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0107「1.4東京ドーム」

1月7日の日記なのに1.4東京ドーム。サッカー日記なのに1.4東京ドーム。もうめちゃくちゃだ。ただ録画していたケニー・オメガ、棚橋弘至戦が凄かったので今日はここから始めたい。

そもそも自分はプロレスを生で見に行ったこともないし、全然詳しくはない。少なくともおよそ2年前までは全く分かっていなかった。なんで避けられる攻撃を自分から受けに行くんだ、なぜ無謀な速さで突っ込んで相手に躱されてポールに激突して自分で痛がっているんだ、と思っていた。ところが2年前に始まった「有田と週刊プロレスと」を見始めて認識が全く変わった。

無骨ながら真剣さと人情味の溢れるストーリーの中にちょっと抜けたようなツッコミどころがあるプロレスの歴史、魅力を有田さんが体系的にかつ笑いをてんこ盛りにして伝えてくれる番組だ。

この番組の凄いところは、プロレスの試合、リング外の名場面など、プロレスに関わる映像が一切流れないことだ。スタジオで有田さん、倉持さん、ゲストの三人がトーク(ほとんど有田さんの解説だが)するシーンのみで構成されている。視聴者はトークに登場するシーンを有田さんの軽快なトーク(時々ものまね)、もしくは有田さんが手に持っていて所々で画面に映り込む週刊プロレスの誌面の写真を頼りに想像するしかない。

不思議なことに、プロレスを全く知らなかった私のような人間にとっても、それで十分に面白いし、めちゃめちゃ知識がついていく。シーズン3までいまだに続く人気番組となっているのも納得だ。

サッカーにもこんな番組があっても良いのではないか

トークというコンテンツだけで、プロレスを全く知らなかった人間に1.4東京ドームを録画させるまでにした「有田と週刊プロレスと」を制作している方々と特に有田さんは大尊敬なのだが、サッカーにもこんな番組があって良いのではと思う。

プロレスのようにサッカーにも歴史上の伏線や個人、チーム間の因縁はたくさんある。どうしても登場人物が多くなるし、個人のスポーツではないので複数の人、プレーが絡んだ複雑な状況の説明が必要になるがそこを紐解いて、初めての人にもおもしろおかしく伝えることができたら最高だ。

少し玄人向けだが解説に特化した取り組みというのは始まっている。元日本代表で現サッカー解説者、指導者の戸田和幸さんが主催する「裏解説」だ。

「裏解説」は戸田さんが全て自身の持ち出しで運営しているライブ配信で、「言語化」をキーワードにサッカーの試合を解説する。よくありがちなピッチで起きていることをシーンごとに淡々を説明するのではなく、チームのコンセプトや試合のコンテキストに沿って、指導者の学びを進めてらっしゃる戸田さんらしく、最新の戦術理論も用いて解説されている。初めてサッカーを見る人が楽しめることはターゲットになっていないが、よりサッカーの試合を深く知りたい、楽しみたい人には面白い内容だ。

過去の配信は Youtube で視聴できるが、これは無料版のもので、有料版はより内容が充実している。

1月9日に日本代表が初戦を迎えるアジアカップも「裏解説」されるので要チェック。価格は日本代表の全試合セットで¥2,000だ。全然そんなつもりはなかったのにつらつら書いていたら裏解説の宣伝みたいになってしまった。しかし私は戸田さんに直接話を伺って戸田さんの人柄にやられてしまった側の人間なのでしょうがない。アジアカップ楽しみだ。


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