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それぞれの役割

こちら、皆野町の山の中腹の作業場では、今月4回ほど雪が降りました。そのうち1回は25cmも積もりました。雪かきは大変だけど、その大変さもまたよくよく(正しく)見れば(体験すれば)とても魅力的です。今、Alex Isley を聴きながらこれを書いてます。歳を重ねたせいか?大好きな音楽に心震わせるように雪かきもできるようになりました!

彼女(Alex)のとても丁寧な音の扱い方はキャッチーではないので、静かに聴かないと、気づきにくいものかな?とも、木工作業のひとつひとつの工程も雪かきも調理も、そんな、もう一歩内面に近い視点から見られるようになった気がしてちょっとうれしい気持ちであります!

今日はスナックエンドウの種を蒔きました。まだ畑の2/3は雪で覆われています。ちゃんと育たなかったちっちゃい小松菜や白菜を雪をかき分け収穫し、食べれそうな部分をちょっとづつ切り分けてお味噌汁を作りました。野菜のなくなった畝に落ち葉や枯れ草をすき込み、今年蒔く種がよく育つように手を合わせました。

祈るとと種を蒔くこと、器やさじを作ることやお皿を洗うこと、落ち葉を集めたり、薪を燃やしたりすること、味噌汁の塩加減をみたり、湯タンポを抱えてひとり眠りに着くこと、どれもそんな、もう一歩内面に近い位置から味あえば、これもまた、熱燗の味わい(親父!)のように、避けがたい、物理的なこの地球に生まれてきた感をじわっとじっくり味あうタイプの幸せです。

山には取り放題の落ち葉、枯れ草、枯れ枝があります。落ち葉や枯れ草をすき込めば土はだんだんと良くなってきます。枯れ枝も燃やして、すべてが燃えて炎が出なくなった時点で水をかければ、消し炭になります。炭も畑にすき込めばさらによい土になっていきます。

畑をちゃんと始めるまで、こんなにも毎年、大量の素材を天から、大地から与えられていたことに今さら、改めて気がつき、ちょっとそのシステムの有り難さに何度でも、ビビっている(感謝)ような今日この頃です!

自分がフォローしている人たちが皆、口を揃えて内面の観察が今、大切だと、伝えているので、自分なりには繰り返しの作業や毎日の暮らしのなかで目の前で展開していくさまざまなことを手掛かりに、視点の位置を深く深くしていき自分の内面に踏み込んでいければと思っています。

それを続けるためのひとつの秘訣として、物言わぬものたちのスムーズな流れを遮る細々とした障害を見つけては取り除く、ひとにしかできない役割を担っていくことにつきるかな?と、。

https://youtu.be/6VIJidfprfI



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