クリスマス効果で仲良くなった君へ

 私は高校生を対象としたイベント運営のボランティアスタッフとして活動している。全国津々浦々の大学生がzoomを繋げ、夜遅くに無賃労働に励んでいるのだが、そのうちの1人とこの冬からとても仲良くなった。

 もともと部署が同じだった私たちだが、仲良くなったのはツイッターの存在が大きい。彼はよくツイッターに浮上していて、私のどうでもいいつぶやきにいいねやら返信をくれる存在だった。だからつい彼の投稿を気にしていたし、彼がスペースと呼ばれる公開通話(?)を開いているときにはよくそれに参加していた。少し気になる存在になっていた。

 で。そんな彼が「12/24のイベントに行きたい。誰か行かない?」と投稿していたのだ。これがイベントの1週間前。クリぼっち回避に焦る私は「行きたい」とDMを送った。

 さて。彼と私の間には300kmという物理的な距離が存在する。イベントは彼の住んでいる地方のものだったので夜行バスに揺られながら会いに行った。

 勢いで会いに行ったけどどうしよう、、とあわあわしていたものの、とても話ははずみ、また、彼が色々考えてくれていたおかげでとても楽しく過ごすことができた。

 で、なんだかんだあって毎日電話しているし2月には彼がうちに泊まりに来る。それはいい。むしろ幸せだ。

 ものすごくキラキラした言葉で我々を誇張して言えば「クリスマスデートをきっかけに仲良くなって毎日寝落ち通話している男女」である。

 しかし、付き合っているわけではない。別に好きだとか言われたことがない。この状態でいていいのかもよくわからない。え、私はあなたと付き合う未来をバカみたいに想像しているのですが。向こうにその気はないみたいで。

 彼が眠ってしまって行き場のない思いを私はここに投げている。

 



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