活動や新入社員時代、これらの意味を深く考えた事はなかった。正確に言えば大事だとは思うものの、別に自分とは大して関係のないものだと感じていた。 ただ社会人としての年月を重ねるごとに、自分の所属する会社の経営理念と社会的意義は働く上で非常に重要であると考えるようになった。 経営理念とは「企業が事業する上でこうあるべきという考え方や道理」であり、社会的意義とは「企業が何のために存在するのか」を表している。自分なりに言い

      • 企業の意思決定思考について

        ちょうど今日、ある大きなシステムの方針検討をする上で閃いた感覚を書いていく。自分は今の会社に中途入社し、しばしば自社の意思決定やオペレーションのプロセスに疑問を感じる事があった。但しこれは会社に対する批判話ではなく、前の会社や多くの日本企業に感じることでもある。 その感じた事というのは、自社の経営陣に説得力を持つ提案(通りやすい提案)は、「短期的なリスク回避」を押し出した内容であるという事だ。 「○○○ができるようになって効果が出るのでやりましょう」という提案よりも「近々

        • COVID-19の収束について

          2020年5月4日、4月に発令された緊急事態宣言が延長された。本記事では世界を揺るがしているCOVID-19の収束について素人の予想を書いてみる。 ご存知の通りこのウィルスはヒトからヒトへの感染力が強く、飛沫感染や接触感染によって人の体内に入り込む。(現在の状況から空気感染は少ないと予想する)そして厄介なのは、感染者の多くが無症状者であり、感染してから発症するまで1-2週間の時間があるという特徴である。これにより本人が無自覚で感染が広がってしまい、感染が確認してからでは拡大を

        企業の人事組織構造とIT活用について

          在宅勤務について

          緊急事態宣言が出されて約2週間、在宅勤務や仕事について少し思ったことを書いてみる。 感じることは、在宅勤務だとどうしても会社にいる時と比べて気軽に周りの人と相談できないので、 「仕事をどう進めたらよいかわからない」 「自分の業務だけどこの方法で進めて良いのだろうか」 と思った時はかなりストレスになるということだ。 今までの日本企業の働き方では多くの人がこのような疑問を持っても、「みんなで一緒にやってる」安心感によってストレスが中和され、それなりにうまく進んでいたのだと思う。

          在宅勤務について

          続:特定の人間にしかできない業務の管理について

          かなり前に本件について書いたが、時間がたって改めて思い立ったので投稿。 以前、この問題については職制の上の人間がタスクを強制的に奪うしかないのではないかと書いたものの、現実的には正直難しいとも思いながら過ごしていた。やっぱり強制することは組織にネガティブな影響を及ぼすのではないかと。 ただ、ここで結論的なものに辿り着いた気がする。ネガティブな影響も含めて組織や人を管理し、結果を残すのが「マネジメント」なのだ、と。 組織の目標に合わせてリソースを適切に配分する、タスクの進捗を管

          続:特定の人間にしかできない業務の管理について

          特定の人間にしかできない業務の管理について

          仕事にしても組織にしても、〇〇の役割やスキルがXXさんにしかできないのでどうにかしなければ、ということがよくある。筆者もこの問題は学生時代のスポーツ経験から現在の仕事に至るまでずっと感じ続けている問題だった。これについて思いついたので投稿。 多くの場合、「〇〇について引継ぎや共有をしてください。皆ができるようになればリスク対策になるし組織としてのパフォーマンスが上がります。」という指示が出る。しかしこの指示が明確な効果につながることは中々難しい。XXさんが相手に教えることを得

          特定の人間にしかできない業務の管理について