6月12日のこと

6月12日に『越路吹雪avec日生劇場 1965~1969』がユニバーサル・ミュージックより発売されることになった。

こちらに企画から参加していたあたしであるからして、これは本当に売れて欲しい、沢山の方に聴いて戴きたいと願うのは当然の気持ちである(あまりに文章を書いていない為か全然リズムが乗りません、すみません)。
本当のところは1980年3月のスペシャル・リサイタルまで全てのLPのBOXを作りたかったのであるがこれはまた様々な側面からハードルが高いと云うことで今回まず初期の音源からとなったわけで、その理由は越路さんが実に伸び伸びと歌っているから、と云うところから。流石に一ヶ月歌うとなると体調管理やらコンディションやら大変だったろうなあ、と想像出来たりするし。ちなみに初めての一ヶ月ロングは1969年5月。つまりここまでをコンプリートしたわけ。

そしてもう一つ、越路さんは声の衰えが意外と早く訪れたのではないか、と云うこと。キーが低くなるに連れ、歌唱法もパワフルから囁きに変わって来たと聴いてとれること。次世代に越路さんの格好よさを耳から伝えるのはやはり若々しいエネルギッシュな歌声が良いのではないかと思ったこと。もう一つ加えるとこの時期にしか歌っていなかったポップなナンバーが並んでいること。特に1966年4月のリサイタルはまさしく名曲の宝庫。リサイタルから50年近く経って初のCD化と云うのも「後世にあまりものを残したくない」と呟いた越路さんらしいといえばらしいのだけれど。
内容充実の8枚組!フルオーケストラのアレンジ圧巻!装丁も素敵!そして何と云っても越路さんのパワフルな歌声!!ソワレさんの解説も愛が一杯!!!どうぞお楽しみになさって下さって結構です(最後までリズムに乗れなかったなあ。。。)。

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