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ポポーとルソー

今、キッチンにはフルーツが4種類もある。そんなことは珍しい!

イチヂク、マクワウリ、ドラゴンフルーツ、ポポー。

イチヂクは貰い物。
樹液の白い暑さに強いこの植物には多分に女性的な優しさが漂っていますね。
イチヂクの木の下を通ったときのあの香りで、毎回子供の頃へタイムスリップしています。

マクワウリとポポーは近くの直売所で発見!ポポーはまだ一度も味わったことのない果物でどんな味がするのか?今から楽しみです。

ドラゴンフルーツはいつも行くスーパーに突然あり、思わず買ってしまいました。
何十年も前に食べたような?気がしますが、味は覚えていません。
こちらも楽しみです。

お皿にフルーツ4種盛りをしていたら、ルソーのフルーツの絵を思い出しました。

彼は描くことでどこでもドア状態を作り出していたんだな~と、いつも思います。

彼のこの絵を見ていると自分はなぜか?
蜂になって蜜を集めにお花の中の柔らかな光の中にいる気分になります。

彼はもともと日曜画家だったそうです。
絵を描き始めたのは確か40歳になってから、退屈な仕事を終えて休日にキャンバスに向かい どこでもドア状態をつくってジャングルへ行ったり、蜂になったりして飛び回っていたように想像しています。

きっと絵が完成してしまうころには楽園から追い出されてしまい、身体が蜂や豹だったのに だんだん人の形に戻ってしまう悲しみを感じていたように思います。

日曜画家だった彼は絵が売れることよりも、誰かに認められることよりも、楽園にいる時間をただ楽しみたかった。

本当に楽しんでるな~感が、どこまでも丁寧な描写に表れています。その楽しみがどんどん地層のようにキャンバスに溜まっていく。

ピカソは彼の絵を持っていたそうですが、きっとピカソもその地層のぶ厚さにやられてしまったんでしょうね。

僕は木工ですが、その気持ちよくわかります!
機械を使ってたくさん商品をつくっている時間と、手道具を使って作っている時間は別物です。

機械でサーッと素材を切ってしまうのは失礼に値する!とまでは言いませんが、この手作業、無心になれるこの気持ち良さ!
ずっとやっていたい!みたいな、そんな気持ちに近い気がします。

ではでは、短い文章ですが、今日はここまでです。

ポポー食べたら、その味、つたない文章で、表現してみます。追記で。

追記:ポポーの味は昭和の味がしました!
洋梨や桃、パパイアやマンゴーの要素を少しづつまぜ合わせ、とても甘くした感じです。そこになぜか?昭和を感じてしまいました。若い子にはわからない説明ですね。

ルソーのジャングルの絵については以前にひとつブログを書きました。良かったらこちらも、どうぞ。

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