20歳のお祝いにパール。

最近会った友人から、彼女の母親が姪っ子にパールの連のネックレスをプレゼントしたいという相談をうけた。祖母から孫へ20歳のお祝いにパールを贈りたいということだ。
そういえば、私もそのくらいの歳に祖母から立派な振袖をつくってもらったな。たった2回しか着ることがなく、勿体ないことをした。

ジュエリーを扱う者としては、記念の贈り物ほど、たくさん使ってもらいたいと願う。贈る人の気持ちも一緒にいつも身に着けられるのが、ジュエリーの良さだから。

タンスの肥やしのようなジュエリーが沢山あること、高価なモノだからと、たまにしか着けないという人が多いこと、とても残念に思う。

個人的には、その代表格として連のパールネックレスが思い浮かんだ。7-8ミリくらいの珠で白、40㎝程度の長さ、年をとると着けづらい色と大きさ。だからと言って、20代で普段使いできる人も少なく、結局は冠婚葬祭にだけ出動するアイテムになってしまう。
それでも、「大人のたしなみ・大切なお道具」として贈りたい人の気持ちもよくわかる。

同じように20歳の記念のジュエリーとして、ご依頼をうけていたパールリングが、本日20歳になるお嬢様の元に無事届いた。着けている写真も送ってきてくださり、私まで幸せな気分が押し寄せている。（感動～・・・）
とても似合っていて美人さんで、こちらまで俄然笑顔になる♪

このパールリングは、お母様からの贈り物で、リングの内側にメッセージが入っている。
シンプルに20歳のお祝いと幸せでいて欲しいという気持ちが込められている伝わるメッセージ。お母様の人柄が出ていて、これまた微笑ましい。
（お母様、20年おつかれさまでした！）
このリングを身に着けることで、いつも一緒だと感じられると嬉しいなあ。
パールは長寿や再生、富といった宝石言葉を持つ宝石。
お二人の健康と豊かさがずっと続きますように。（再び念をおくる。）

ご自身に合ったパールの大きさでシンプルなデザインだから、学生さんだけど、たくさん着けてもらえると思います。
そして、年を重ねてパールの大きさが物足りなくなったら、その時は、また大きなパールを選んで付け替えて、小さなパールはネックレスとかベビーリングとかにしても良いなぁ、と勝手に妄想しています。

そう、個人的には今回のこういう贈り物が理想で素敵だな、と実感。

勝手な希望だけど、ジュエリーはたくさん着けて、そのジュエリーに込めた想いや気持ちも一緒に身に着けて、長く大切に使うことで、もっともっと大切なものになると思っています、その想いも。なので、そういうジュエリーを選んで欲しいと思うのです。