マネージャー
越路吹雪さんといえば岩谷時子さん
1939年の初舞台の時知り合って終生の友としてずっそばにいた岩谷さんはマネージャーと呼ばれていましたがその域ではないですね、もう家族
越路さんがどんな仕事をしてゆけばよいのか相談に乗って人を繋げたり
金庫番として全ての収支の面倒見たり
シャンソンの訳詩、作詩をしたり
そばに居て身の回りの手伝いしたり
サインの代筆したり、年賀状出したり
おまけにそういうのぜーんぶお金を貰わないでやっていたそうな、お友達として純粋でいたかったから、とのこと
すごいわー、越路さんもさぞかし幸せなことだったと存じます
おふたりについてはいろいろなお話が付いて回りますがとにかく固い絆があって、越路さんはたまーに
「今更けんか別れとかしたらみっともないから気をつけよう」
とわざわざに岩谷さんに云っていたとか、こういうところシャイな越路さんのエピソードだなあと思います、そして岩谷さんも
「コーちゃんのおかげでなるつもりのなかった作詞家になった、お世話になったわけです」
なんて話してる
いいわねえ、こういうの。。
あたしにもゴクミというマネージャーさんがおりまして、それはそれはお世話になっているのですがしみじみと話しているのは
「あたしが売れなきゃ給料上がんないわよ」
ってことでなんとセコい。。でもほんとにそうでねえ、どうにも金勘定が疎いところがあってねえ
実業家だとかなんだとか云われてヘラヘラしているのもどうかとねえ、爪に火をともすとは正しくこのことなのにねえ
もうパーっとお金使っちゃおう!とか思ったりもするんだけど何に使ったらいいのかわからないのよねえ、越路さんみたいに指輪とか毛皮のコートとか買うわけにもいかないしねえ、海外旅行もワンパターンでそんな興味ないしねえ
もうひとつお店でも出そうかしら、でもそしたらまたこども実業家がトチ狂ったとか云われるだろうな、まあいいか、今日もレコーディング、今はそこにジャンジャンお金使ってまーす