ラスト・ダンスは私に

「私のレコードは売れないわよ」
越路さんはそう云って岩谷時子さんも頷いていたそうです
そうなのですよね、確かに越路吹雪さんはレコード歌手ではなかった
とはいえ初のヒットとなるラストダンスまでに沢山レコードはリリースしています

最初は日本コロムビアから
これはたぶん当時の宝塚と契約があったのでしょう、自然とそこから何枚も、そして退団後もそのままコロムビアに所属していました
デビュー曲はブギウギ巴里、でもどういう訳かその後一枚だけポリドールレコードからもリリースしたりしているのですね、鷹揚な時代ですねえ
その後に創設された東芝レコードの看板スターとして引き抜かれて終生そこからレコードを出しました
SPレコードからはじまってドーナツ盤、10センチレコード、LPと様々なタイトルが残っていますが生で観ていただく舞台を選んだ越路さんのスタジオ盤って実はあまりよいのが残っていない気がするのですよね
きちんとしたコンセプトの下に作られたソロアルバムは
世界の恋人たち
一寸おたずねします(インナーにはユーミンのイラストがあります)
くらいで、東芝移籍した当時はそれこそ闇雲にレコーディングしていた印象もありますがその後代表曲を中心に録音しました、みたいのが多いのです
時代というのもあったのかなあ。。でも越路さんレコーディングも苦手だったみたいで
ブースを真っ暗にして舞台の雰囲気に似せて歌ったんだって

あたしのスタジオ版のベスト3は
1 二つのキャフエ
2 焔のアグネス(結婚物語)
3 ラスト・ダンスは私に
かなあ、でも一位以外は順不同です

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