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ソイのつぶやき

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音があってわかること

音があってわかること

Alex Isley アメリカの黒人女性 決して声を張り上げない、とても聴きやすい曲が多いシンガー。この曲"water & air"は始まると部屋の空気が変わるのがわかる。身体のなかと身体の周りの水分が引き締まり、静寂の意味を胸にダイレクトに伝えてくれる貴重な曲、おすすめです。

雲はのんびりしているし、風は風であることに疑いがない。刻一刻と変化し雲はカタチを変え、風は止み、空はゆっくりとブルーからオレンジへ。変化しない唯一のモノと、変化するその他すべて。この経験があまりにも当たり前過ぎて、夕焼けは今日も、じゃあなと、焼け落ちていく。

カットしたトマトに岩塩をふりかけるような線を引きたい。フリーハンドの線からトマトの酸味と岩塩の旨味が滲み出るような適切な位置にその線を配置したい。繰り返される形はリズムになり、そのイメージの心拍となる。一枚のイメージが命を宿し、わたしたちと同じ命あるものとしてここに香りたい。

影の反射。そんなこと言われてもちゃんと影はあるし、影の中に写る光もある。電灯があって、自分がいて、影がある。それでも、その影という穴に落ちないように用心している自分がいる。自分の影がいつ穴になってしまうのか?そこに落ちたいのか?落ちたくないのか?それさえもわからない。

木と地面の境い目はどこでしょうか?空と木の境い目はどこでしょうか?風が空の雲を運び、木の葉を揺らします。地面には土筆が出てきたかと思えば、すぎなの緑に覆われ、二輪草の小さな白い花がいちめんに広がります。刻々と変化し、いつも何も変化しないことだけは起こりません。

大粒の水滴が勢いよく降るなか、魚の骨のような服を着て外に立つ。水滴は服に染み込み服の一部になっていく。もうこれ以上染み込むことができないほど、服が重くなったら、座ろうか?それとも、寝転がってみようか?そんな心配をしていたら、雨は止んでしまった!ただ、強い風だけが吹いている。

無糖無果汁スクランブル微炭酸アフロ少年の目覚め。

カラスがクルミを走っている車の前に落としてきた。彼らは車の流れがいつもあることを知っている。川の水がいつも流れているように、毎日車の流れがある。上手くいけば、クルミは車に踏まれて中身を食べることができる。彼らにとって車の流れも川の流れもどちらも自然の営みなんだな。